ビアンカの  GOING MY WAY ♪

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   人生は ・・・ダバダバダ・・・

プライス・コレクション

2006-08-13 | art/exhibit/museum

先週のことですが、プライスコレクション「若冲と江戸絵画展」に行って来ました。
仕事を一時間繰り上げ車をとあるスーパーの駐車場に置き東西線→日比谷線と
乗り継いだのでひどく歩かされました。なぜって、
日比谷線の上野駅は、美術館に行くにはとんでもなく遠いところなのです。
地下鉄で上野下車は久しぶりでしたのでうっかり忘れていました。
東京国立博物館・平成館がこれ又上野の森の一番奥に位置しているし、
夕方といっても西日の厳しい暑い日だったのに、日傘も車の中に置いてきちゃったし、
仕事のあとだから体もよれよれ。
でも、です。お昼に銀行への用事で町を歩いていた時、ハッとするような歩き方の
若い女性とすれ違った事を思い出しました。
彼女は上半身はまっすぐにシャンと伸ばし、腰から下を使って颯爽と歩いていたのです。
私もそれを真似し、眩いばかりの西日に向かって、ちょうどおへその辺りに力をいれて
足を前に、前に、と出して歩いてみました。ヘッヘ~~歩き方一つで元気が出るって
本当だぁ。なんだ坂こんな坂! なんだ道こんな道!
「太陽の下の18才」になった感じだわぁ bianca!スパーク

と、書き出しが長すぎて若冲はどうだったか、というと、実に見応えのある素晴らしい
コレクションでした。ジョー・プライス氏が、知名度に全く関係なく、自分の眼だけを信じて
収集した作品は、残念ながらどれも質が高く、洗練され、ユーモアセンスにも溢れた
もので、コレだけの数の江戸時代の絵画が海を渡って来ただなんてくやしぃ~です。
でも先日、朝日の「美の現在」という記事の中で、高階秀爾氏の書いていた以下の
文を読み、画家もすごいけど こういうコレクターが、日本の画家の作品の数々に眼を
見張り、愛情を持って収集したということで、ちょっと嬉しくなりました。

  ・・・・・・・・・・
  
収集家ジョー・プライスは、何らかの美術史的配慮に基づいて作品を選んで
  いるわけではない。自分に強く訴えてくる作品、心の琴線に触れる絵画を
  唯一の基準としてこれだけの充実したコレクションを築き上げたのである。
  プライス氏自身、絵画収集に志したのは、
  「ただ絵画から受ける眼の喜びが素晴らしかったから」だと述べている。
                                      ・・・・・・・・・・
 

    
       虎図(部分) 谷鵬       波浪飛燕図 岡本秋暉    猛虎図(部分) 伊藤若冲

作品数は109点。伊藤若沖を中心とし、酒井抱一、鈴木其一などの作品も
なかなかのものでした。会場は「正統派絵画」、「京の画家」「エキセントリック」
「江戸の画家」「江戸琳派」と、5つの章に分類。最後の部屋では、日本の絵画
というものが、時間と共に微妙に変化する自然光により、見え方も
変わっていくという事を、天井からの照明の変化、に代えて演出された中で、作品を
見ることが出来ました。

ネイビーさんもこの展覧会に行かれて「 が先か見るのが先か・・」と書いていましたが、
お言葉の意味が、よーく解りました。
と言っても私は夕方からの入場ですが、金曜日は8時まで開いているんですね。
午後5時から8時・・ということは、私も3時間居たってことでした。
見終わってから一階で缶コーヒーを一気飲みし、ソファーに座りながらパパに夕食の
指示メール。まもなく「了解」メールを受け取り、ホッ。

        

 

   追記:
   カメリアさんからのコメントで思い出しました。
   三の丸尚蔵館第40回展 「花鳥-愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」
   に於いても、若冲の作品と出会えま~す。三菱ビル前(丸ビルの隣)から、無料の
   丸の内シャトルバスに乗り、パレスホテルで下車すると近いです。
   第4期がとてもよかった、と聞いていたのに忘れていました。