入院中の父のかわりに、父がしていた庭の水撒きや買い物や書類の作成もろもろのため、4日から実家へ帰っていたのですが、3日間、母と過ごしていて、母のマイペースさがパワーアップしていて驚きました。
病院に行くだけなのに、「この服でいいかしら」、と何度も訊きます。「お出掛けじゃないんだから、普段着でいいよ」というと、「だって、出掛けることがあんまりないから、いい服で行きたいのよ」。ああ、そうなのね、じゃあ、好きな服でどうぞ・・・・
そして、妹が車のエンジンをかけて、あとは乗り込むだけ、という段になっても、「やっぱり違うほうにするわ」と言って着替えに戻ったり。
きょうは私と母とバスでのお見舞いだったのですが、「用意はできたの?」ときいたら、「玄関に靴を2足だしておいたから、どっちがいいか見てね」「履きやすくて、コツコツ音がしなければなんでもいいよ」と助言したけれど、「まぁ、一度みて」
玄関に並べられていたのは黒いサンダルと薄い紫色のバックベルトのパンプス。 どうみてもサンダルでしょー。こんな靴で病院いかないよぉ。
床の間のお花が枯れかけていたのが私は気になっていて、きのう、買い物のついでにお花を買ってきたのですが、なかなか新しいお花に活けかえない。私が入れたら文句をいうにきまっているので、そのままにしていました。
夜の10時くらいになって、「ねえ、お花、あした活けるの?」ときいたら、「まだデッサンが終わってないのよ」
デッサンて、なに?と思ったら、お花のお稽古から帰って、習ったとおりに入れて、そのあとスケッチブックに忘れないように絵を描いているのだそう。ああ、前も見たことがあったな、そういえば。だけど、もう、お花枯れてるよ・・・ 「枯れていても、きれいに咲いていたときのことを思い出しながら描くの」 ううむ。
そして、デッサンを始めるのかと思ったら、(100本くらいある色マジックの束を持ち歩いていた)和室へ行って、書類をもって戻ってきました。「なんか、書類かかないといけないんだったわ」
そこから、マイナンバーの通知書を探したり、コピーを切ったり貼ったり、1時間くらいかけて、封書が1通できました。
「もう遅くなったから寝よう」
ということで、きのうはそのまま寝て、お昼の12時ごろになって、もうすぐ出かけるというときに、おもむろにお花を入れ始めたのでした。マイペースすぎる・・・
だけど、私が買ってきたスーパーのお盆用の花束を、上手に2つに分けて、床の間と観音様用にして、とてもきれいに活けられていました。
「きれいに入ったね。やっぱりじょうずね」といったら、「お花は教室のなかでもいちばん古株になったからね」とちょっと嬉しそうでした。
父も母もいろいろ忘れがちになってきたので、父のベッドの周りには「博士の愛した数式」みたいに、大き目の付箋をぺたぺた貼って帰りました。そして、次回持ってくるものも、付箋に書いて、母の手帖に貼りました。
いろいろ心配ですが、妹と相談しながら乗り切るしかないので、母のペースにあわせながら、行ったときはなるべく楽しく過ごそうと思います。
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