ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

かわいい子には旅を・・?

2007-05-25 | brasil

水曜日は仕事に行き、木曜日をお休みにした。成田へ見送りに行くためだ。
生まれて5年間過した国を見に行きたいけど学校だ、仕事だ、で、今まで一度も行けなかった息子。昨年のバイク事故から来月3日で一年が経過する。この四月からは、とうとう退職してしまったので所属が無い。 事故のために仕事にもなんらかの支障があった筈の一年間だったが、所属がないとは、こういうことなのだ、と、改めて認識しているようだ。

一年間?の休養の間、生活費分はバイトで凌ぎ、あとは体を立て直したり(腰痛=職業病だった)就職していては出来ないあれこれをやりたいと申す。仕方ないかとしか言いようがない。
すべて「生誕地」行きを決めてからの事後承諾だ。ブラジルには知り合いが多くいるので勝手に行かれてはたまらない。 お土産だって用意したいし、言葉のわからない子供が現地入りして、そこからどうしようというのだろう。持参金は足りるのか。バスで移動するにも買い物にもポルトガル語だけだし、治安は良くないから、今までのように後ろポケットにお財布を突っ込んでたらすぐにカモになってしまう。その辺をよく分かっていればとってもいい国なんだ。
数字はね、1(ウン)・2(ドイス)・3(トゥレス)・4(クァトゥロ)・5(スィンコ)・・・だよ。138レアルと言われて何言われているか分るのかしら。クルゼイロがクルザードに変わりさらにレアルに・・と、通貨の名称が簡単に変わる国だ。私のいた頃なんかインフレ率100%だったから、商社マンなど、ドル族には天国だった。

あぁ、親って、子供が大人になっても心配ばかりしてしまう運命なのかな。それとも私が心配症過ぎるのか?娘曰く、「放っておくほうがいい、失敗してこそ身に着くんだよ。」 「なぁるほど!」
子供って、親の心配をすっごく嫌がるもんだ。レールを示すより、本人が自分の力でレールを延ばしていくべきなんだろうな。わかっちゃいるけど言葉が口から煩いほど溢れ出てしまう。
初めての海外一人旅だし、ニューアーク飛行場で乗り換えのため約4時間スティ・・・果たして英語の呼び出しアナウンスを聞き取れるのだろうか。(まるで小中学生を心配する親みたいで、ちょっと自分が情けなくなるんだけど・・・。)
 
私がこれほど心配するには訳がある。出発2日前にメガネをなくし、大騒ぎするも見つからず、出発当日の午後、新しく作りなおした眼鏡が時間ギリギリで出来上がる。既成のレンズがあったから出来たことだ。
家を出る直前には、トランクの鍵が見つからないと大騒ぎ。成田では出国手続きの最中に、
【私が車のエンジンをかけるために先に家を出たので彼に私の持分の家の鍵を預けたのだが】、その鍵を、返し忘れたことに気が付きあわてて戻しにきたし・・・この時は私もうっかりしていたので、あとでぞっとした。(返されたその時は、彼の持分の家の鍵を私に託したと思ったのだ!)
家に戻っても鍵がなきゃ、中に入れないもの。果たしてどっちがどっちに似ちゃったんだろう?

娘はブラジルにいる自分の友達にたのんで出迎えをお願いしたし、私も会社関係の知り合いに頼み、その次のステイ先を頼んだし、あの手この手をつい、差し出してしまった。
これって、どうなんだろうな。過保護な親の下で育った子供たちの引き起こす事件が頭をよぎる。
覚悟を決めて、信頼して、遠くからしっかり見守るしかないのだろう。
 予定では彼はもうサンパウロ国際空港に到着済みだ。

                   

   草稿のままupし忘れている間に、息子から到着の電話があった。ホ~ッ!
   3時間遅れで着いたが、ちゃんと娘の友達が出迎えてくれ、彼の家に着いたという。
   彼はポルトガル語と英語しかできないが、彼の友人で日本語の話せる某くんが電話
   口に出てくれたので挨拶ができたが、簡単なことなら知っているはずのポルトガル語が
   全然出てこなくて焦ってしまった。娘にそのことを言ったら、「直訳しようとするから出て
   こないんだよ・・・」と言われてしまう。なんだか昔、私が言っていた気がするのよね。

《おまけ》
先日見つけたChico Buarque(シコ・ブアルキ)の「Construção」
, この人の曲を昔、聴いたとき、どうも思わなかったのに、だんだんと好きになってきた一曲。また例の“You Tube”からですが、年を取ってから歌ったものも見つけてしまい、迷った末、若き日のChicoの声を選びました。
お好きな方は是非、聞いてください。歌詞は以下のとおりです。

                Chico Buarque de Holanda  「Construção」   

Amou daquela vez como se fosse a última
Beijou sua mulher como se fosse a última
E cada filho seu como se fosse o único
E atravessou a rua com seu passo tímido

Subiu a construção como se fosse máquina
Ergueu no patamar quatro paredes sólidas
Tijolo com tijolo num desenho mágico
Seus olhos embotados de cimento e lágrima

