昨年の劇場版トリガーは見ることができなかったのですが、今回は何とか見ることができました。というわけで今回の感想を。
悪い宇宙人軍団が攻めてきてどうのっていうものすごく単純な話。それだけに絞るべき焦点としてGUTS-SELECT(カナタ、リュウモン、イチカ)の行く末、そして新キャラのディナスに収束していく。
そのウルトラマンディナスだけど早々にウルトラマンになった過程が明かされて「いや、これで裏あったらまずいだろう」になった。それ故にってわけでもないけど、作中敵ボスに指摘された「ウルトラマンのなりそこない」のような感じでデッカーの前座のような感じになったのは少しもったいなかったかな。新たな女性ウルトラマンとしての可能性を感じたのに。
あとは「シン・ウルトラマン」の感想の時に「物足りない」と述べた生身のバトル、防衛チーム(ここではGUTS-SELECT)とウルトラマンの共闘、着ぐるみとミニチュアによる「伝統芸能」を映画館の大画面で堪能できた。やはり自分が「ウルトラマン」に求めているのは表面だけのリアリティじゃなくてこういういい意味での「子供だまし」なんだなぁ、と。
危機を救ってくれた二人の宇宙人については最初にハネジローのナレーションでお話を振り返ってくれたおかげで「誰、こいつ」にならずに済んだ人もいるんじゃないか。二人とも相当印象的なキャラだからそうそう忘れるって事はないと思うんだけど。
ラストでカナタが選んだ道は未来のデッカーにつながる道だな、と。地球のせんべいが少し心配になるけど。
「ウルトラマンデッカー完結編」という点に絞るならそれぞれの行く末を見据えた良い話だったと思う。