初回コメントは入れてませんが、何とか見終わりました。原作は未読だけど本屋に行けば平積みされているので存在は既知。
目の付け所は斬新で面白い。もし野球の知識が高くて組織論にも一家言あり、ストーリテラーとしての能力も抜群の人がこういうものを書いたならすごく面白くなったと思う。
でも本作を見ると最初の頃のドラッカーの『マネジメント』からの引用が活かされてる時は所々に鋭い指摘があったものの、次第に存在意義を失い精神論や根性論、ご都合主義に取って代わられていく。野球描写はテレビ観戦する程度の私ですら突っ込みたくなるレベルで、青春ものとして満足できるレベルかといえばその領域にも達してない。そもそも野球をまともに描けていない時点で青春野球ものとしては失敗している。
これはどう考えても「ドラッカーの『マネジメント』」という権威を利用して、作者の高校野球に対する勝手な思い込みを押し付けているだけとしか思えない。しかもその思い込みがミーハーレベルでは話にも何にもなりはしない。
これを見ていると「やったもん勝ち」とか「巧緻より拙速」なんて言葉が頭をよぎるのだが。もう少し説得力のあるものが見たかった。
目の付け所は斬新で面白い。もし野球の知識が高くて組織論にも一家言あり、ストーリテラーとしての能力も抜群の人がこういうものを書いたならすごく面白くなったと思う。
でも本作を見ると最初の頃のドラッカーの『マネジメント』からの引用が活かされてる時は所々に鋭い指摘があったものの、次第に存在意義を失い精神論や根性論、ご都合主義に取って代わられていく。野球描写はテレビ観戦する程度の私ですら突っ込みたくなるレベルで、青春ものとして満足できるレベルかといえばその領域にも達してない。そもそも野球をまともに描けていない時点で青春野球ものとしては失敗している。
これはどう考えても「ドラッカーの『マネジメント』」という権威を利用して、作者の高校野球に対する勝手な思い込みを押し付けているだけとしか思えない。しかもその思い込みがミーハーレベルでは話にも何にもなりはしない。
これを見ていると「やったもん勝ち」とか「巧緻より拙速」なんて言葉が頭をよぎるのだが。もう少し説得力のあるものが見たかった。