日々是雑感

アニメや映画の感想を中心に雑多に述べていきます

GODZILLA

2014-08-16 07:27:00 | 映画
タイトルどおり昨日見てきました。

公開から結構たっていること、3D上映がある中での2D、しかも字幕と結構な悪条件でしたが家族連れや年配の方など客層もバラエティに富んでいて意外と混んでいました。

結構咳き付いちゃったのでその辺は迷惑になっちゃたんじゃないかなぁとちょっと心配。





ではいつものごとく感想は「続きを読む」から













まず、感じたことは「これはパニック映画とヒーロー映画のハイブリッドだな」って事だ。

パニック映画だからこそ視点はほぼブロディ親子に収束される。そうなれば芹沢博士の存在意義は解説役に終始することになる。離れ離れになった家族の再会というのはパニック映画のお約束みたいなもの。だが人間はムートーの前にすら手も足も出ず(注1)AVP2の主人公グループのごとく、ただただ逃げ回るかやられていく、ムートーを倒すのはゴジラの手にゆだねられることとなる。

ゴジラはヒーローだから人間に害をなす要素とは無縁でいなくてはならない。だから原水爆実験という人間の業によって生み出されたという部分の多くはムートーに押し付けられた。人類が関与させてすらもらえなかった戦いで悪役たる二体のムートーをやっつけてめでたし、めでたしだ。

この作品はまさに「ハリウッド的な方法論で作られたゴジラ」といっていいだろう。とはいえ、もう少し日本の描写(注2)に力を入れてくれても良かったんじゃないか?











注1:ムートーの卵を破壊した場面は人類がこの戦いに関与できたほぼ唯一の場面といっていいが、卵を破壊されたことで雌ムートーが怒り狂うという非常に人間的な描写をしてしまったことは非常に疑問が残るところ。

注2:エキストラのたどたどしい日本語とか、フジヤマとかいかにもな日本風邸宅とか。何より15年前は外国の協力が無ければ原子力発電所をまともに稼動させられなかったという風に受け取られかねないような描写はいかがなものか。(あんなことがあったせいで評価は地に落ちてしまったが、日本の原発の技術は世界レベルの評価を受けていたはず)

注3:続編ということを考えればヒーローゴジラという扱いは正しかったのかなぁ?