第47回衆議院総選挙の在外投票のためにハーグの大使館に行った。 昨日公示で今日から日曜までがオランダでは在外投票期間だそうで、暇ではあってもなんやかやある自分のスケジュールでは今日を除いては都合が悪く、だから手短に済ませるべく午後車で出かけた。 日本大使館近くのスリナム大使館の前に小さな広場があってそこにこの20年ほど何かあると駐車しておいてそこから少し歩くのだがこの2年ほどずっと工事中でそこが駄目だと路上駐車する場所を探すのに苦労する。 今回もそこから大分行ってやっと一つだけ空いているスペースに車を押し込んでそこから5分ほど歩いた。
領事部の小さなスペースは今日は在外投票をする人たちが絶え間なく訪れていてもう10年以上こういう機会にここに来て投票しているのだが投票に来る他の日本人に会った事があまりないので今回一度に3人も4人もいるのには驚いた。 日本に自分の住所がないので自分の在外選挙人証を発行した本籍地の選挙管理委員会の住所を封筒のあて先に記入してその封筒に投票を納め封印して係員に渡しそれで手続きは終わる。 大使館を出るとその前がイラク大使館でもう20年ほどその建物の窓はアルミのシャッターで閉ざされていて湾岸戦争中にここに来るたびにその国のことを思い、無機質なシャッターがやたらと目に付くハリネズミのようなイメージを持っていたのだが今日初めてその窓がすべて普通の瀟洒な西洋建築のガラス窓として眺められるようになって、その中々味のある建物の姿を本来こういう姿だったのだと改めて眺め観たのだった。 日本大使館の建物よりは親しみが湧く。
ハーグから高速で姑のところに御機嫌伺いに出かけた。 洗濯物を届けに行っただけの話なのだけれど着いて暫く四方山話をしていても普通ならお茶かコーヒー、どれがいいのか、という言葉がない。 すると、妹の夫婦が来ることになっているからそのときに一緒にお茶にしようと思って、というのでその言葉をきっかけにそこを引き揚げた。 その叔母夫婦は気のいい人たちなのだが話が長いしその村の噂話を聴いても興味がわかないのと晩の買い物をするつもりだったからそれが口実になって体よく半時間ほどをすり抜けた。
4時前で外気は1℃だった。 一日中鉛色の空の下、気分も晴れない。 これといった写真も撮っていないので10日ほど前に仕事場から帰宅途中に撮ったものを載せる。