暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

Bart Wirtz Quartet

2009年02月20日 10時26分56秒 | ジャズ
Bart Wirtz Quartet

Thu. 19 Feb. 09 at Cafe De Burcht in Leiden, The Netherlands


Bart Wirtz (as)
Jasper Soffers (p)
Jeroen Vierdag (b)
Joost Patocka (ds)

1st Set
1) North
2) J minus No
3) Wait
4) Honque Honque

2nd Set
5) Prologue
6) Butcher Pepe
7) Your Eyes
8) Hasty Hand

このグループのベースとドラムスは何回も他の連中と演っているのを聴いているけれど本日の主役アルトとその補佐とも言うべきピアノのことは会場で地元のジャズ同好会の司会から紹介されるまで知らなかった。 

17歳までこの町で育ってからロッテルダムの音楽院でサックスを修めその後ニューヨークに修行のため7年間住みその時大先輩のゲーリー・バーツのグループで吹き、時にはアルトの Vincet Haring とセッションをすることもあったとセッションの間の休憩中に本人から聴いた。 オランダに戻ってからは人気のあるグループ Young Sinatra や  Michiel Courbois  など実力あるバンドやミュージシャンたちのグループでアルトを吹いていて、今回リーダーとしてははじめてのCDをリリースするツアーの一環だったのだ。 オランダのメジャー、チャレンジレーベルから出たばかりの、Wirtz Prologue / CHALLENGE CR73277 を引っさげての登場で会場に詰め掛けた家族、知人などと和やかに話す間にも初回400枚ほどプレスしたCDの売れ行きは好調のようだ。

アルトの第一声を聴いてその響きが気に入った。 70年代後半にニューヨークで聴かれたポストハードバップともいうような香りが濃厚にリードの湿度と乾き具合がいいアルトの響きに感じられ、だからこれは余計な流行物を排除してジャズの王道を進むものであり、徐々にテンポが上がって一当たり様々なフレーズと指使いを開陳してピアノに繋げる様子は真剣に聴こうといわせるこの宵のプレリュードで初めて聴くものをうならせる。 それに低音が際立ち弾むベースと確かなタイムキーピングにさまざまなアクセントを力強くからませるドラムスの具合はますますアルトをひきたて、2)では8ビートまで乗せて弾け 3)の美しいバラードはどこかウエイン・ショーターを匂わせクラシックモダニズムに触れ、それが4)ではモンクの飄々としたユーモアというものも示されここでもジャズの王道を敷衍している営為が確認されるのだ。

美しいバラードは7)でも聴けるのだがこれらに対照して5)や8)ではコルトレーン調のゆったりとしたシンコペーションのリズムセクションに乗せて豪快に飛ばす太い音もこの段階では機関車のスロットル全開状態で会場の客の体をうねらせる作用を促し、聴く方はそれぞれのミュージシャンの中で想起されているものを追っているようにも見える。 このコンサートを体験することでわれわれは最良のジャズメインストリームの現在に触れることができるようだ。

この日のプログラムで演奏された曲はすべてCDに収められているものだがこれらはリーダーのアルトが自作のものなのだが、CDの中でドラムスを担当しているユースト・ヴァン・シャイクはこの日、地球の反対側でジェリー・マリガンのものを中心にしてバリトンサックスのヤン・メヌー、オランダジャズギターのスター、イェッセ・ヴァン ルラーとともに静岡か名古屋で公演しているはずだ。

下記のサイトでこのグループの音が聞ける。
http://www.bartwirtz.com/ 













スーパーの駐車場で

2009年02月20日 00時31分40秒 | 日常

ぼしょぼしょ雨の降る木曜の午後いつものようにスーパーで買い物をして車に買ったものをゴソゴソ入れていると駐車場隅で若いのがキャーキャー言いながらカメラで写真を撮り合っている。 年のころなら14,15歳というところ、中学校の2年生ぐらいか。 それならこの時間まだ学校のはずなのに男の子が一人に女の子が二人、一緒に撮るならそれではシャッターを押してやろうか、と近づいてそう言ったら一人の女の子は喜んだのだが頬のあたりににきびの赤いのがたくさんある男の子が、いやいいから、と後ろずさる。 もう一人の女の子が、このこ人見知りというかシャイだから、、とケラケラ笑い男の子を促すのだが女2人に挟まれたこの男子、はなはだ覇気がない。 突然自分の父親ほどの男に話しかけられて何か後ろめたさでもあるかのようでもあるけれどこの年頃は大抵これが普通だ。 女の子のほうがはっきりしている。

それじゃ、おじさん、毎日いろいろ写真撮ってるから君たちの撮らせてもらえないかい、といってこの何日かの写真を見せてやった。 くったくなく、これおもしろい、これなに、と私のカメラを手にとってみていたのだが男のほうも慣れたのかいいわ、といって横並びになる。 ワンショットだけ撮ってそれを見せ、メールアドレスあるんだったら送ってやるよ、といったらすぐに女の子の一人が私のレシートの裏にオランダの女の子の丸文字のようなアルファベットでアドレスを書いた。

彼女らの足元にポテトチップスやお菓子の袋が散らかっていたのを見られたからか、一人が、これ私たちのじゃないんだよね、と見え透いた嘘をついて笑うのだがこいつら午後の授業をサボって雨だから公園か通りをぶらぶらするわけにも行かずこんなところでたむろしているわけだ。

車を出すとき小さくクラクションを鳴らしたら奴さんら屈託なくこっちに手を振った。