きのうは神楽岡歌会。
参加者は12名。久しぶりで行くまでは少し緊張ぎみだったけれど、会場につくと落ち着いてきて、来られたみなさんと雑談したりして楽しくなってくる。
今回はどうしても読めない歌(意味がわからない歌)が1首あって、どういうことだろう、と思って言葉を調べてみたけれどネットでもヒットせず。まぁ、こういうとき司会は当てられる可能性がないので気が楽だ。
読めていると思っていた歌も、みなさんの批評を聴いているうちに、そういう捉え方もあるんだとか、そういうことか、と思うこともあった。
神楽岡歌会はわりと手厳しい批評が飛び交うので、これがまた心地よい。司会なら普通はフォローしたり気をつかったりするのだろうけど、ここはみんなそれをわかってきていると思うので、流す。
高評価でプラスのイメージに傾きつつあった歌が、「まったくよくない、なにがいいのかわからない」とはっきり言う人、「リズムがよくない」と誰かが言えば、「このリズムは自分の発見をひけらかすリズムだ、この発見もまったくよくあることで発見というほどのものでもない」と覆いかぶせる人、「いや、このあとのリズムは言葉の意味と切れかたからするとそういうリズムにはならない」と反論する人など、きのうは時間が比較的たくさんあったので、深く鑑賞できた。
それからまったくわからなかった「とねくろ」という言葉は、最後に作者に尋ねたら、梁塵秘抄にでてくる遊女の名前だったらしい。「のどぐろ」か、「のらくろ」か、「なにか黒い鳥か鵺みたいな印象」など、おもしろいコメントもでて笑いが起きたりした。
歌会のあとは少し歩いてトルコ料理(イラン料理?)のお店で二次会。
久しぶりにリアルで歌の話をたくさんした夜だった。
写真はこのあいだの実家の梅。誰も世話をしないのに満開になっていた。
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