ビアンカの  GOING MY WAY ♪

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   人生は ・・・ダバダバダ・・・

タムラレッドの世界

2008-09-27 | art/exhibit/museum


金曜日の昨日は午前中、年に一度の市の無料健診を受診しました。
今年から心電図が除外とのこと。乳がん検査は2年に一度となったし、
知らぬ間に色々なことが省略されたりしているようです。年と共に手厚く、
とはいかないんですね。そうは言っても私、胃や子宮ガンの個別検診を
もう何年も受けていないんですよ。今年は受けてみようかしら。

さて午後は、月曜日で終わってしまう展覧会を見に日本橋へ行って
きました。母も誘ったのですが、行きたいけど足がフラつくから今回は
行かないとのことで、車ではなく
JR利用です。

大本山天龍寺搭頭宝厳院本堂再建襖絵完成記念
★・・・・・田村能里子展・・・・・★

    
時々、どこかで何回か目にしている田村能里子さんの絵は彼女の発する
独特の赤色が印象的です。そのタムラレッドが高名なお寺の襖に描かれ
ると一体どんな風になるんだろう、と興味津々でしたが、かなり強烈な
朱色とも思える赤が大胆に使われていました。行きつ戻りつして見ていると、
次第に絵の中に引きこまれるようでした。二度三度と見ていくうちに色が
自分に馴染んでくるようでした。襖の金色の引き手も田村さん
ご自身のデザインによるもので、馬、鳥、象、牛、駱が型取られています。
宝厳院の住職が中国・西安「唐華賓館」にある彼女の最初の壁画
「二都花宴図」を見て、あのように「人」が主体となって描かれた襖絵
にしたいと考え、田村さんに制作依頼をしたとのことです。



「風河燦燦 三三自在」(ふうがさんさん・さんさんじざい)と名付けられた
合わせて60メートルにもなる襖絵には正に三十三体の人が描かれています。

襖絵に寄せて、宝厳院住職からのメッセージの一部です。

「観音経」の経中に、観音菩薩は三十三身に身を変えて
この世を救ったとありますが、まさしくこの襖絵の中に登場し
ます老若男女は観音菩薩の化身です。
画伯によって仏の世界が大変身近になった気がします。

 
      「浴びる朝」                    「風河燦燦 三三自在」 上間1:東側(部分)                                       


これらの襖絵は宝厳院本堂の落慶に合わせ、一年半をかけて作られた
そうで、
落慶前に東京のほか、名古屋、京都と巡回して展覧会が行われ
ます。このような大作を手掛けた田村さんは最初、商社マンの奥様として
インドに何年間か滞在していたそうです。アジアの大地に根ざして逞しく
生きる女性に焦点を合わせて多くの絵を描いていますが、壁画が素晴らしい。
銀座ファンケルの2階にカラフルなタッチの壁画がありますし、その先に
新しく出来た「ローストビーフの鎌倉山」のレストランでも彼女の壁画が
見られるようですから今度是非お食事がてら行って見たいですね。

    そういえば、田村さんってとても美しい方なんですよ。
    絵の中の女性が美しいのも、やっぱり描いていると
    本人に似てくるということなのでしょうか。
    美しい上に豊かな才能に恵まれているとは、世の中
    やはり不公平だ~!!
    さて、展覧会場でばったり、高橋秀樹さんご夫妻に
    出会っちゃいました。襖絵や油彩画を集中して見て
    
いると、周りにどんな方がいるのかなど全くわからないし
    気に掛けませんから、気が付いた方は少なかったかも
    しれません。芸能人にわりと疎い私でも彼のハッキリと
    したお顔はわかるんですよね。ご夫婦ともに、とっても
    素敵でした。

                                (右の絵:風の足音)