Bart Wirtz Quartet
Thu. 19 Feb. 09 at Cafe De Burcht in Leiden, The Netherlands
Bart Wirtz (as)
Jasper Soffers (p)
Jeroen Vierdag (b)
Joost Patocka (ds)
1st Set
1) North
2) J minus No
3) Wait
4) Honque Honque
2nd Set
5) Prologue
6) Butcher Pepe
7) Your Eyes
8) Hasty Hand
このグループのベースとドラムスは何回も他の連中と演っているのを聴いているけれど本日の主役アルトとその補佐とも言うべきピアノのことは会場で地元のジャズ同好会の司会から紹介されるまで知らなかった。
17歳までこの町で育ってからロッテルダムの音楽院でサックスを修めその後ニューヨークに修行のため7年間住みその時大先輩のゲーリー・バーツのグループで吹き、時にはアルトの Vincet Haring とセッションをすることもあったとセッションの間の休憩中に本人から聴いた。 オランダに戻ってからは人気のあるグループ Young Sinatra や Michiel Courbois など実力あるバンドやミュージシャンたちのグループでアルトを吹いていて、今回リーダーとしてははじめてのCDをリリースするツアーの一環だったのだ。 オランダのメジャー、チャレンジレーベルから出たばかりの、Wirtz Prologue / CHALLENGE CR73277 を引っさげての登場で会場に詰め掛けた家族、知人などと和やかに話す間にも初回400枚ほどプレスしたCDの売れ行きは好調のようだ。
アルトの第一声を聴いてその響きが気に入った。 70年代後半にニューヨークで聴かれたポストハードバップともいうような香りが濃厚にリードの湿度と乾き具合がいいアルトの響きに感じられ、だからこれは余計な流行物を排除してジャズの王道を進むものであり、徐々にテンポが上がって一当たり様々なフレーズと指使いを開陳してピアノに繋げる様子は真剣に聴こうといわせるこの宵のプレリュードで初めて聴くものをうならせる。 それに低音が際立ち弾むベースと確かなタイムキーピングにさまざまなアクセントを力強くからませるドラムスの具合はますますアルトをひきたて、2)では8ビートまで乗せて弾け 3)の美しいバラードはどこかウエイン・ショーターを匂わせクラシックモダニズムに触れ、それが4)ではモンクの飄々としたユーモアというものも示されここでもジャズの王道を敷衍している営為が確認されるのだ。
美しいバラードは7)でも聴けるのだがこれらに対照して5)や8)ではコルトレーン調のゆったりとしたシンコペーションのリズムセクションに乗せて豪快に飛ばす太い音もこの段階では機関車のスロットル全開状態で会場の客の体をうねらせる作用を促し、聴く方はそれぞれのミュージシャンの中で想起されているものを追っているようにも見える。 このコンサートを体験することでわれわれは最良のジャズメインストリームの現在に触れることができるようだ。
この日のプログラムで演奏された曲はすべてCDに収められているものだがこれらはリーダーのアルトが自作のものなのだが、CDの中でドラムスを担当しているユースト・ヴァン・シャイクはこの日、地球の反対側でジェリー・マリガンのものを中心にしてバリトンサックスのヤン・メヌー、オランダジャズギターのスター、イェッセ・ヴァン ルラーとともに静岡か名古屋で公演しているはずだ。
下記のサイトでこのグループの音が聞ける。
http://www.bartwirtz.com/
Thu. 19 Feb. 09 at Cafe De Burcht in Leiden, The Netherlands
Bart Wirtz (as)
Jasper Soffers (p)
Jeroen Vierdag (b)
Joost Patocka (ds)
1st Set
1) North
2) J minus No
3) Wait
4) Honque Honque
2nd Set
5) Prologue
6) Butcher Pepe
7) Your Eyes
8) Hasty Hand
このグループのベースとドラムスは何回も他の連中と演っているのを聴いているけれど本日の主役アルトとその補佐とも言うべきピアノのことは会場で地元のジャズ同好会の司会から紹介されるまで知らなかった。
17歳までこの町で育ってからロッテルダムの音楽院でサックスを修めその後ニューヨークに修行のため7年間住みその時大先輩のゲーリー・バーツのグループで吹き、時にはアルトの Vincet Haring とセッションをすることもあったとセッションの間の休憩中に本人から聴いた。 オランダに戻ってからは人気のあるグループ Young Sinatra や Michiel Courbois など実力あるバンドやミュージシャンたちのグループでアルトを吹いていて、今回リーダーとしてははじめてのCDをリリースするツアーの一環だったのだ。 オランダのメジャー、チャレンジレーベルから出たばかりの、Wirtz Prologue / CHALLENGE CR73277 を引っさげての登場で会場に詰め掛けた家族、知人などと和やかに話す間にも初回400枚ほどプレスしたCDの売れ行きは好調のようだ。
アルトの第一声を聴いてその響きが気に入った。 70年代後半にニューヨークで聴かれたポストハードバップともいうような香りが濃厚にリードの湿度と乾き具合がいいアルトの響きに感じられ、だからこれは余計な流行物を排除してジャズの王道を進むものであり、徐々にテンポが上がって一当たり様々なフレーズと指使いを開陳してピアノに繋げる様子は真剣に聴こうといわせるこの宵のプレリュードで初めて聴くものをうならせる。 それに低音が際立ち弾むベースと確かなタイムキーピングにさまざまなアクセントを力強くからませるドラムスの具合はますますアルトをひきたて、2)では8ビートまで乗せて弾け 3)の美しいバラードはどこかウエイン・ショーターを匂わせクラシックモダニズムに触れ、それが4)ではモンクの飄々としたユーモアというものも示されここでもジャズの王道を敷衍している営為が確認されるのだ。
美しいバラードは7)でも聴けるのだがこれらに対照して5)や8)ではコルトレーン調のゆったりとしたシンコペーションのリズムセクションに乗せて豪快に飛ばす太い音もこの段階では機関車のスロットル全開状態で会場の客の体をうねらせる作用を促し、聴く方はそれぞれのミュージシャンの中で想起されているものを追っているようにも見える。 このコンサートを体験することでわれわれは最良のジャズメインストリームの現在に触れることができるようだ。
この日のプログラムで演奏された曲はすべてCDに収められているものだがこれらはリーダーのアルトが自作のものなのだが、CDの中でドラムスを担当しているユースト・ヴァン・シャイクはこの日、地球の反対側でジェリー・マリガンのものを中心にしてバリトンサックスのヤン・メヌー、オランダジャズギターのスター、イェッセ・ヴァン ルラーとともに静岡か名古屋で公演しているはずだ。
下記のサイトでこのグループの音が聞ける。
http://www.bartwirtz.com/