日々是雑感

アニメや映画の感想を中心に雑多に述べていきます

「みなみけ」「今日の5の2」脚本家列伝その3 子安秀明さん

2009-01-30 20:33:26 | アニメ
【みなみけ】
2話「おかしな学校」
6話「マコちゃん誕生」
10話「おとこのこ×おんなのこ」

【今日の5の2】
4話「ミズカケ」「キセカエ」「ウエシタ」「ダマシウチ」
8話「メモリ」「ハラヘリ」「セクラベ」「ギュウニュウ」
10話「アタタメテ」「メルヘン」「メルヘンII」「ヒトハ」

「みなみけ」ではマコト以下小学生組担当って事になるのかな。(ただし「おかしな学校」で例外あり)オリジナルはこんな感じ。

「先生と二宮君」(6話)

女物の服を買いに行くマコト。「マコちゃん、あなた・・・」(6話)

調理実習でゆで卵を作る。「オレを剥いてくれ!」(10話)

直前の話(原作第43話「乾いてる」準拠)の直接的な続編。「オレは男です!」

「5の2」のオリジナルは「ウエシタ」「ハラヘリ」「ギュウニュウ」「アタタメテ」「メルヘンII」「ヒトハ」の6本。

ナツミメインのオリジナルが多い。このうち、ナツミが出てこないのが

「ハラヘリ」のみ。

「アタタメテ」は話の導入がナツミで、「メルヘンII」でもナツミはかなり重要な役を占めている。

「ウエシタ」「ギュウニュウ」はナツミメイン。

「ヒトハ」にいたっては平川ナツミのプロモーションエピソードだからな・・・。



まず、エロ方面でギリギリのところをついてくる話が多いというのがまず印象深い。だから、テレ東規制の穴をつくような演出がこの方の担当回では良く見られる。セリフでもそういうことを妄想させるような台詞回しを良く用いている。

そしてもう一つ、キャラクターの見せ方が手慣れている感じがする。マコちゃんにしてもナツミにしてもうまくポテンシャルを引き出してきている。これらを合わせて考えると、萌えとエロの専門家なのかな。

「メルヘン」と「ヌキウチ」は逆にしてくると思ったので、その辺はちょっと予想外。



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仮面ライダーディケイド

2009-01-26 21:45:20 | アニメ
第1話のサブタイの「ライダー大戦」って、そのまんまじゃないか!

実は平成ライダーって、まともに見始めたのは「555」からなんだよね。だからクウガ、アギト、龍騎は良く知らなかったりする。

その程度の奴が見ても、細かい所突いてんなぁと分かるくらいだから、上手く見せているんじゃないか?

ともあれ、開いてしまった禁断の扉。この顛末がどのようなものになるか、期待と不安をもって見守っていくことにしましょう。







どーすんだよ、これ

2009-01-25 21:47:17 | 映画
エメリッヒ監督がアシモフのSF名作「ファウンデーション」を映画化
http://eiga.com/buzz/20090119/10

昨年夏からSF作家アイザック・アシモフ(1992年没)の「ファウンデーション」3部作の映画化権の争奪戦が映画会社3社によって繰り広げられていたが、1月15日、「インデペンデンス・デイ」「ゴジラ」「デイ・アフター・トゥモロー」で知られる“ディザスター映画の巨匠”ローランド・エメリッヒ監督とコロンビア映画によってその映画化権が落札されたと発表された。

「映画化権の落札」ってだけなんで、本当に映画化されると決まった訳じゃないけど、これを映画化するための壁ってずいぶん高いと思うぞ。まさかとは思うけど、「『スターウォーズ』みたいなもんでしょ?」なんて安易な考えで飛びついている訳ではあるまいな?以下、私の考えうる映画化に向けての壁というのを挙げてみた。

私が読んだのはハヤカワ文庫版なので、訳語はそっちに合わせます。

壁1:三部作という言葉には実は大きな罠が潜んでいる
物語は、1万2000年にわたる銀河帝国の衰退後、新たな第2銀河帝国の核になるため設立された“第1ファウンデーション”のメンバーを軸に描いた大河ストーリー。銀河系の端の惑星ターミナスに追放された銀河百科事典編集者の集団である彼らが、降りかかる困難を克服していくなかで銀河の覇者へと成長していく。
メインストーリーはこれで問題なし。(細かく言えば問題がないわけじゃないんだけどね)

原作ではこの「降りかかる困難」(作中で言うところの「セルダン危機」)が一つ一つの独立した短編で描かれている。それが一つの本の中に第1巻だと5つ、それ以降だと2つ載っている。要するに本が3冊出ているから、3部作と言われているだけなんだよね。

