ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

秋刀魚

2014-09-14 21:33:29 | 日記

 きょうは午前と午後にわけて買い物に行きました。

 

 午前は義父母と夫とで恒例の週1の買い出し。義父は1週間分のお話をいろいろ矢継ぎ早にされるので、きいていて面白いです。おたっしゃだよりという高齢者の会報のようなものにコラムを持っていて、なにを書こうかなぁとか。 私が苗木であげた綿を収穫したというので、種の外し方を教えてあげたら、義母は「へぇ。こんなふうにできるんやねぇ」と感心していました。義父は大事に枯らさないように綿を育ててくれたようです。

 

 「綿のことを書くのはどうですか」

 「そうだね。そうしようか」 

 「そうや、珍しいわ」(義母)

 

 帰ろうとすると、義父が「そうそう、花の名前教えて」とメモとえんぴつを持ってこられたので、玄関前に並んだ鉢植えをひとつずつ「これはペチュニア、これは日日草、これはテルスター」と教えてあげました。自分で植えていても花の名前を知らなかったそうです。「いやーこれでわかった」と嬉しそうにされて、80歳を超えてもいろいろ興味をもち、学ぼうとする姿勢はすごいなぁと思いました。

 

 それから、夕方はちょっと遠いスーパー山田屋へ行きました。お肉やお魚が安いのです。 秋刀魚が安かったので、買おうとしていると、

 

 「あら、秋刀魚安いわね」と知らないおばさんが声を掛けてきました。

 

 「安いですよね」と返事をすると、

 「それにするの? もっと下のほうの氷に近いほうのにしなさいよ、うんうん、それ」 とかいって教えてくれるのでした。

 

 「ああ、それよりもそのとなりのほうがイキがいいでしょう? いいの買わなくちゃ。 私が選んであげるわ」 

 「ありがとうございます。」と、選んでもらったのをビニール袋に入れていると、

 「もう1枚使うのよ。私、秋刀魚持っていてあげるから、もう1枚広げなさい。 私はあなたの倍くらい主婦してるんだから」

 

 確かに2枚使うとぴっちりしまるし、秋刀魚の匂いも閉じ込められる。 こういう下町風なところがこの小さな山田屋のいいところ。 私が城陽へ来て初めに住んだ家から近くて、8年くらい毎日通っていたことがありました。 20代のころ、買い物になれなくて、清算が終わったあとの台がなかなかあかなくてぼんやりカゴを手に待っていたら、「早く、ここにいらっしゃいよ」とスペースをあけてくれたおばさんがいたことを思い出しました。

 

 私だってもう主婦業かなり長いはずなんですが、いつまでたっても山田屋ではひよっこなのでした。

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