職場の近くに「杉本家住宅」という古い商家があって、たまに公開されている。このあいだ通りかかったとき、「雛かざり展」を開催していることを知って、今年は私と妹のお雛様も出さなかったし(生まれてから初めてのこと)、お雛様みたいなと思って、妹を誘って出掛けてきた。
入り口で検温と除菌スプレー。あと、靴下を購入。(ストッキングではだめなのだった。前回はじめて行ったときもたしか靴下を買った覚えがある。すっかり忘れていた)
数年前に訪れたのは夏で、蓮の掛け軸がかかっていた。きょうはお雛様の掛け軸だった。
来館者が少ないせいか、案内のひとがかなり丁寧にずっと解説してくださる。春の明るい日差しが格子窓や障子を通して入ってきて、畳の部屋をゆっくりと歩いているだけで気持ちがいい。
障子をあけるときれいなお庭が見えたり、ちょっと座って眺めたり。
お雛様はお嫁入り道具として持って来られたそうだけれど、調度品といった風情で、立派なものだった。犬の「チン」も段飾りに飾ってあって、「チン」の世話係とおもわれる人形もとてもきれいだった。
屋根瓦を取り替えるためのクラウドファンディングのお知らせがあったり、杉本家住宅をはじめとする京町屋の写真集を閲覧できるちいさな図書室みたいな部屋があったり。以前とはまたちがった雰囲気の展示となっていた。いずれにしても歴史ある建物のなかにいると時間もゆったりと流れているようだった。
帰りにおすすめの昭和のパンケーキ(と私が呼んでいる)のお店にいって、またのんびりお茶の時間を楽しんだ。
京都駅ではネックレスの修理の依頼をして、その近くでムーミンフェアをやっていたのでノートとマスキングテープを買った。
たまには親のサポートぬきでこういう日もないとね。
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