日々是雑感

アニメや映画の感想を中心に雑多に述べていきます

#マリワカ 特集 第3回「科学啓蒙作品として」

2016-12-30 07:38:00 | アニメ
これは地上波で放送されなかった「クイックサイエンス」を加えることでより完全となる。これを見たかったというのがBD購入の一つの理由でもある。

いささか理想主義(最終話の御影の言葉って100%否定できないんだよね)に走りすぎかなぁ、と思うきらいはあるけれど、啓蒙という観点でいえばこのくらい理想主義に走るのは当然かな、とも思う。

こういうのをもってNHKアニメ的だいう意見があるけど、私にはNHKがこういう真正面な学習アニメを作るという印象が無い(注)。アニメでやるならちょっとひねった感じでこういうのを取り入れて別な番組で補完するというのがNHK的(今やっているものでは「クラシカロイド」が代表格)。

あとちょっと興味深かったのは「想像は創造する」とか「科学って素晴らしい、科学って面白い」というテーマが一部「仮面ライダーゴースト」に被った(注2)という事。英雄エジソンも相まって「もしかして狙った?」、なんて思ってしまった。




以下、注釈





注:真正面から学習物をやるならEテレで実写。

注2:大帝イドニスやイーディス長官が想像し、グレートアイによって創造した世界が必ずしも人々に幸せをもたらさなかったというところや科学に打ち込むアカリの姿など。

#マリワカ 特集 第2回「歴史もの、偉人伝として」

2016-12-25 17:44:00 | アニメ
ギルバートのジョルダーノ・ブルーノの処刑という形で描かれる地動説に対する教会の攻撃、フランクリンの奴隷についての話、ボルタの第2回対仏大同盟に伴うイタリア戦線の話と、ちょっと歴史に踏み込んだ感じの話を適度な緩さで扱ったのには驚かされることしきりだった。こういう事をやるとは思ってなかったので虚を突かれたというのがより正確か。

その後は様々な要素を扱う関係上、偉人伝的エピソードで手いっぱいになっちゃった感じはする。でもそれで十分だし、そういった歴史的エピソードに現代人が立ち会ってどうするかというのはこういったタイムスリップもののだいご味だと思う。特にエジソンを発明王としてだけではなく経営者として評価したのにはすごく驚かされた。(注)

この部分では加点はあっても減点はないというのが私の評価。




注:「仮面ライダーゴースト」における英雄エジソンは発明王という評価でとどまってしまっていた印象。




#ウルトラマンオーブ 総括 

2016-12-24 18:33:00 | アニメ
・・・えっと、これ完全にジャグラーさんの話になってるよねぇ。「光の力お借りします」って、何しれっとベリアルが入ってんだよ。しかもベリアルさん、ウルトラマンらしく光線技使ったのって初めてじゃないか?そして、渋川さん美味しすぎ。長官役でゲストの佐野史郎はさすがの存在感。ジャグラーさん、あの爆発で生き延びたんかい。でもまぁよかったよかった。と、まあ結構わたわたした最終回だったけど熱さは感じられました。

で、総括。こういう話づくりなら特にキャラクターの存在感って重要。その存在感を出すためにベテランの役者を起用しても、それをうまく使いこなせなければ宝の持ち腐れでしかない。それを渋川一徹(柳沢慎吾)は教えてくれた。あまり比較ってしたくないんだけど、その辺が「仮面ライダーゴースト」とか「ジュウオウジャー」に欠けてる感じがしたんだよなぁ。

そういうことを筆頭にやりたいことを詰め込んだで作っている感じが見て取れるようで、なかなか楽しかった。その反動で一貫したストーリーとかが犠牲になった感はあれど、それを補うには十分だった。

#銀河帝国興亡史#ファウンデーション コミック版3巻発売!

2016-12-09 20:37:00 | マンガ
想定通り「ファウンデーション対帝国」の第1部「将軍」のみでのコミック化。

細かいことはいずれ見ていくとして、まずは簡単に。

改変された部分は多々あるけど、ストーリー自体はおおむね原作通り。それはいいんだけどこの対帝国戦はもう少し濃く描写してもよかったんじゃないかなぁ。デヴァーズの旅はこの裏側の物語だし、リオーズをラインハルト的に描きたいならなおさら。

前巻のマロウもそうなんだけど、デヴァーズをヒーロー的に描きすぎている感じがしたのもちょっと気になった。あとそろそろ「ホルク」をウザく感じ始めている。

次の「ザ・ミュール」は三部作の中で起承転結の「転」の部分にあたる。だからこそ物語の概要が今までとは大きく変わり、私がここまでこのコミック版を読んできて「弱い」と感じた部分が重要になってくる。これをどう乗り切るかが、このコミック版の最終評価につながるのではないかとみている。

どうあれ私は最後まで付き合うつもりではいるけど。



#マリワカ 特集 第1回「総括にして序文」

2016-12-04 17:53:00 | アニメ
というわけで「タイムトラベル少女~マリ・ワカと8人の科学者たち~」の総括である。

本来なら終了直後に総括するつもりだったんだけど、多角的に語れるんじゃないかと少し考えてBD発売後に特集記事を組むということに相成りました。そしてその序文として全体の総括を行うのが適切なのではないかと考えたわけです。

で、ここからが本題。

アニメと言えば深夜枠か玩具提供かという時代にあって真正面から学習アニメ的な作品を作ろうとした心意気には素直に感嘆したい。

だが現代の物語と過去の物語をシンクロさせていこうとするには全12話という尺はちょっと不足だったかなぁ、と。それがちょっと惜しいところだよなぁ。なかなか厳しいというのは理解できるけれど。


でもこういった良い意味での学習アニメは年1本か2本くらいあってもいいんじゃないかな。

で、ここからは特集記事の予告。
今後「日々是雑感」ではいろいろな方面からこの作品を分析していきたい。そして分室では私なりのやり方でマリ・ワカワールドを見ていきたい。題して「パラドゲーで追うマリ・ワカワールド」。