日々是雑感

アニメや映画の感想を中心に雑多に述べていきます

仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事

2008-04-29 20:47:52 | 映画
このゴールデンウィークは暇なんで外出ついでに見てきました。同じシネコンで「名探偵コナン」もやっていたから負けるかな、と思ったけれど劇場内は子供連れを中心に盛況。パンフが売り切れというのは初めての経験だった。端のほうには私と同類と思しき女性の一群もあった。

で、いつものごとく感想は「続きを読む」から









まず最初に言っておくべきはこの映画はあくまで「仮面ライダー電王」の映画だということ。そしてこの映画はあくまで番外編的なお祭り映画であるということ。

だからキバの扱いは添え物と言っても良いと思う。それでもそれなりに見せ場(デンライナー、ゼロライナー、キャッスルドラゴンのCG揃い踏みとか、渡にモモタロスが憑依するとか)はあるし、まあ「劇場版セイザーX」のグランセイザーよりはましだったかな。

またお祭り映画だからゼロノスのカード枚数とかデンライナー車外でモモタロスたちが普通に活動しているとか、そんな細かいところを突っ込むのも野暮ってもんだ。だけど、だからと言ってメインストーリーが薄っぺらなのはちょっと頂けない。

ネガタロスは結局何をしたかったのかよく分からないままだし、ゲストの刑事の話も悪くは無いんだけどちょっと突っ込み不足。

その辺の薄さを「電王」のノリと勢いで完全に押し切った感じがする。

結論としては「まあ、こんなもんだね」で済んでしまう。(先ほど述べた女性の一群がそういう意見を述べていたのを耳にした)




追記:結局、紅音也はあれだけですか?

追記2:同じ警察官だし加賀美(仮面ライダーカダック)をゲスト出演させると言うのも良かったんじゃないか。ゲスト出演的に仮面ライダーカリスも出ていたことだし。



4月期アニメ新番コメント第3回

2008-04-18 22:16:17 | アニメ
新番コメントの第3回です。

「RD潜脳調査室」
士郎正宗サイバーパンクの皮を被ったパンチラアニメ。脚注が無いと理解できないんじゃないかという世界設定の煩雑さ(説明不足といっていいかも)や「電脳化」とか「義体」とかのワードは間違いなく「攻殻機動隊」の士郎正宗なんだけど、その割りに女性キャラクターのデザインがなんか別もんな上に、動くたびにスカートの中身が見え隠れするのはいったい何を狙っているというのか。(もともと士郎正宗の女性キャラには定評が有るけど、それとも全く別物だよなぁ、これ)

とはいえ「皮」の部分に結構実が付いていそうなのは良い傾向かな。
「攻殻機動隊」と書いて思ったんだけど公安9課の面々は無理にしても、タチコマなんかはゲストで出せるんじゃないのか?あと「攻殻機動隊」実写映画化権をスピルバーグのドリームワークスが取得したそうで。(当該ニュースへのリンク)

「ゴルゴ13」
原作既読と胸を張って言えるほど読んでいるわけではありませんが、一応は既読という事で。いろんな意味で今期の最右翼。第1回目のエピソード「AT PIN-HOLE!」は読了。

舘ひろしのゴルゴはまだこなれていない感じ。(演じている側も視聴者たるこちら側も)

このエピソードの関して言えば、なにぶん古い原作(1971年)だから現代風のアレンジはしょうがないにしても、付け加えた部分が蛇足としか思えないくせに、こちらが見たいと期待していたシチュエーションがごっそりカットされていたおかげで初期の良エピソードという声も名高い「AT PIN-HOLE!」が並のエピソードになってしまっている。

この「AT PIN-HIOLE!」は原作のままやると、舘ひろしにかなりの負担がかかる。(初期作品なのでゴルゴの台詞は結構多いし、台詞の掛け合いが魅力のエピソードだから)

それを考えると、近年のもう少し「典型的」なエピソードを第1話に持ってきたほうが良かったんじゃないかなぁ。

あとアニメ表現規制には結構踏み込んでいたけど、国際情勢という部分にどこまで踏み込めるのか?












あとやるのは1つか2つくらいかな。

4月期アニメ新番コメント第2回

2008-04-13 13:09:16 | アニメ
ではアニメ新番コメント第2回、早速はじめて行きましょう。

「星新一 ショートショート」
いや、こんなのやってたとは知らんかった。アニメというよりは朗読に動く挿絵が挟まった感じ。それに真ん中の話はアニメでさえなかったしね。

個人的に星新一のショートショートを「SF」と一括りにするのはなんか抵抗がある。番組のオープニングで「大人の童話」という表現をしていたが、そっちの方がしっくり来る。

「ソウルイーター」
絵的によく動いているのは分かるんだけど、お話のほうにイマイチ引き付けられる物を感じず。

「マクロスF」
血ドバドバとか正規軍より強い民間軍事会社とか、いやなTBS/MBSアニメしているところを除けば、なかなかいいスタートダッシュを切れたんじゃないかな。

CGの可変メック(それを言うなって)、も「アクエリオン」レベルでよく動いている。だが、マクロスフロンティア艦内で応戦していたのが、「戦車」だったのはちょっと不満だな。あそこはデストロイドだろう。

