今月は出張の多い月で、12日の出勤日で出張が5回。しかも、そのうちの3回が与謝野町ということで、かなりハードな月となっている。
与謝野町出張は9月2日、10日、13日。結構前半に固まっている。あしたも行くのだけれど、たまにアクシデントというかびっくりすることに出くわすことがある。
2日の日の帰りのこと。天橋立駅にスタッフに車で送ってもらって、たまたまうちの隣の課の人も与謝野町に出張していたのでいっしょに列車の時間までを過ごすことになった。私より少し年下のUさん。明るくて楽しい人だ。仕事もできる。
30分弱あったので、駅前の土産物屋さんに二人で入る。京丹後名物のバラ寿司や焼き鯖寿司がおいしいのだけれど、帰るころにはいつも完売となっている。その日は台風あけだったせいか、観光客も少なくてバラ寿司も焼き鯖寿司もまだ残っていた。
迷わずわたしはふたつとも買う。焼き鯖寿司は夫の好物。バラ寿司は特急に乗ったら食べようと思う。
そこで、Uさんが「ちくわ、まだ残ってる!」とハイテンション気味に呟いたのでみると、3本入りが4袋残っていた。
Uさん「宮津のちくわってほんとうにおいしいんですよ」と、2袋を自分のカゴに入れた。
私「おいしそうやね。じゃあわたしもひとつ買おう」と、1袋を手に取ったら、
Uさん「1袋でいいんですか? じゃわたし3つ買います。冷凍もできるんで」と喜んで3袋目をカゴに入れていた。
ほかにもいろいろお土産を買って、Uさんは自由席、私は指定席だったのでホームで別れる。といっても2両しかない列車なのだけど。たんごリレーといって福知山駅で別の特急に乗り換えて京都まで行くというパターン。
福知山到着時刻を確認すると、30分ほど。バラ寿司どうしよう・・・ おなかすいたからぱぱっと食べようか、と決めて座席につくなりバラ寿司を機嫌よく少々急いで食べていた。
天橋立駅の次は宮津駅。車内放送で「つぎの宮津から進行方向が変わります。座席の向きを変えるお客様は回りのお客様へのご配慮をお願いします」というアナウンスが流れた。どうせ逆方向といっても30分ほどだし、いままで座席の方向を変えるひとを見たことがなかった。
もうすぐ宮津駅というとき、2つ前の列に座っていたおじさんが急に立って、座席の向きを変えようとしていた。自分のうしろの列の女の子ふたり連れに、英語で「シートの向きを変えるから立って」と言った。ちょっと強引だな。と思ったら、なんとその子たちの座席も回転させようと椅子を回した。
え、そこも回すの?? と思ったとき、私の前のテーブル(前列の椅子に付随している)がぐるりとまわって、私のバラ寿司が包んであった紙とかお茶とかがいっしょにまわっていこうとするので慌てる。膝においていたバラ寿司も落としそうになる。ちょ、ちょっと待って~ 前の椅子の右肩のでっぱりにひっかけてあった私の鞄も回っていく・・・・
そこで、おじさんはひとこと、
「立たないとだめですわ」
だめですわ、ってあんたが急に人の座席を回すからこんなことになってるんじゃないの、なにこのおじさん、と思ってむっとする。
あわてて、自分の荷物を回収して立つと、ぐるりと女の子たちの座席が回された。こっそり密かに30分でバラ寿司を食べようと思っていたのに、急に4人掛けのボックス席になってしまって、私のバラ寿司姿が白日のもとにさらされる。恥ずかしいけど、途中でやめるわけにもいかず、黙々と食べていると、ふたりは気を遣ってくれて、席のあいていた斜め前のシートに移動してくれた。
うう。ありがとう。ごめんね。というわけで、4人掛けボックス席にひとりで座ってバラ寿司を食べる女。となる。
そうこうしているうちに、車掌さんが切符のチェックにきて、彼女たちが別の座席に座っていることを指摘したとき、彼女たちは日本語で「座席を回されたので移動しました」みたいなことを小さな声で言っていた。車掌さんはちらとおじさんのほうをみて納得したようだった。日本人じゃない。この子たち。外国人と思って日本のルールを提示しようとしていたおじさんひとりのために私を含め3人に迷惑がかかってるってるんだよ。
この特急に乗り慣れている人は誰も座席を回さないんだよ~
ばつが悪かったのか、福知山駅に着いたら一番におじさんは降りて行った。福知山駅でUさんとホームで会ったので、「途中で逆方向になったけど、座席まわしているひといた?」と訊いたら「いませんよ」と笑っていた。でしょでしょ。2両の特急で座席をまわしていたのはおじさんと、むりやり回された女子の2つのシートだけだったんだ・・・ よりにもよってその後ろに座っていた私にまで被害が及んでしまったのだった。
10日の日はもうバラ寿司は売り切れていた。
あしたの帰りは天橋立駅ではなくて与謝野駅から帰るので、バラ寿司はないと思う。
