草月ホールは1970年代に行ったきりでした。無声映画「戦艦ポチュムキン」なども
ここで見たし、黒柳徹子さんがすぐ近くに着席していたことで驚いたのもここでした。
青山一丁目の地下鉄を降りるとそこはツインタワービル。時間に少し余裕があったので
ビルの中を一回りしたあと、裏通りを歩いていたらこんな場所に出くわしました。
コンサート中、お腹が鳴らないようサンドイッチとコーヒーを詰め込み草月会館へ。
着く寸前に超モダンなカナダ大使館の前で、入ろうか、やめよか、と迷いました。
あれ、と思うような、興味をそそる建物の前ではいつもそうなんですけど、
この大使館のB2にある高円宮記念ギャラリーでは写真展開催中でした。
開かれた大使館って印象が嬉しくて心が躍りましたよ~。
草月会館も昔の面影は皆無(当り前かぁ)のモダンな建物でしたがホールは
こじんまりして、後方の席だったにもかかわらず、舞台が身近に感じられました。
こんないい環境で大好きな音楽が聴けるだなんて幸せだなぁ。
ちょっと遅れて始まるのには慣れっこですが、2台の多弦ギターを持って
ジスモンチが現れ、即、演奏が始まると、聴衆は固唾を呑んで聞き入りました。
というかそんな気配が会場中を埋めつくしているかのようで、いい感じでしたね。
初め、ソロではちょっと飽きるかも、とか、思っていたのですが、結果は
固唾を呑んで何の音も聞き漏らすまい、と思ってしまう 昔懐かしい緊張感と、
独特のリズムを私の体全体で受け取りながら楽しめる快感で心は満ち足り過ぎました。
ギターソロでここまで演奏できるのか、と、仰天するほど たった一本の
ギターを使って出来る全ての可能性を芸術的に実践しているんです。
こんな凄い演奏、見た事ない!
一曲が終わる都度、深々とお辞儀をするジスモンチでしたが、声はありませんでした。
それが又、いい感じなんですよね~。
あぁ、、、Te amo!
休憩を挟み、後半はピアノでしたが、YOU TUBEで見た、まるでピアノという恋人を
愛撫するような指使いと、ピアノ全体から彼の魂が湧き出るような気持ちのいれ方に
参ってしまいました。途中でピアノの中を覗き、首を傾げたりしていたので、
どうしたのかしら、と思って他のブログでこの演奏会のことを書いている人から、
知れるかな、と検索したら、いやぁ、あるわあるわ。大多数がその素晴らしさに
感動しているんですね。ピアノを覗いていたのは弦が切れたようでした。
私のわからないことでも、こうしてほかの方が書いてくれるので嬉しいです。
心打つものは年代に関係ないことがよくわかったのも嬉しい限り。
その日の感動を伝えるには私の場合、日にちが経ちすぎましたが、
エグベルト・ジスモンチを聴くのは絶対に生が最高!と断じて言いたいです。
7月19日のブログでは「FREVO」をご紹介しましたが、
今日は「7 Anéis」を選んでみました。なんて美しい曲なんでしょう!
もう一つの「Aneis」・・・めっけちゃった!
絵画、音楽等々何でも詳しいこと!
これほどまでに絶賛するジスモンチという音楽家ですが・・・・
貴女のブログに紹介されるまで全く知りませんでした
メジャーじゃないから知らないのは当然です。
ウチではパパが、サンパウロに住んでいる時、彼の演奏を
二度ほど聴きに入った事があるの。ちょっと難解かな、と
言ってたので、実際に自分の耳で聴きたかったのです。
ちょっと鳥肌が立つような思いをしましたよ~。
すてきだったぁ~~