「心理歴史学者」
「百科辞典編纂者」
「市長」
「貿易商人」
「豪商」
-----ここまで1巻(ファウンデーション)-----
「将軍」
「ザ・ミュール」
-----ここまで2巻(ファウンデーション対帝国)-----
「ミュールによる探索」
「ファウンデーションによる探索」
-----ここまで3巻(第2ファウンデーション)-----

この登場人物も主たる舞台も異なる話をいかにして映画としてまとめるのか。

壁2:世界は壮大だけど、チマい
あのストーリーを見ると派手な宇宙戦争とかありそうに見えるが、後半にならないと派手な戦争がまず起こらない。序盤は戦う力をほとんど持たないファウンデーションが迫り来る脅威に対して唯一相手を凌駕している技術力を元手に戦わずして相手を敗北に追い込む、という話がほとんど全てと言って良い。

何せ、
「この物語を読んでいると、現在の日本(文庫初版は昭和59年)とそれを取り巻く世界の状況が、奇妙に二重写しになって見えてくる。」(ハヤカワ文庫版訳者あとがきより)
なんて言われる話だぜ。

後半になってくると軍隊同士のぶつかり合いも出てくるけど、ほとんど間接的に描かれるだけ。この辺のチマさをどう派手に見せていくのか。この辺は不安でもあり、楽しみでもある。










ここまでグダグダ書いてきたけど、別に失敗を望んでいる訳じゃない。
カナダの映画サイトTwitchはこのニュースを、「ああ、アイザック、あなたが亡くなっていて、この映画を見ないで済むことがせめてもの救いです」というタイトルを付け、大きな落胆をもって報じている。

これを笑い飛ばせるようなものを見せてくれるなら、それに越したことはないのだけれど。

最近はこけおどしのVFXばかりに専念しているエメリッヒ監督の力量で、アシモフの壮大な原作世界をちゃんと映画化できるのかが心配なところだ。
この意見も妙に納得しちまうんだよなぁ。

「みなみけ」「今日の5の2」脚本家列伝その2 杉原研二さん

2009-01-21 10:43:49 | アニメ
みなみけ
3話「球蹴り番長再び」
7話「いろいろな顔」
11話「となりの南さん」

「今日の5の2」
3話「サコツ」「トショシツ」「メクリ」「ジッケン」
7話「カチマケ」「ウチアイ」「ホンヤ」「サンキャク」
11話「ヌキウチ」「カモ」「カミガタ」「コオリ」
ドラマCD2巻 「ダガシヤ」「アツメル」「メガネ」「グミチョコパイン」「ダガシヤ2」

「みなみけ」ではシリーズ構成側で脚本家ごとにある程度担当キャラを決めて、原作エピソードを割り振り、その代りオリジナルではある程度好きな事をやらせているように見える。対して「今日の5の2」はキャラというより流れで原作エピソードを配分して、その上でのオリジナル。そういう考え方で行くと、この方の「みなみけ」での担当は保坂以外の男衆(マコトは例外)の担当ということになるのかな。

印象に残るのが、原作に出てきた小さなセリフやイベントを話の発端としたオリジナルストーリーだ。
「みなみけ」では、

テストの成績から料理へと発展していく話。(3話)

この話の直前に描かれた、原作第37話「おもしろい本」の過去話で、「セクハラしてきた数学教師に花びんの水をかけた」という話の真相。(7話)

「今日の5の2」では、

直前の「メクリ」でのナツミのコメント「スカートはかないからわかんない」を発端とした「ジッケン」

「マケナシ」の続編を完全に意図した「カチマケ」

さらに言うなら、これもそうかもしれない。

「みなみけ」3話でカナと藤岡が一緒に見ていたTVドラマ「先生と二宮君」。これが「先生と二宮君」伝説の実質的な始まりとなった。

「5の2」のオリジナルは「ジッケン」「カチマケ」「ウチアイ」「ホンヤ」「カモ」「カミガタ」「コオリ」の7本。こうやって見ると、「5の2」のオリジナルはTVアニメの特長と言われる「あるある」ネタが多いのかな。あと、注目すべきは田中ハルカの扱い。

「ウチアイ」「カミガタ」は言うに及ばず、

「サコツ」でのドッジボールシーン強化。

「トショシツ」での追加、変更(「夫婦喧嘩始まっちゃったね」「ご近所の目があるのに」は原作ではコウジとツバサのセリフ)