あしたはアクシデントなく一日を終えられますように。
与謝野町出張は9月2日、10日、13日。結構前半に固まっている。あしたも行くのだけれど、たまにアクシデントというかびっくりすることに出くわすことがある。
2日の日の帰りのこと。天橋立駅にスタッフに車で送ってもらって、たまたまうちの隣の課の人も与謝野町に出張していたのでいっしょに列車の時間までを過ごすことになった。私より少し年下のUさん。明るくて楽しい人だ。仕事もできる。
30分弱あったので、駅前の土産物屋さんに二人で入る。京丹後名物のバラ寿司や焼き鯖寿司がおいしいのだけれど、帰るころにはいつも完売となっている。その日は台風あけだったせいか、観光客も少なくてバラ寿司も焼き鯖寿司もまだ残っていた。
迷わずわたしはふたつとも買う。焼き鯖寿司は夫の好物。バラ寿司は特急に乗ったら食べようと思う。
そこで、Uさんが「ちくわ、まだ残ってる!」とハイテンション気味に呟いたのでみると、3本入りが4袋残っていた。
Uさん「宮津のちくわってほんとうにおいしいんですよ」と、2袋を自分のカゴに入れた。
私「おいしそうやね。じゃあわたしもひとつ買おう」と、1袋を手に取ったら、
Uさん「1袋でいいんですか? じゃわたし3つ買います。冷凍もできるんで」と喜んで3袋目をカゴに入れていた。
ほかにもいろいろお土産を買って、Uさんは自由席、私は指定席だったのでホームで別れる。といっても2両しかない列車なのだけど。たんごリレーといって福知山駅で別の特急に乗り換えて京都まで行くというパターン。
福知山到着時刻を確認すると、30分ほど。バラ寿司どうしよう・・・ おなかすいたからぱぱっと食べようか、と決めて座席につくなりバラ寿司を機嫌よく少々急いで食べていた。
天橋立駅の次は宮津駅。車内放送で「つぎの宮津から進行方向が変わります。座席の向きを変えるお客様は回りのお客様へのご配慮をお願いします」というアナウンスが流れた。どうせ逆方向といっても30分ほどだし、いままで座席の方向を変えるひとを見たことがなかった。
もうすぐ宮津駅というとき、2つ前の列に座っていたおじさんが急に立って、座席の向きを変えようとしていた。自分のうしろの列の女の子ふたり連れに、英語で「シートの向きを変えるから立って」と言った。ちょっと強引だな。と思ったら、なんとその子たちの座席も回転させようと椅子を回した。
え、そこも回すの?? と思ったとき、私の前のテーブル(前列の椅子に付随している)がぐるりとまわって、私のバラ寿司が包んであった紙とかお茶とかがいっしょにまわっていこうとするので慌てる。膝においていたバラ寿司も落としそうになる。ちょ、ちょっと待って~ 前の椅子の右肩のでっぱりにひっかけてあった私の鞄も回っていく・・・・
そこで、おじさんはひとこと、
「立たないとだめですわ」
だめですわ、ってあんたが急に人の座席を回すからこんなことになってるんじゃないの、なにこのおじさん、と思ってむっとする。
あわてて、自分の荷物を回収して立つと、ぐるりと女の子たちの座席が回された。こっそり密かに30分でバラ寿司を食べようと思っていたのに、急に4人掛けのボックス席になってしまって、私のバラ寿司姿が白日のもとにさらされる。恥ずかしいけど、途中でやめるわけにもいかず、黙々と食べていると、ふたりは気を遣ってくれて、席のあいていた斜め前のシートに移動してくれた。
うう。ありがとう。ごめんね。というわけで、4人掛けボックス席にひとりで座ってバラ寿司を食べる女。となる。
そうこうしているうちに、車掌さんが切符のチェックにきて、彼女たちが別の座席に座っていることを指摘したとき、彼女たちは日本語で「座席を回されたので移動しました」みたいなことを小さな声で言っていた。車掌さんはちらとおじさんのほうをみて納得したようだった。日本人じゃない。この子たち。外国人と思って日本のルールを提示しようとしていたおじさんひとりのために私を含め3人に迷惑がかかってるってるんだよ。
この特急に乗り慣れている人は誰も座席を回さないんだよ~
ばつが悪かったのか、福知山駅に着いたら一番におじさんは降りて行った。福知山駅でUさんとホームで会ったので、「途中で逆方向になったけど、座席まわしているひといた?」と訊いたら「いませんよ」と笑っていた。でしょでしょ。2両の特急で座席をまわしていたのはおじさんと、むりやり回された女子の2つのシートだけだったんだ・・・ よりにもよってその後ろに座っていた私にまで被害が及んでしまったのだった。
10日の日はもうバラ寿司は売り切れていた。
あしたの帰りは天橋立駅ではなくて与謝野駅から帰るので、バラ寿司はないと思う。
あしたはアクシデントなく一日を終えられますように。