暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

アフター・ウェディング; 観た映画、July  '10

2010年07月31日 08時38分16秒 | 見る
アフター・ウェディング   (2006)

原題;EFTER BRYLLUPPET
英題;AFTER THE WEDDING
119分
製作国 デンマーク/スウェーデン

監督: スザンネ・ビア

出演:
マッツ・ミケルセン        ヤコブ
ロルフ・ラッセゴード       ヨルゲン
シセ・バベット・クヌッセン     ヘレネ
スティーネ・フィッシャー・クリステンセン  アナ
クリスチャン・タフドルップ     クリスチャン
フレデリック・グリッツ・アーンスト  マーティン
クリスチャン・グリッツ・アーンスト  モートン
イーダ・ドゥインガー       アネッテ

 死期が迫った一人の資産家が愛する家族のために決断したある計画と、それに巻き込まれた男女の葛藤と運命の行方をミステリアスかつ感動的に描くヒューマン・ドラマ。監督は「しあわせな孤独」のスザンネ・ビア。
 インドで孤児たちの救援事業に従事するデンマーク人、ヤコブ。運営している学校の財政難に頭を悩ますヤコブのもとに、デンマークの実業家ヨルゲンから巨額の資金援助の申し出が舞い込む。そして面会したいというヨルゲンの求めに応じて、久々に故郷デンマークへと戻ったヤコブ。面談を無事終えたヤコブは、ヨルゲンから週末に行われる娘アナの結婚式に強引に招待され、断り切れずに出席することに。ところが、そこに待っていたのは思いがけない人との再会、そしてさらなる衝撃的な事実だった。あまりのことに激しく動揺するヤコブだったが…。

上記映画データベースの記述と下記ウィキぺディアの項が本作に関してある。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0

週末の深夜映画としてオランダ国営テレビ放送で放映されたものをオランダ語の字幕で見た。 主演のミキルセンをボンド映画で観たときはこれはいい役者かもしれないと感じたのがここにきて実証された。 彼の他ははじめて見る俳優ばかりだったので先入観なく話に入りミキルセンについてまわる不思議な雰囲気と本作での役柄が一層この役者の資質を立ち上がらせて彼に対する興味が深まった。

人は誰でも死んでいくし、先日報道されたように自分でミイラになると家族を部屋から締め出してそのまま30年間、白骨化した一方、日本一の長寿として顕彰も年金も受給され続けてていた例もあるように、自決してそうなれば本人も本望であったものを本作の資産家のような普通の死もあり、それが我々に起こることの蓋然性は自分でミイラになるよりはるかに高いのであって、その間にある主人公の屈託が我々を打つのだ。 けれどそれもかなり勝手な部分もあり、他人の死に無理やりつきあわさせられるどこかプーチンを思わせるミキルセンの虚無が死んでいくもののに対照して我々をひきつけるだ。 本作中での様々な登場人物の眼のアップが口ほどにものを言っている。



自動車免許の更新に市役所に行ってきた

2010年07月31日 04時22分18秒 | 日常
オランダ在住30年で10年毎、4回目の更新をしてきた。

国際免許でオランダに渡り、地元の警察署でそれと日本の免許証、書類と共にオランダの免許証に変更してからは日本に戻るときはオランダ発行の国際免許証で運転していたのだが逆ハンドルの不慣れと日本の道路が怖くてもう10年以上日本では運転していない。 

ヨーロッパ内では現在の免許証で問題ないのであちこち行くのだけれど免許証は同時にIDカードともなり今回もオーストリアの診療所でIDとしてヨーロッパ共通の健康保険IDカードと共に使われ便利になったものだとおもったものの、免許証の方はヨーロッパ内ではもうこの30年は同じことであるから保険制度の共通化でそう感じたのだろう。

市役所に入るとまず市民課の入り口にあるターミナルで用向きの種類をタッチボタンで選べばC-208と書かれた紙切れがプリントアウトされて出てきた。 市役所の中庭の周りが18,9のカウンターになっており人は勝手にそこここに座ったりして自分の順番をまっている。 それこそいろいろな人種が待っているのはこの社会切り口であり、保険、福祉、イミグレーション、戸籍と市民課にかかわる事々だからあちこちにあるモニターに出るA,B,C,D,E,Fと番号の組み合わせはその種類なのだろうと想像する。 20分ほど待つあいだにそこにいる人たちを観察するのに退屈しなかった。 モニターに出る順序はまちまちだった。 自分の前のC-207が出てからCが出てくるまでほかのアルファベットの番号が出てきてだいぶ時間がかかった。カウンターが十幾つあっても何係りか番号だけしかででていないのが面白い。 向こうはこちらが振り割られた番号のカウンターに行けば分かるのだから用は足る、余計な札で美観を損ねないというようなことも考えてあるのだろうか。

自分の番号がモニターに出て2分ぐらいでことが済むのだが係りのプリンターの様子がおかしく時間がかかった。 そのあいだにすることもなく係りの男と話していてオオサカ生まれなんだね、ということからオランダと日本のこの半世紀ほどの変わりかたについて短くはなしたのだけど、ほとんど皆に問われるようにどれくらいの間隔で日本に帰るの、と聞かれて、あんたと同じ公務員の給料でどれほど頻繁に帰れると思うのというと、笑ってそうだね、楽じゃないな、とやっと出てきたプリントアウトに添えて料金の49.65ユーロ(6000円ぐらいだろうか)を払うと、これで日本まで運転していけばいい、というもののそちらのほうが高くつくな、ともいい、ともかく来週の金曜日に取りに来てくれ、ということで話をおわりにしてそこを後にした。

何年か前に市役所の改築をしたときに体裁はよくなったものの予算の倍ほどかかり評議員の首が飛んだ建物なのだ。 そういえばアジア・アフリカ系の人間が多かったなかで中国系とおぼしき男女は何人もみたけれど10万人ほどの町で100人弱登録されているらしい日本人は見かけなかった。 中国系は世界中どこにいっても見かける。 今月か中国で800人ほどが災害で死んだ、といっても世界に冠たる中国は別にどうということもない国なのだ。 先日ドイツの町のダンス・フェスティバルで20人ほどの死者が出たあと主催者と市の杜撰な管理に怒った市民の糾弾をおそれて市長はどこにも顔をださない、と今日のニュースでは言っていた。