ビアンカの  GOING MY WAY ♪

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   人生は ・・・ダバダバダ・・・

制度

2008-04-15 | news

          

4月初旬に、探しても見当たらない、と言う母の新しい保険証の再発行を頼みに、
一緒に市役所へ行きました。再発行するには、本人が目の前にいても、本人を確認する
証明書が必要とのこと。母はパスポートや自動車免許証などの類は持っていないし、、、
困ったなぁ、と思いながらもムカッとしてきました。
その日はそれからお医者さんに掛かるので診察券を全て持参していましたから見せました。
が、通用しません。娘である私の免許書を見せても、同居でないのでダメ。
郵送する事は出来るけど即日発行は、本人が目の前にいてもしてくれないのです。
じゃぁ、一階で住民票を取ってきます、ならいいでしょう、といっても顔写真がないから
ダメだとさぁ~!お前さんたちなんなのさ、マニュアル通りにしか動けないのかよ!
アタマこちんこちんで粋な計らいひとつ出来ず、もし私がいなくて母一人だったら、きっと
文句も言えず、スゴスゴと帰ってきただろうな、と思うとカッカしてきました。
係りの人が、「今から掛かる病院に電話をして新しい保険証番号を伝えておきますので
診察に行ってください。」と言ってはくれましたがそう言うことではないんです、粋な計らいとは。

勿論、国保における納得の行かない対応同様、市の一職員に言っても無駄なんでしょうが、
なら、あなた方が、市民の声として国に掛け合ってよ!と言っても困り顔をするだけ。
じゃ誰に言えばいいの?市長さんに言えばいいの?国に言いたい時はどうやったらいいの?
市民の声を代弁するのはあなたたちでしょう!と強い口調になるのを意識して抑え目に
しましたが、何言っても無駄だ・・よね、と、情けない気持がからだ中に溢れてくるのを
感じました。一人一人の職員はみなさん「良い方」なのはわかります。が、すべてのことを、
国が決めたことだから・・・では市民と行政の間の会話が成り立たないではないですか。
役人というのは何一つ自分達で判断することが出来ないってことですね。こう言う質問には
このように答える、というマニュアル通りの回答しか持ち合わせていないのですね。そうしないと、
例外を一つでも作ってしまうと、大問題ですものね!
冷静に考えれば、窓口で対応に追われる若い方々でも一生懸命対処してくれているんだ
と、わかるし、時々は頭の下がる思いをすることだってあります。でも納得行かない説明を繰り
返し言われると、ひと言が三言になり、耳をそばだてている周囲の気配を敏感に感じ、
・・・おばさんはこれだからなぁ・・・と、きっと内心思っているんだろうな、と勝手に想像しては
又頭に湯気が立つのです。
「言いにくいことを嫌な思いをして言ってくれて・・済まなかったね。」と、母。

と、こんな調子で私の4月がスタートしました。3月は3・3”で、4月は4苦(4+4)苦の予感。
きょう4月15日から、75歳以上を対象にした新しい仕組みである「後期高齢者医療制度」
の、年金からの保険料天引が始まりました。波乱なスタートは当然、想像できました。
その「当然」を予測できない行政って、全く想像力に欠けているんじゃないのでしょうか。
年金から天引きは苦渋の策だって?もう信じられない。75歳以上から強制搾取するなんて。
相応の年齢の方の声からは、怒りを通り越し、大きな脱力感が伝わってきました。

     取り易い所から天引きしている。
     全くの説明不足である。
     取りっぱぐれがなく、役所にとって都合がいいだけ。
     もらえるはずの年金がもらえないのに、保険料はしっかりとるなんて、順序が違う。
     国民からの声にはお詫びの言葉ばかり。
     役所はいつも、こっちから『おかしいんじゃないか』と聞かないと、何も言ってこない。

                               などなど
そして、
「宙に浮いた」年金問題が解決しないうちに保険料天引を始めたことに批判が相次いで
いることに対して、「年金記録問題は一生懸命やっており、ふたつの問題を情緒的に結び
つけるのはいかがかと思う。」と反論した厚労相。
(新聞より)

情緒的に?って、、、あまりにも次から次へとお粗末な出来事が続くし、大体内部の人間
でさえ仕組みがよく判らないそうじゃありませんか。それでも「情緒的だ。」と言うのですか?

制度というのはこんなに国民の声を無視して作ってしまっていいのか、と考えると、「国」とは
何か・・・判らなくなってきます。制度にガンジガラメにされても、更に制度が作られる。
裁判員制度もそうだし、メタボの事まで国が言及して「制度」を作ってしまう、そして
「罰金制度」も作ってしまうことに首を傾げています。注意を促す、キャンペーンをする、
それだけで充分ではないでしょうか?やらないで怪我をしたり病気になったり死んだりするのは
その本人です。そう言う人たちの医療費が莫大なものだから制度化したのでしょうか?
本人がそれでよければよい・・どの辺で線引きをするか、が問題で、人の数だけ意見が
分かれるかも知れません。とても難しいことですが制度が次から次へと出来ることへの不安感
がどうしても拭いきれないのです。、色々な制度がごく短期間に論議不十分なまま設けられ
ちゃうんですもの。みんなが拍手で迎える制度なら大歓迎です。