Sentou pra descansar como se fosse sábado
Comeu feijão com arroz como se fosse um príncipe
Bebeu e soluçou como se fosse um náufrago
Dançou e gargalhou como se ouvisse música

E tropeçou no céu como se fosse um bêbado
E flutuou no ar como se fosse um pássaro
E acabou no chão feito um pacote flácido
Agonizou no meio do passeio público

Morreu na contramão atrapalhando o tráfego

Amou daquela vez como se fosse o último
Beijou sua mulher como se fosse a única
E cada filho seu como se fosse o pródigo
E atravessou a rua com seu passo bêbado

Subiu na construção como se fosse sólido
Ergueu no patamar quatro paredes mágicas
Tijolo com tijolo num desenho lógico
Seus olhos embotados de cimento e tráfego

Sentou pra descansar como se fosse um príncipe
Comeu feijão com arroz como se fosse o máximo
Bebeu e soluçou como se fosse máquina
Dançou e gargalhou como se fosse o próximo

E tropeçou no céu como se ouvisse música
E flutuou no ar como se fosse sábado
E se acabou no chão como um pacote tímido
Agonizou no meio do passeio náufrago

Morreu na contramão atrapalhando o público.

★気に入ってくださった方にはもう一曲、「O que sera]をどうぞ。
共に歌っているミルトン・ナシメントは、4月下旬に
ブルーノート東京でコンサートをしたようです。 行きたかった!


     
 


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6 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
親って! (poppy)
2007-05-27 17:40:11
無事到着良かったですね
親って、子供を産んだときから心配する宿命なのかも(ちょっと大げさ?
私の偏見かもしれないけど・・・
息子のほうがどうしても
気になるのはどうしてなのか?
息子さん帰ってきたときは一回りも大きく成長してることでしょう
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その子の人生 (かぐやひめ)
2007-05-27 23:19:38
子ども達に「学校出て、就職して普通に生きて欲しい」と言う前に「フツーって何?」とまず反論。
「やった後悔より、しない後悔」もあるかと、いまは人それぞれ、その子の人生を尊重したいと思っています。無理やりね・・・
元気で生きているからこそできること。
息子さんは机の上では学べない、生きるために必要で大切なことを身に付けてこられるでしょう。
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親だもん・・・ (テレーサ)
2007-05-28 14:28:16
心配しますよ。
子供だって、心配してもらえるありがたさ・・感じていると思います。でも、若いとなかなか素直に表現できないんですよね~~
私も、そうでしたもの。。。
息子さんは、「心の財産」いっぱい作って帰国しますよ
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可愛い子には旅をさせよ (ネイビー)
2007-05-29 00:07:28
”可愛い子には旅をさせよ”と言うけれど、わが子のことになると中々ね。
そうか、ポルトガル語しか通じないのね。
せめて英語が通じれば何とかなるのにね。
このブログを読ませていただいて、2年前のわが息子を思い出してしまいました。
勤めて2年経ったころ「やはり語学留学に行きたいから」と会社を止めカナダに暫く居ました。
帰ってから今はやっと落ち着きましたが、一度何かを乗り越えないと先には進めないんでしょうね・・・
と我が子のことを思ったものでした。
無事着いてよかったですね~♪これからたくさんの人とふれあい、テレーサさんのおっしゃっるように「心の財産」いっぱい蓄えて帰ってらっしゃいますよ。
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Unknown (bianca)
2007-05-29 00:28:07
poppyさん

心配するなと言われたってしちゃうんだもの、しょうがないじゃない、っていつも言っています。
男の子にもよりますが、うちの子は昔からハラハラすることが多くてね。(お宅もですかぁ?)
例を挙げればキリがないんですよ。
親子離れ離れで、お互いが大人になるいいチャンスかもしれませんね。


かぐやひめさん

人と比べたり「フツーに」、と言うと反発するんですよね。
良く考えれば私だってそう言われるのは大嫌いだった筈。
知らない間に大人の考えに感化されてきたのかしら?
子の決めたことを尊重して応援したい(無理にでも!)とは思っても、
今の世の中、あまりにも心配の種が多すぎる気がします。
親の背中も頼りないし、こうなっちゃ、様々な良き出会いを願うしかないですか。


テレーサさん

ウザったい、なんて言っていても、親が心配しなくなったら、
あれっ、心配じゃないの?って言われるかしらね。
うちはパパがノンキなので私がその分も心配をします。
心配=心配りなんですよね。本気に心配するのって、
親しかいないじゃない!と、今なら言えます。
が。そのうち逆転したりして!
仰る通り、お金で買えない「心の財産」、蓄えて帰って来て欲しいですね。






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ネイビーさん (bianca)
2007-05-29 01:39:39
今度ブラジルにいくんだ、と言ってたと思ったら、
あっという間に実現させてしまいました
勝手にどんどん進めて、宿泊先などは、ビジネスホテルとかバックパッカーに泊まる、
なんて言ったのでびっくり!日本のようなわけには行かないのよ、から喋りまくりましたよ。
親が何を言おうと子は好きに行動してしまいます。
ネイビーさんの息子さんもそうだったのですか!
うちの場合、留学ではなく一ヵ月間の旅行なんです。
時差ボケでもボケていられない位、人に囲まれているようですよ。
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