「みなみけ」「今日の５の２」「ゆるゆり」脚本家列伝追補編その１ あおしまたかしさん

はじめに：これより脚本家列伝追補編を始めていくのですが、筆者は原作未読、「みつどもえ」未見のためその辺で見当違いのことを述べてしまうかもしれません。ご容赦を。

「ゆるゆり」
シリーズ構成
第１話「中学デビュー！」
第５話「あかりとかミンミンゼミとかなく頃に」
第１１話「わたしたちのごらく部」

以前書いた脚本家列伝はこちら。

５話の同人誌即売会エピソードは以前述べた「オタクネタ」を如実にあらわしたものだろう。これは京子が同人活動をしている「ゆるゆり」ならではのネタと言える。
　
１１話の回想場面、この雰囲気は間違いなく「今日の５の２」あおしまたかし脚本の魂だよ！

「あかり隊員、京子を守ってくれ！」
「ブーラジャー！」
のくだりあたりは「みつどもえ」の影響かな？

それにしてもこんな「５の２」魂のこもったエピソードを見せられた後に、

「せっかく中学生になったんだからさぁ、面白おかしいこといっぱいしたいじゃん？ここはそのための秘密基地だ」

「作ろうぜ結衣、わたしたちのごらく部を」

なんてこられたら、あらゆること（注）が吹っ飛んで「ｓｅｃｒｅｔ　ｂａｓｅ～君がくれたもの～」が脳内再生されてしまいすよ。

確かに１１話は最終回っぽいけど、「ゆるゆり」は日常系のコメディであって感動させるための話ではないから（注２）やっぱり最終回ではないよなぁ。










注：そもそも場面に合ってないじゃんとか、あおしまたかしさんの「今日の５の２」における脚本担当回（６、９、１２話）のエンディングは「ｓｅｃｒｅｔ　ｂａｓｅ」じゃないだろうとか、「あの花」とか。

注２：ここを見極められなかったことが「おかわり」が犯した致命的な失策というべきだろう。　

ゆるゆり総括

普段はネタバレとか気にしないんだけど、今回は最終話なのに脚本が鴻野貴光ということで事前の情報をシャットアウトして新鮮な気持ちで視聴した。これをやったのは「今日の５の２」の最終話以来。

あかりオチ、爆発オチ、あかね登場でオチとかいろいろ想像したけど、爆発オチとあかりオチのあわせ技で来たか。まさかアッカリーンがマイヨ・プラート化するとは思っても見ませんでしたよ。

では全体の総括。

初回コメントに書いたとおり、百合というジャンルは得意なジャンルではないけどタイトル通りのゆるい感じのおかげで日常系の一環として素直に見ることができた。日常系という事ならこのスタッフは経験豊富なので、安定感のある仕事ぶりを見せてもらった。

余力を残した感じには見えなかったが、原作ストックはまだあるようなので今後続けばいいなぁ。（こっちで放映するかどうかはともかく）



最後にちょっと予告。
「ゆるゆり」には間違いなく「みなみけ」と「今日の５の２」の魂が入っている、と感じる。その辺の事を「みなみけ　５の２脚本家列伝　追補編」として書いていきたいと思う。