日々是雑感

アニメや映画の感想を中心に雑多に述べていきます

アムドライバーとスクールランブルの総括

2005-03-30 21:55:40 | アニメ
 両作品とも結構気に入って見ていた作品なので終わるとなると感慨もひとしお。

 アムドライバー
 第1話時点での感想は「闘っているのに緊張感が無く、それに対する設定側のフォローが無い」と書いたと思うが、「実は敵は現政府に作られた存在ですべて茶番に過ぎなかった」という設定側のフォローが生まれてからは加速度的に面白くなっていった。

 そんな中でも底抜けに明るい(変な)エピソードを投入したり、壮絶な死を描いたりバラエティーに富んだ2~3クールは某種で出来なかったことをすべてやったと言い切ってしまっても言い過ぎではないと思う。

 ただ、そうやってエピソードのバラエティーを富ませすぎた結果、最終クールが実に強引さが目に付くまとめになったのは非常に残念。

 また、コナミ自体がこういう商品販促に慣れていないせいか、次々と発売される新商品にアニメが追いついていなかったというのも商品販促アニメとしては明らかな減点対象だろう。

 許容範囲を超えるひどい作画もあったし、上記のような減点対象も多々あったが、最初見たときの微妙さからは想像もできなかったほどの佳作になったことは確か。

 もしこれがすべて計画通りだったとするなら、見事としか言いようが無いし、路線変更の結果こうなったのだとしたら「人気が無いからと路線変更するとよりいっそうつまらなくなる」という法則の稀有な例外と言えるのではないだろうか。

 スクールランブル
 先に謝っておきます。私は高松信司という監督をなめてました。ごめんなさい。
 
 原作を多少順番をいじったり、台詞のカットとか細かい変更程度にとどめながらもアニメならではの演出で度肝を抜いてくれた。

 漫画をアニメ化する一つの理想的なかたちを提供してくれたのでは?

 最終回も「マイトガイン」や「ガンダムX」の監督らしく多段夢オチからメタフィクション的台詞で締めたというのは考えすぎだろうか。現在進行形の原作を無理なく終わらせるにはベターな方法だったとは思う。

 このスタッフならあのサバイバルゲーム編をもっと面白くしてくれるだろう。そんな期待を持たせてくれた最後の嘘予告でした。

 ほんとに期待してますよ!