ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

N氏のおまんじゅう

2022-03-26 18:31:49 | 日記

 今期がスタートしている。このあいだ、久しぶりに出社したら、総務のDさんが「ふじたさん、冷蔵庫に紅白まんじゅうがあるので持って帰ってくださいね」と言ってくれた。

 

 Dさんといっしょに確認のため冷蔵庫をあけると、チルド室に5箱の紅白まんじゅうが入っていた。専務がなんかの賞をもらったそうで、そのお祝いにみんなに配られたということだった。Dさんがまだ受け取っていないひとのために、箱に名前の書いた付箋を貼ってくれていた。

 

 そこへ総務のO課長がやってきて、「Dさん、まんじゅうの賞味期限が切れるから、早めにまだのひとに配ってや」と言った。そして、冷蔵庫にあったおまんじゅうの箱を見て、「きょう来ているひとはあとN氏やな」と確認した。

 そこへ、通りかかったN氏は自分の名前が呼ばれたから近づいてきて、

 

 N氏「あ、ぼく、もういただきましたよ。さっき」

 Dさん「でも、まだここにNさんの分は残ってますけど・・・・・」

 O課長「じゃあ誰かの分を食べはったってことか。誰がNさんにまんじゅうを渡したんや」

 Dさん「わたしじゃないです」

 O課長「箱に付箋が貼ってあったはずやから、それ見たらわかるやろ」

 N氏 「いや、箱じゃなくて、机の上に1つだけ置いてあったんです」

 

 1つだけ・・・・ どういうことだろう。とみんな思っていたけれど、とりあえず残っているN氏の箱入りのおまんじゅうはN氏に持って帰ってもらうことになった。

 

 夕方、後ろの席のM氏が「ぼくのまんじゅうがない」と言い出した。え、もしかして、朝、N氏が食べたおまんじゅうのことだろうか、と思いつつ、

 

 私「その、おまんじゅうって1つだけ?」

 M氏「そうですけど」

 S子さん「私、きのうもらって1つ食べたらもう食べきれなくて、残りの1つをきょう包んでもってきたんです。食べやすいように十字に切れ目も入れておいたんですよ。それでM氏にいつもお世話になっているから今朝あげたんです」

 私 「もしかして、そのおまんじゅう持って、どこかに移動してません? N氏の机の周辺とか」

 M氏「そういえば、朝、パソコンの不具合のことを聞かれてN氏の机に行って、作業したとき、まんじゅうも手に持って行ったかも」

 私 「やっぱり! それでわかった。そのおまんじゅう、N氏が食べはったと思いますよ」

 

 M氏は作業が終わった後、おまんじゅうをN氏の机の上に置いたままになったんだ。N氏は自分の机の上に食べやすく切ったおまんじゅうが置いてあったから、当然自分にもらったものだと思って食べたのだろう。

 

 N氏は60代の紳士的な男性で、ひとのものを食べるようなキャラじゃないから、想像するとおかしくて、S子さんと大笑いしてしまった。

 

 やっぱり会社に行くっていいな。おもしろいことが起こる。

 

 私の机の中には、この20日間のみんなからのおみやげのチョコやらクッキーなどがたくさん入っていた。4月から異動するひとや新人が何名か入ってくるひとがいるらしい。また雰囲気は変わるかもしれないけれど、なるべく緩急つけてがんばりたい。

 

 

コメント
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