日々是雑感

アニメや映画の感想を中心に雑多に述べていきます

アニメ新番組コメント

2006-10-22 00:25:01 | アニメ
 今回は「ネギま!?」のみ

 巷では比較的高い評価を受けているようだが、見ていて「これ絶賛するほど面白いか?」と思えてならない。まあ前があれだったから高く見えるのかも。

 確かに作画はかなり頑張っている。まあ、前が作画面で散々だったことを考えれば多少のことは許せてしまうだろうが。ただ「ぱにぽにだっしゅ!」チームの演出はどうも「ネギま!?」のカラーにはそぐわないように見える。「ぱにぽにだっしゅ!」なら許された黒板ネタやカット割りも、「ネギま!?」では少ししつこく感じられる。そして意識してやっているように見えてしまうのもマイナス。

 シナリオ面も原作のキャラクター設定を知っていることが前提かのような説明不足の展開、そのくせ夕方枠にあわせた原作の知識を多く持たないような子供向けの演出。どう見ても2次創作レベル。

 総合してみると確かに作画面や演出面に見るべきところはあるものの、それが全体の作品のよさに直結しているとは言えない。何よりも完全に狙いが不明瞭でどこをメインターゲットにするべきなのかが全く見えてこない。結局この作品は「プロが作った2次創作」以上の評価は下せない。そこから良いものに育っていけるかどうかは今後次第と言ったところか。
 

10月期アニメ新番組コメント(月~火曜日)

2006-10-19 23:33:54 | アニメ
 番組改変期恒例の新番組コメントです。では早速月曜日と火曜日の分から。基本的には録り切り。視聴優先度はまだ不明

月曜日
武装錬金
 原作は立ち読みだが読んでた記憶はある。
 さすがに「ゾイド」、「ロックマン」と少年向けアニメの経験が豊富な加戸監督、盛り上げどころが分かっている。これは今期の安定株になりそう。
 
ギャラクシーエンジェる~ん
 前シリーズは目に付いた時に見ていた程度。
 これ30分1エピソードにしないで、2エピソードでテンポ良くした方が良いんじゃないのかなぁ?どうも見ていて間延びした部分が多く感じられる。ギャグ物はテンポが命だろうに。

火曜日
D.Gray-man
エセ19世紀な世界にしても、主人公たちの立ち位置にしてもどれを取っても普通。それは悪いことではないし、安心して見ていられるのは確かなのだが、いまいち物足りない。なんか化けるって感じがしないんだよなぁ。

スーパーロボット大戦OG ディバインウォーズ
 スパロボに思い入れは全く無し。
 ええっと、まずロボット戦がゼーガペインの序盤より動きが軽くてCG臭いってのはどうにかならんかったのか。見せ場がそれでストーリーがフォーマットから出ていないのでは褒めようが無い。しかし、まだまだここから化ける可能性は有る。

ゴーストハント
 原作の知識は全く無し。原作がそうだからなのかも知れないけれどキャラクターをいきなりごちゃっと出す必要は無かったんじゃないのかなぁ。そのためにキャラクター的な焦点がぼやけてしまっている。その上、やっていることが地味で、テンポも悪い。もう少しテンポが良くなって来たら化けるかもしれないけど・・・

ゼーガペイン総括

2006-10-11 15:59:14 | アニメ
 うん、全体に良くまとまっているんじゃないか?尻切れトンボにはならなかったし。最初の時はここまで来るとは思わなかった。きちんと化けたな。

 前にロボットアニメには反動主義型リアルロボットアニメというムーブメントができているのではないかと語ったことがあった。だが、この「ゼーガペイン」を見て感じたのは、現在それとは別にもうひとつのムーブメントがあるのではないかということだ。

「セカイ系ロボットアニメ」こう名付ければいいのだろうか。世界のあり方やその中における自己の存在という一種哲学的なテーマをロボットアニメ的フォーマットに載せた作品。こういった作品の祖は「新世紀エヴァンゲリオン」に求められよう。こういった部類の作品はどうしても哲学的な論議とロボットアニメとしての爽快さの両立が難しく、尻切れトンボや論議の堂々巡り、ロボット戦闘の質の低下などが良く起こる。

翻って「ゼーガペイン」はどうか。序盤はロボット戦闘の軽さや切れの悪さに加え、展開自体にもぎこちなさがあった。だが、主人公が陽性である事で議論が必要以上に堂々巡りに陥らなかった。そしてロボット戦闘も軽さは残ったが、演出などによって格段にキレが良くなった。そのおかげで過不足無く最後を迎えられたと思う。

 私はこの作品に「セカイ系ロボットアニメの理想的フォーマット作品」の称号を与えたいと思う。
 

アニマル横町、スクールランブル2学期総括

2006-10-07 15:24:10 | アニメ
 ゼーガペインは項目を変えて。

アニマル横町

 最終回もいつものノリを忘れず、ダラダラと最終回談義をしながら、一定の形でオチを付けたのは褒めていい。最後に「1年間ありがとう」という挨拶をしたのも良いやり方だと思う。

これより全体の総括。徹頭徹尾普通のギャグアニメだった。大化けすることも無かったが、こけることも無かった。平均して一定ラインを確保できていたように思う。

 インパクト重視のギャグアニメは確かにはまると大化けするのだが、飽きられたり迷走する場合も多々ある。「平凡」や「普通」は決して悪いことではない。「平凡」なものを「普通」に作った作品は「そこに有るのが当たり前」な汎用性の高い作品になりうる。「アニマル横町」はまさにそういった作品ではなかったろうか。

スクールランブル2学期
 「アニマル横町」が必要以上にインパクトに頼らず、平凡だがそこそこ良質なギャグアニメになったのに対して、「スクールランブル」はインパクトに頼りすぎた結果、ストーリーが迷走してしまった。

 原作のほうがサバイバルゲームと文化祭で燃え尽きた感がありありで、その後の展開が場当たり的なものになってしまっていることを考えると、この事でアニメスタッフを責めるのは酷かもしれない。

 だが、原作の良エピソードを中抜きして台無しにしてしまったり、悪乗りしすぎのオリジナルエピソードの挿入で見ているこっちを引かせてしまったのは間違いなくアニメスタッフの責任だろう。

 結局、迷走している原作に引きずられたまま迷走してしまった様に感じる。3学期あるんだろうか?