ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

道は開けてゆく

2018-06-16 20:12:43 | 日記

 私の父の癌の転移があるかも、と心配していたのですが、今週検査結果をききに同行したら、大丈夫ということでした。ほっ。だけど、実家の近所の道ももう父はわからなくなっていて、ひとりでは出掛けられない状態になっていました。

 

 でも、できなくなってしまったことより、いまできているほうをみましょう、となんだか前向きモードになる。そうよ、病気は悪化していないんだからね。

 

 母が生協の個人宅配で注文していたものが届き、父といっしょに冷蔵庫にしまったり。花の苗を3つ注文していたようで、それも植えて帰ったほうがいいんだろうと思って、母の昼寝のあいだに植えていると、父も庭にでてきて、「またお母さんは花を買うたんか。水遣りは俺の係やのに」という。

 

 私「でもねぇ、まだ花が欲しいとか、きれいに咲いて嬉しいとか、言ってるっていいよ。あとで振り返ったらあのときは花を欲しがったなぁって絶対思うから。このあいだ、お義母さんを看取ったけど、最後の半年はなんにも興味がなかったもん。あんなにおしゃれだったのに、服にも鞄にも興味がなくなって。時間に色がなくなっていくみたいだったよ」

 父「そうかぁ」

 

 きれいに植えられたので、私も気分が乗ってきて、ついでに草ひきをはじめたら、父も植木の剪定をはじめました。

 

 父「を、こんなに長いドクダミまだあったんか、このあいだ鍬で根こそぎ抜いたのになぁ」

 私「梅の木の下のほうにひっそりと国を作っていたよ。あ、おとうさん、植木さっぱりしたやん、うまいなぁ」

 父「そうやろ、俺は植木職人なみの腕があるんや」

 私「バカボンのパパなみだね」 ←父はバカボンのパパの職業が植木屋さんということを知らないもよう

 

 父がバカボンのパパってことは私はバカボンか・・・ 

 

 ちょうど母も起きてきて、昼からの体操教室へいく準備。

 母「このブラウス、ちいがほめてくれたから、これで体操教室行こうかな」

 私「うん、それいいと思うよ」

 母「そうね、これにスカーフしていけばいいわよね」

 私「え、、スカーフして体操するの?」

 母「だって、ほかにおしゃれしていくとこないもん」

 私「じゃあどうぞ」

 

 体操教室からの迎えの車がくるまえに私は帰路につきました。そして、こんどはこちらの義父のところへ。消耗品の在庫がなくなったということで買い出し。みんなあまりにもマイペース、自分中心になってきて、可笑しくなってくる。妹や義姉に電話して情報交換をして。

 

 ぎりぎりの心で暮らしていると、だめなんだな、と思う。

 

 きのうは神楽岡歌会。ああ、短歌があってよかったなぁ。介護の海から顔をだして太陽をあびる感じ。

 

 歌も批評もキテレツな感じのがいろいろあって面白かったです。わたしも結構自由なこと言ったと思います。メモしたコメント。たたずまいのいい歌、韻律の運動がきれい、T音の配置、タガがはずれている、脈絡のなさ、狂ってる、なんか魅力がない、うしろ姿が見えるようで嫌、必ず曲がるね、自分にうっとりしてる、ドライさを損ねるなど。

 

 歌会が終わったあと、Nさんが私のところにきて「ふじたさんのハンモックの批評、とってもよかった。ものの見方が楽しくて」といってくださる。私の評は90%くらいが動物的感で、みなさんのいろんな知識とか経験から裏打ちされた評とは違うなあといつもぺしゃんこになるので、勇気が湧きました。

 

 それから、寺子屋で1時間半ほど歓談。最近読んだ本とか、座談会とか、参加した批評会とか、いろんな話が交錯するなか、目をくるくるさせて、それも読んだほうがいいのか、それも読むべきか、と頭にメモ。おとなりのKさんが「来週、レジュメをコピーしてもっていきますよ」と言ってくださったり。ありがとう~! 

 

 ほかにもすてきな心にのこる言葉をもらって、お店をあとにしました。そしてきょうの午前中に早速図書館で話題の座談会を読み、借りられる本は借りました。

 

 この週末はお昼は遺品整理、夜は読書、という2日間になりそうです。

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