日々是雑感

アニメや映画の感想を中心に雑多に述べていきます

ジパング総括

2005-04-26 12:37:41 | アニメ
 北海道でもやっと最終回を迎えました。まあ、予想通り横須賀入港→副長満州行きで幕となりました。これ以降の満州編は確かに漫画としてなら読み応えがあるんですが、アニメにして面白いかというと・・・

1、未完の原作のアニメ化
 原作が未完、しかも原作が既刊18巻という相当なボリューム、さらに放映期間が2クールというどう考えてもむちゃくちゃな話である。

 どう考えてもまともに終わるわけはない。この場合、できることは二つである。原作を無視して完全オリジナル作品として話を作るか、中途半端になっても原作どおりやるか。古橋監督は後者を選んだ。
   
 唯一、大幅に演出を変更したのは「激突!」における大和46センチ砲弾をハープーンで撃ち落す原作においても屈指の名シーンである。
 原作においては発射から撃墜までをコマ割りとサイレントで緊張を高め、見開きで爆風をバックに立つ角松副長という、かわぐちかいじ得意のハッタリ演出である。
 アニメにおいては発射から撃墜までのプロセスを丹念に追いかけ、最後のまとめもヴァンデクリフト少将が吹き飛ばされるところに変更している。
 原作のハッタリ演出は漫画だからこそ成立する。逆にアニメのプロセス重視を漫画でやればくだらない解説をグダグダやるだけで間延びしてしまう。動きに乗せてセリフとあわせることで最高の効果を出せる演出である。
 このようにアニメとして見せる部分は変えながらも、頑固に原作の流れを踏襲できたことは敬服に値する。そして、もし続けるということになってもこれならば続けやすい。
 
2、諸々の事情で・・・
 流れが原作通りとは言っても、細かい台詞回しや演出などは変更がかかっていた。
 その中で最も多かったものは諸方面に気を使ったと考えられるものだ。そもそも「みらい」出航の理由が新ガイドライン法案に基づく実戦を想定した演習という事からただの演習に切り替わっていた。

 また、湾岸戦争の回想は「自衛隊の存在意義」から「最近の若者」に差し替えられていた。
 こういった海上自衛隊に気を使った変更は仕方のないことではある。これ以上続ければあの国とかひいてはマスコミ自体に気を使わなければならないからなぁ。

3、まとめ
 「よく、ここまで再現できたなぁ。」というのが正直な感想だ。左派的なイメージの濃いTBS系列が放映したこともあって、原作より反戦思想方向にシフトするのではないかと危惧したが、杞憂に終わった。

 人物作画の崩れやメカCGの軽さなどもあったが、そんな中でもかわぐちかいじの演出+アニメならではの演出を維持再現できたと思う。

 個人的に角松二佐は大塚明夫(アニメ「沈黙の艦隊」の深町洋役)で脳内変換していたのだが、終わってみれば稲田徹の角松はこれ以上無いほどのマッチングだったと思う。

 だが、草加少佐を含めて日本軍の将校のCVが微妙だったのに対して、米軍側のCVがイメージ通りだったのはなんだかなぁ。特にハットン少佐がランバ=ラルだったのにはもう・・・

今期のアニメ視聴予定

2005-04-25 16:02:18 | アニメ
 新番組も出揃ったので一応こんなところでって事で

 日曜日
 交響詩篇エウレカセブン(保存前提)
 魔法戦隊マジレンジャー(リアルタイム視聴)
 仮面ライダー響鬼(リアルタイム視聴)
 ゾイドジェネシス(保存前提)

 月曜日
 魔法先生ネギま!(録り切り 視聴優先度:高)

 火曜日
 エレメンタルジェレイド(録り切り 視聴優先度:未決定)
 BLEACH(録り切り 視聴優先度:低)
 創聖のアクエリオン(保存前提)
 極上生徒会(4話目にて保存か録り切りか決定)

 水曜日
 甲虫王者ムシキング(録り切り 視聴優先度:高)

 木曜日
 陰陽大戦記(保存継続)
 冒険王ビィト(録り切り 視聴優先度:低)

 金曜日
 なし

 土曜日
 あぁ女神様(録り切り 視聴優先度:低)
 ウルトラマンネクサス(保存継続)
 トランスフォーマーギャラクシーフォース(録り切り 視聴優先度:高)
 幻星神ジャスティライザー(保存継続)
 ふしぎ星の☆ふたご姫(録り切り 視聴優先度:未決定)
 機動戦士ガンダムSEED DESTINY(録り切り 視聴優先度:低)
 ツバサ・クロニクル(録り切り 視聴優先度:低)


続々・新番組感想

2005-04-18 08:49:01 | アニメ
 交響詩篇エウレカセブン

 バンダイが久しぶりに放つオリジナルロボットアニメ。

 巷じゃあ「アムドライバー」に似てるとか言われているけど、類似点ってサーフボードに乗っているところだけなんじゃあ・・・。世界観とかキャラクターとか作品全体に流れている雰囲気は天と地ほど離れていると思うんだけど。

 まず一話の印象としてはガシガシ世界観と謎を提示して、さぁ、これからどうするってところまで。

 4クールって話もあるからキャラクターを含めてじっくり描いていくことができそう。ロボ、キャラともよく動いていたし話の転がし方しだいでは名作に化けそう。

 録画保存候補。

ドラえもん新声優版

2005-04-18 08:21:58 | アニメ
 続けて見るような事はしませんが、話の種に新声優のドラえもん見ました。

 メインだけじゃなく脇役の声優陣も総入れ替えなのね。のび太の両親が松本保典と三石琴乃だったのには素で驚いた。

 肝心の声優はドラえもんの声以外聞いてて違和感はなかったのだが。

続・新番組感想

2005-04-16 11:32:44 | アニメ
 前回の続き。

ゾイドジェネシス
 巷では∀ゾイドなどと呼ばれているが、私もそう思う。ヒロインが川で裸を披露したのも似てるし・・・。

 と、まあ冗談はそのくらいにして、悪い意味で焦点がまったく定まっていなかった前作に比べればずいぶんと見やすい。CGも相変わらずの高品質で、もしかすると今季最高に化けるかも。

 ただ、相変わらずゾイドは歌に恵まれん。それとアイキャッチがなかったり予告がタイトルコールだけだったりと、ずいぶん余裕のない製作をしているのが大変気になるのだが・・・。

極上生徒会
 コナミが社運をかけているのかどうか知らないが、ずいぶんとプッシュしている。
 どこと無く導入が「舞-HIME」に似ている。しかし両者の作品カラーには大きな隔たりがある。

ハードさはかけらもなく、圧倒的にゆるい世界が目の前に展開する。一応バトルはあるけれどそのゆるさを倍増させる効果しかない。 

 ギャグもベタだし、何も残らないけど見ている分には心地いい。岩崎良明監督らしい作品作りかな。黒田洋介脚本もこういった作品なら持ち味を存分に発揮できるだろう。

 変に話を鬱方面に持っていくようなまねさえしなければ、安心してみていられる作品になるかも。