ビアンカの  GOING MY WAY ♪

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   人生は ・・・ダバダバダ・・・

かわいいポニョ

2008-09-05 | cinema

仕事帰りの娘とイクスピアリで待ち合わせ、「崖の上のポニョ」を見て来た。
まずはグレートビームマーケットでオムライスを食べてから飲物を持参して映画館へ。
食事代を出してくれたから、と映画代を彼女が払ってくれた。そんな年になったんだ。
ちょっと感慨深い。というか、もう逆転してもいいところまで来ていると思うけど。

ポニョってちょっと変な名前との思いがあり、大好きな宮崎 駿監督の4年振りの
新作とはいえ、なかなか行く気にならなかった。新聞に書かれていた
「我儘なポニョ」像も気にかかったし、顔だって愛くるしくない。だけど2人とも
気になっていたから見る気ではいた。誘ってくれたのは娘のほうから。
それが最初からすっかりストーリーに引き込まれてしまった。

崖の上の見晴らしのいい場所にある一軒家。そこが5才の少年、宗介が
母親と住む家だ。ある日、海辺で人間になりたくてしょうがない小さな金魚に出くわす。
そこから、ありえない~意味判らない~
ファンタジー世界のはじまりはじまり。

前もって知っていたのは、このアニメがCGを全く使わず、17万枚に及ぶ絵は
すべて手書きだ、ということ。

「デジタルになって画面の密度がどんどん高まり、描いている方も、
せっつかれているようで神経質になっている。一方で、日本の
アニメは昔から絵を動かさない美学みたいなのがあった。
この世界に入って45年ほどですが、当時から絵の枚数を減らせと
言われ続けてきた。じゃあ一度、存分に枚数を使い、アニメの
原点である線だけの動きを追求してはどうかと・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
従来の日本アニメなら髪だけ動かしていたものを、顔全体を
一コマ一コマ手で書いていった。すると、今まで感じられなかった
息づかいのようなものが生まれたんです」(新聞記事より抜粋)

物語は至ってシンプルだけど、理屈で見るとおかしなことばかり。
いくらファンタジーとは言っても、それを容認して楽しめるか、が
ポイントかもしれない。が、私は何でだろう・・と思いながらも
すっごく楽しめて「宗介だいすき!」と、抱きつくポニョが
感情に真っ正直で可愛くてたまらなくなった。そんな可愛さを
引き出してくれるのが、これまた素直な男の子、宗介だ。
2人の声優、とてもよかったなぁ。

「どろどろ、ぐしゃぐしゃのまま21世紀がやってきた。じゃあ今、
なにをよりどころにするのか。人間がすべてを捨てても最後まで
捨てないはずの子供ではないか。ひとまず産まれた子をみなで
祝福し、一緒に苦しみながら生きましょう。そんな風に思います」

いのちを与えられて産まれてくる子供たちを祝福するんだ、
という監督の話を新聞で読んでいる最中にも、社会面には
子供が大人の身勝手な行為の犠牲となる記事が後を絶たない。

ポニョ♪ ポニョ♪ ポニョ♪ さかなの子♪

ポニョの台詞を真似しながら、爽快感いっぱいの気分で映画館を後にした。
       
          ★スキャナの調子が悪く、画像はweb上より拝借しました★