「メクリ」での扱いはメグミよりいい。これで「ジッケン」にまで出ていたら、グランドスラムだったのに・・・

「コオリ」では最後にチカと一緒に帰っている。
と、このように田中ハルカはレギュラー並の扱いを受けている。



ちょっとググってみたら、この方は萌え系だけではなく幅広く脚本をやっている方のようです。そのせいかクセが少なく、微エロ、ラブコメ、日常系とどれでもそこそこできる方というのが印象。



あ、それとこれも。

山田(11話)と、

小林(「カモ」)。

2/1:追記しました。
2/25:ドラマCD2巻を追加しました。



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「みなみけ」「今日の5の2」脚本家列伝その1 鴻野貴光さん

2009-01-18 12:33:00 | アニメ
なんだか大げさなタイトルだけど、そんな大したことが書いてある訳ではないです。

「みなみけ」
4話「恋もよう」
8話「ほさか」
13話「恋のからまわり」
原作8巻限定版に付属のドラマCD

「今日の5の2」(シリーズ構成)
1話「グラグラ」「スーパーボール」「ノリノリ」「アメフリ」
2話「ネコノテ」「マケナシ」「ボールアライ」「ヌレギヌ」
5話「エガオ」「ナガレボシ」「キガエ」「キガヱ」
13話「ユビキリ」
サウンドトラック収録のメモリアルトーク
ドラマCD1巻
同2巻 「カゼヒキ」「モシモ」「ダイエット」「バレンタイン」
DVD付き漫画文庫「今日の5の2」宝箱に収録のOAD

「今日の5の2」が無印のシナリオスタッフだということを知った時に、まず気になったのは「じゃあ今回シリーズ構成を担当している鴻野貴光さんという方は「みなみけ」でどんな仕事をした方なのだろう?」ということだ。そしてこれが出発点となった。そして調べて行くうちに自分に愕然とした。

4話、初登場。

8話、もはや言及不要

13話、岡持ち持って雪山へ
と、この様にことごとくの保坂回を担当している。そしてもう一つ面白い事があって、「おかわり」では脚本家に関わらず保坂が登場するが、無印においては鴻野貴光さんが脚本を担当した時以外は保坂がほとんど出てこない。唯一の例外は10話「となりの南さん」でのナツキ初登場エピソード。この時の保坂登場は原作の要求に基づいてのことで、原作以上のことは行なっていない。

つまり、保坂をより「きもちわるい」キャラに進化させたのはこの方の手に拠る所が大きいという訳だ。これを知った時「お前はなぜこれに気付かなかった」、と自分を問い詰めたくなった。そして「5の2」で保坂ネタがよく使われた理由がこれで分かった。普通ならば最終話はシリーズ構成が書く物だろうに、それをあえて任せたということはシリーズ構成の段階から「ラストは保坂だ!」と決めていたに違いあるまい。

その他には「みなみけ」でのオリジナルにはこんなのがある。(エピソード命名は筆者)

ゲーム「先生と二宮君」(4話)

「神の舌技」(8話)

「晴れ着」(13話)

「汚れた100点」(13話)
あと、「みなみけ」でこの方の担当回の時は必ずコンテでアミノテツロの名前が入る。だからこそ「5の2」最終回のコンテをアミノテツロが切る、というのを見た時に何か仕掛けるのではないかと考えたのだ。

「5の2」でのオリジナルは「ノリノリ」「ボールアライ」「ナガレボシ」「キガエ」「キガヱ」の5本。(「キガエ」と「キガヱ」はいわゆるコインの裏表の関係なので、実質4.5本くらいか)その他にもメモリアルトークとかドラマCDとかあるわけですが。

印象としては原作エピソードの改変は少なめ、オリジナルはエキセントリックでちょっとクセが強めという感じを受ける。こういうタイプの方だからこそ、「保坂」という一番クセのある素材を任されたのかもしれない。「5の2」のふぁんぶっくでの対談を読むと、あまり脚本側から演出を細かく指定するというタイプではないな、と感じた。





最後にそろそろ記事が埋もれ始めてきたので、「みなみけ」と「今日の5の2」関連の過去記事へのリンクをテンプレートとして作りました。

【「みなみけ」「今日の5の2」関連記事】
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「みなみけ」「今日の5の2」脚本家について 

あとはこれをコピー&ペーストして、直前の記事を付け加えればいい。それにしても初回コメントは外したが、まだ多いな・・・。

















2/25:ドラマCD2巻を修正しました。
4/26:若干修正しました。
7/10:「今日の5の2」OADを追加しました
2011年3月7日:みなみけ8巻限定版のドラマCDを追加しました