暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

あちこちでニワトコの花が咲いている

2011年05月30日 17時29分01秒 | 日常

日差しもよく温かいそよ風が吹いていたのでサイクリングに出かけた。 見知った田舎道をあちこち走っていたら農家の周りや林の端に沢山ニワトコの花が咲いていた。 けれど例年よりは一ヶ月ほど早いような気がする。 多分先月、今月の晴れ間の多い天気で早咲きとなったのかもしれない。  この花が一杯咲く葎を見て毎年思うのは、ああまたニワトコビールの季節だなということだ。 もう何年も前に「ニワトコの花で自家製“ビール”を作ったこともあった」と題して下のように書いたことがある。

http://blogs.yahoo.co.jp/vogelpoepjp/4738544.html

それももう今では二十五年以上前のことになるのだけれど、自分の飲み食いするものを自分で造るというのは面白いものだ。 のんびりああいうものを造る時間もエネルギーもそのころにはあったということだろう。 今では時間はあるがそれをする気力がない。

オランダ語ではこの花、木は Vlier とか Gewone Vlier といってバーっと咲いた後は錆び色に枯れてそのあと大分たって黒い小さな実が出来る。 そうなるともう秋だ。 いろいろな花の名前は覚えられないし思い出すことができないのだがこの花だけは覚えている。 「ニワトコ」となにか長閑でちょっとひょうきんな響きがするし、昔和訳でアメリカ文学の小説を読んでいて主人公の青年がこどものころ田舎の生活を回想する中でこの花の名前が出てきたのだったがそれがサリンジャーだったか他の作家のものだったか思い出すことが出来ないけれど、オランダに来てそのビールを作るときに本で調べてニワトコとあったのでああ、これがニワトコかと深い感慨を持っていらい忘れない。

それにあえてそれを造ろうとしないのは今はどこでもベルギーの白ビールがでまわって簡単に買え、それを飲むたびに「ニワトコビール」の味を思い出すからだ。 もっとも白ビールはアルコール5%ぐらいだが「ニワトコビール」は白ビールよりは淡い味で2-3%ぐらいしかないからヨーロッパ版シャンディーのようでもある。


ウィキペディア; ニワトコの項
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AB%E3%82%8F%E3%81%A8%E3%81%93

オランダ語版 ウィキペディア; Gewone vlier の項
http://nl.wikipedia.org/wiki/Gewone_vlier