プラハの街には歴史ある建造物がたくさんあって、石畳も赤いトラムも街全体がすてきなのだけど、なぜ私がこんなにもチェコを好きになったのか、ということが、今回の4泊5日という短い旅のなかでわかった。
まず、無駄がない。水も紙もとても大切にしている。去年のホテルもトイレットペーパーの幅も切れ目もとても短く感じて、日本人より身体が大きいのになぁと不思議に思っていた。今回は3人部屋だったのだけど、そして予備のペーパーも1個置いてあったけど、1巻がとてもコンパクトなのだ。普段日本では必要以上に紙を使っているのかもしれないなと思った。
それからシャンプー。アメニティは「ジェルシャンプー」と「ボディソープ」のみだった。リンスとかトリートメントとかないんだな。日本から持参していったので、併用したのだけど、この「ジェルシャンプー」は泡がたたない。最近は泡は髪を痛めるので泡のないシャンプーがはやっているみたいだけど。
私が「このシャンプー、泡がたたないねぇ」といったら、Eさんが「余計なものがはいってないってことじゃない。石鹸に近いんやよ」という。
なるほどなー。 Eさんも自然派だから、チェコがとても気に入ったようだった。
Eさんは日本にいるときもつねに口にするものに気を付けているらしいのだけど、チェコのパンもハムもチーズもいくら食べても身体に不調がでない、と喜んでいた。
朝は7時から朝食タイム。ビュッフェスタイルで、ハムもチーズも5種類くらいあり、パンは10種類くらい、ケーキは毎日少しずつ違ったものが2種類ずつ。豆ときのこの煮物、スクランブルエッグ、ゆでたまご、ヨーグルトは3種類、飲み物はジュース3種類、ココア、コーヒー(いろいろある)、紅茶(20種類くらいある!)、それからフルーツ。野菜はピクルス、パプリカ他。
私たちはまいあさたっぷり朝食をとった。Rと別行動になった日は、Eさんとふたり10時くらいまで食べ続けていた。
だってねぇ、きょうは博物館と教会2つ、というゆったりした予定だもんねぇ。
家族と出掛けるといつも私は休憩が多すぎるって叱られるけど、今回は同じペースのひとと一緒で楽しかった。
ティーン教会の裏の路地でお茶したり、ヴルタヴァ川をみながらEさん持参の栗(まるでうちの母のよう)を食べたり、博物館の休憩室で窓からの緑をとおして差し込む光を眺めたり。ああ、こういう旅がしたかったんだ、と思う。
チェコは充電するのにぴったりの国だ。