雀の里帰りと不在連絡票

　一昨日、夕方家に帰ったら、なんだか至近距離から雀の鳴き声が聞こえてきた。

 

　なに、この賑わいは。と、思って声のするほうへ進む。洗面所からも聞こえてくるようだし、二階のベランダから聞こえる気もする。

 

　それで、階段を上って、のぼりきったところの小窓をあけたら、驚いたように雀が２羽、飛び出していくところだった。あ、ごめんね。驚かせて。隣の家の屋根の樋にとまってこちらの様子をうかがっている。まだ小さい。巣立ったばかりみたい。

 

　「実家に帰ってきたのに～　なんかへんなひとがいて、家にはいれないよ～」　と、思っているんだろうか。雀はどんどん集まってきて、隣の屋根のアンテナに１０羽くらいとまっている。あれは友達なの？　家族にしては大所帯すぎるよねぇ。と、いろいろ考えていたけれど、家事もあるし雀の観察はそこまでにしておいた。

 

　不在連絡票が届いていたので、電話しようとすると、本日の再配達の受付時間は過ぎていて、ガイダンスにしたがって、再配達の日、時間を翌日の夜に指定しておいた。それにしても、見覚えのない人からの荷物だなぁ。だれかな、このSってひと。

 

　きのうは、帰りに買いものもせずに、荷物が１９時から２１時にくると思って自宅で待機。それから、また雀がにぎやかに騒いでいるので、二階へ行く。きょうは驚かさないように、朝から窓をあけておいたから。網戸にぴったり顔がつきそうなほど近づけて観察する。かわいい声がする。あ、きた！こっちへ向かってくる一羽。おかえりーと、心で思いながらほほえむと、まさにスピードを落とした雀と目が合った。

 

　雀は驚いて、急に向きをかえ、Uターンして（飛びながら！）隣の屋根のほうへ飛んで行った。ああ、また驚かせてしまった。ごめんね。

 

　そして、例の届け物は２１時を過ぎてもこなかった。　なによ、どこへも行かずに、部屋着にもならずに待っていたのに！！

 

　と、思ってもういちど不在連絡票を確かめると、「あて先」の名前が別人の名前になっていた。「千鶴子」さん。名字は全く違う。ええええ！！普通、送り主は見るけど、あて先は見ないでしょ。うちのポストに入っていたんだから。

 

　私は前日、他人の再配達依頼をしていたわけだ。　千鶴子さん宅に指定の時間にブツは届いたことだろう。

 

　よかったね。　千鶴子さん。

 

　写真はきょう、帰宅したらポストに届いていた友達からの葉書。出口かずみさんのイラスト、かわいいなー。 なんだか疲れが飛んだ。

 

　ありがとう。