今後恋愛が主軸になっていくのは「マクロス」だからしょうがない。そこに変な踏み込みを入れて自爆しなければこのまま保存候補に入れていいかな。

ところで「ソウルイーター」もそうだったんだが、メインヒロインに新人(「マクロスF」で言えばランカがそう)を起用するってのは今後のトレンドとなっていくんだろうか。

「うちの三姉妹」
「萌え」なんてのは欠片も無い普通の子育て日常アニメ。こういうのって結構安心して見ていられる。

それは私にとってそういう出来事が全くの他人事だからなのだろう。

「隠(なばり)の王」
これもお話としてはあまり引き付けられる物を感じないかな。



そっか・・・

2008-04-11 22:28:36 | PCゲーム
「LOGiN」が休刊へ

あの「LOGiN」が、25年の歴史に幕を閉じる。

立ち読み程度で済ませていた人間が言うこっちゃないんだろうけど、一般PCゲーム雑誌最後の砦だっただけに休刊はちょっと寂しいかな。

でも私は変わらず本体、AAR分室、そしてここで一般PCゲームの応援を続けていきます。

「みなみけ」総括・後編

2008-04-07 19:00:01 | アニメ
 なんか、調子に乗って書いていたらblogの文字数制限をオーバーしちゃったんで2回に分けなきゃならなかった。では、早速最後の全体総括を

4・全体総括
1つの原作を2つの製作チームが異なったアプローチでアニメ化する。「みなみけ」が打ったこのやり方は、どうしても後発が不利になる。

先発がこけるともう見てくれないし、逆に上手く行き過ぎれば後発はどうしても過度な期待と戦わねばならない。しかも、原作のめぼしい要素はあらかた先発にとられてしまい、後発は残った要素で勝負をかけねばならないのでなおさらだ。

この「みなみけ」の例を挙げればマコちゃん、冬馬、保坂といった中心となる要素の登場は先発の無印にとられてしまい、「おかわり」はどうしても先発の要素を引きずるしかなかった。

それならばオリジナルで勝負するしかないが、ここで「おかわり」が犯した失策は普通ならば原作ファンが騒ぐ程度で済む失策だったかもしれない。しかし「無印」があまりにも上手く行き過ぎ、「おかわり」に過度な期待がかかった結果、この失策は致命的に働いてしまった。

この企画自体に無理があったと見る向きも多いし、事実私もそう思う。だが、私はこのやり方は止むを得なかったのではないかと考えている。「無印」のスタッフに2クール渡して、「無印」のやり方を2クールやり通せたかどうか、と考えるとはなはだ疑問だ。それならば1クールを別チームに振り分ける方法を取るのはベターなやり方だと思う。それが上手くいけばしめたものだったが、残念だがごらんの通りという訳だ。

もう少し原作のストックがたまったら、ちゃんと2クールを1つの製作チームに任せられる体制を作って3期を作って欲しいものだね。

以下は注釈。










注釈1:
>全般的にキャラに多面性が無く記号的
「みなみけ」と同じヤングマガジン連載で、「みなみけ」との合作もある4コマ「妹は思春期」は多面性がなく記号的であるが故に会話の節々にある下品さを見事に中和していた。

注釈2:
>露骨なパロディーをやってはいなかった。(せいぜいさらりと流す程度)
「露骨な宣伝活動は無かった」と言い替えても良い。

話は全く変わるが、「無印」が原作にもある
「赤い帽子をかぶると涙を流して小さくなるものな~んだ?」→「連敗中のカープファン」
というたったこれだけのネタを徹底的に拡張し、「南夏奈=カープファン」を半公式設定くらいまでしてしまったのに対して(「起きないから奇跡って言うんだ」(予告)とか「今日負けたら最下位なんだよねぇ、広島」(ドラマCD)とか「無印」のスタッフは広島ファンを敵に回したいのか)、「らき☆すた」が原作の公式設定であるはずの「黒井先生=千葉ロッテマリーンズファン」という所を「ウチの球団」などとぼかしてしまったのにはどういう意図があったのだろう?


注釈3:
>「南家三姉妹とその仲間たち」に現実的なそして変わる日常という楔を打ち込む
こう考えると黒塗りのモブや最後のカット(下の画像)の意味するところはなんとなく理解できるような気がする。それが「みなみけ」らしいかどうかは全く別問題だが。


注釈4:
>「無印」のスタッフに2クール渡して、「無印」のやり方を2クールやり通せたかどうか、と考えるとはなはだ疑問
「無印」の1クールで使われていた原作準拠の部分は1~3巻に集中している。故に「無印」の企画段階ではここまでしか原作のストックが無かったと考えるのが妥当だろう。故に2クールやった場合、どこかで原作ストックが尽き、完全なオリジナルを必要とするだろう。その時に「無印」のやり方を貫き通せたかどうか。

注釈5:
>1クールを別チームに振り分ける方法を取るのはベターなやり方
決して「ベスト」ではない。だがここで言いたいのは本来ならば1チームが2クールやるはずだったところを、それが困難だったために分割したのではないかということだ。

注釈6:
上の話に関連することだが、「おかわり」最終話で「経験値上昇中☆」(「無印」のOP)を流したのは「おかわり」スタッフの敗北宣言だという意見があるが、私はその意見にはどうしても賛同できない。

もし前のOPを流すことが敗北宣言だというなら「ネギま!?」で「ハッピー☆マテリアル」を流したのはシャフトのXEBECに対する敗北宣言だとでも言いたいのだろうか。

「無印」が基調にあって「おかわり」はあくまで「おかわり」に過ぎないという考えに立てば、アニメ「みなみけ」のテーマソングはあくまで「経験値上昇中☆」であって、それを最後に流したのは至極妥当な措置ではないだろうか。それにクールごとに主題歌が変わるような作品で最後に最初の主題歌を流すなんてのもよくあることだし。






また注釈のほうが長くなってしまった。