暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

朝の散歩

2012年04月27日 09時37分05秒 | 日常

一年に2回朝早く起きる。 近くの歯医者で定期健診をうけるからだ。 歯医者にとっては朝8時30分の仕事第一号で、何年も前には家族4人揃って眠気眼をこすって自転車で一緒にでかけたものだが今はそれぞれにメールが入ってそれぞれ各自にそこまで出かけて待合室で顔を合わすことになる。 この日は家人は他に約束があり検診を別の日に換えていた。 息子は遅れ、娘は寝過ごしたのか来なかった。 

禿で短躯の歯医者は口の中を手早く器具をつかって検診して今回も何も異常がないという。下に Harley Davidson Sportster 833 と書かれたバイクが停まっていたので訊くと、中古を60万円ほどで買ってもう3年ほど乗っているのだという。 音を聞かせてやるよ、と一緒に下に降りて鍵穴にキーを差込みスタートさせた。 160cmほどでオランダ人にしては背が低い男は、オレはこんなだから車高を調節できる一番低いところにしてある、と後輪の調節部分をみせて、私に座ってみろというのでサドルにまたがった。 義弟は BMW オートバイの代理店をしていていつでも BMW の新しいものを試すことができるのだが自分には BMW は背が高すぎて昔2,3度試しただけでもう乗らない。 けれどこのような低いものは心地よく、両足がちゃんと地面について安定した気分になる。 1200ccの BMW のものをまだ始動させていないときに誤って倒したことがある。 280kgほどの車体は慣れていないものには起こすのに苦労する。 これは800ccほどなのに350kgはあるらしい。なるほどハーレーらしいエンジン音なのだが800ccではちょっと音の低さが足りないような気がした。  アクセルを廻してかなり吹かせていると息子が遅れてやってきてしばらく我々を眺めていたが歯医者も仕事だ、と言って息子と一緒に上の診療室に上がっていった。

朝も早く、まだ9時にもなっていない陽の柔らかい気持ちのいい朝にそのまま家に戻るのも勿体無い気がしてぶらぶらと自転車で町の中心の方にむかったのだが、カフェーにしても殆んどが11時ごろからでまだどこも開いてはおらず、パン屋でクロワッサンでも買ってそこでコーヒーと一緒に朝食にしようかとおもったものの気が進まなく、そのままなんとなく昔の砦の跡まで来て階段を登った。 その時間にまだそんなところに行くものなどだれもおらず、そこにいくまでにしても町は静かだった。 ここはローマ時代から町の中心として土を盛り、砦として作られたものだが実際に使われたのは16世紀終盤頃スペイン軍に攻められたときぐらいなものだろう。