ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

裁判所見学会

2007-11-17 | visit/drive

 

Kちゃんからのお誘いメールにつられて最高裁判所の見学に行ってきました。
パソコンを使えるまとまった時間がなかったこと、場所が場所だけに、写してきた写真の
どこまで載せられるか、など考えているうちに一週間が経過してしまいました。
ここは見学コースもありますので、その範囲なら写真OKではないかな、と、Kちゃんに
聞きながらも自己判断を下しました。

当日は半蔵門駅の改札で待ち合わせ、7人揃って最高裁へ向かいました。
車では何回となくその前を通過していましたが、裁判の傍聴もしたことがないし、
全く初めての訪問だったのです。お誘いメールでは、「友人の父親が裁判官。
滅多に見る事が出来ない所まで見学させてもらえるので、是非是非!」とのこと
だったので、これは非常事態だ、と感じ、仕事を早退しての参加でした。もちろん、
場合によっては仕事上、行けなくなることだって考えられたのですが当日はなんとか、
ドタキャンしなくて済みました。

正門から中に入るとすぐに、広々とした階段が
上へと続きます。この空間で何かが、できそう、
すごい・・と思いながらも、一歩一歩を姿勢を
正して歩いてしまう、そんな厳かな気配が漂って
います。上るにつれ、サイドの照明が視野に
入ってきます。シンプルで冷たいモノトーンな
作りですけど、人を裁く場所には、無彩色が適
しているからでしょうか。(ちょっと発声練習をしたい
雰囲気になりましたよ。)

階段を上り終えたところで裁判官の秘書?の方
が出迎えて下さり、館内を案内して下さいました。
1974年の田中政権の時代に、約169億円かけ
て作られたという最高裁。webで調べた所、ここを
建築された方は
岡田新一さんだということがわかり
ました。内装には稲田石の花崗岩10万枚を使用
しているとのことです。

      稲田石は、雲母・長石・石英の三種の鉱物が強固に結晶して出来た
     中粒の黒雲母が入る白色系の花崗岩です。歴史的にも江戸時代より
     茨城県笠間市(東西8キロ、南北6キロの石切山脈)で採掘されおり、
     建築、建材、墓石まで幅広く利用されてきました。笠間焼きの土の源も
     稲田石の風化した成分と言われています。
(webより)

         

ロビーの左右にはこのような彫刻が設置されていました。
一つは、右手に正義を意味する剣を持ち、左手には公平を表す天秤を持っている
「正義」というタイトルのブロンズ像です。
もう一つは、男の子と女の子がベンチに腰掛けている「椿咲く丘」という題名の、
富永直樹氏の作品で、平和を表しているそうです。  

ロビーを奥に進んだ所に大法廷があります。
正面には15人の裁判官の席があり、その真後ろの壁面には川崎織物が制作した
という大きな織物製の、太陽を表す壁画が一対飾ってあり、
傍聴席の後ろには同じ大きさの、月を表す壁画が掛けられていました。
天井は丸く吹き抜けの作りになっていて明るい印象ですが、室内は間接照明が
荘厳な雰囲気を醸し出しています。

 

          

裁判席には15人の裁判官の名前が書かれ、
傍聴席の前の方には新聞記者席があります。
簡易裁判所、地方裁判所、家庭裁判所、そして高等裁判所では、
裁判の結果に納得がいかない場合、不服申し立てをすることができますが、
最高裁判所は、それら上告等を取り扱う、最上級の最終の裁判所となります。
それまでの裁判所で争われる問題は、事実審といい、事実関係を証人尋問
などを交えて裁きますが、最高裁での裁判は法律審のみ。
法律以前の、事実関係が取りざたされる問題はすでに解決済みと捉え、
法律解釈を巡る問題が持ち込まれる場所なので証人台もないのです。
裁判官にとり、又は弁護士にとっても、仕事?する上での最高の場所のようです。
今まで起こった大きな問題や事件がここに持ち込まれ、勝訴だ敗訴だ、と
新聞テレビを賑わせていた、あの場所なんですね。

大法廷を見学していた時、用事を終えた裁判官が我々と合流し、小法廷、
図書館などをご案内いただきました。廊下の窓越しから見える事務棟は、
全く普通のオフィスビルと同様の作りです。

   
                 ↑小法廷

シーンと静まり返った図書館には、司書が2人いるのみ。
「聖徳太子憲法御宣布」という、
堂本印象の描かれた絵が3枚飾ってありました。
皆が見上げているのはその内の二枚の絵です。


研究目的なら、ここは一般でも利用出来るようです。
最後には裁判官室まで拝見することが出来て、その広さと、
ナイスロケーションに仰天してしまいました。窓からの眺めの素晴らしいの何のって、
きっと日比谷のペニンシュラホテル上階からの眺めに匹敵するでしょう。
この日は裁判官と秘書の方に大変お世話になり、感謝の気持ちで一杯でした。



出来れば一生、裁判とは無関係でいたいけど、我が国では2年後に
「裁判員制度」が導入されることになったんですよね。運悪ければ(良ければ?)
裁判員にならざるを得なくなるかもしれません。この件に関しては、なにかと
取りざたされていますし、私も、国って色々な制度を知らぬ間によく作るなぁ、
と、戸惑っている一人です。
キャッチフレーズの、「私の視点、私の感覚、私の言葉で参加します。」は
「私」でない誰かさんの作だし・・・。困った。

さて、夜は「ゆめの庵」に集合とのことで、久々振りに恵比寿にあるお店にお邪魔し、
お葉なみ会」以来の方がたとお喋りしたり飲んだりと、とっても楽しいひと時を過しました。
taiちゃんのお料理も、ワインも、Tさん持参の高級チーズも、miyuちゃんのパンも、
みんなみんなおいしかったぁ。けど、これってなんだろう、と、はてなマークのまま
口に入れてしまった、食べず嫌いの牡蠣にはビックリでした。
視力が衰えてくると何でも食べれちゃうのかしら。ちょっと恐怖う~~っ。

  ↑miyuちゃん手作りお座布団       ↑チーズの名前はナンだっけ?    ↑タイ人の東大生占師?もこの日の仲間

ただひとり、東京市民?のbiancaは、帰りの交通機関が気になって、皆さんより先に
失礼しましたが、帰り際、総立ちで拍手されて、うゎ~、どうしよう
恥ずかしい・・けど嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
kちゃん、みなさん、ありがとう!

  

 

いや~このブログ、裁判が長丁場になり、思った以上に時間がかかっちゃったぁ。
もういい加減、真剣にショートを目指さなきゃ、新年も迎えられない、
と真面目に考えておりますです。乞うご期待。って、前にも書きましたっけね。