北海道でもやっと最終回を迎えました。まあ、予想通り横須賀入港→副長満州行きで幕となりました。これ以降の満州編は確かに漫画としてなら読み応えがあるんですが、アニメにして面白いかというと・・・
1、未完の原作のアニメ化
原作が未完、しかも原作が既刊18巻という相当なボリューム、さらに放映期間が2クールというどう考えてもむちゃくちゃな話である。
どう考えてもまともに終わるわけはない。この場合、できることは二つである。原作を無視して完全オリジナル作品として話を作るか、中途半端になっても原作どおりやるか。古橋監督は後者を選んだ。
唯一、大幅に演出を変更したのは「激突!」における大和46センチ砲弾をハープーンで撃ち落す原作においても屈指の名シーンである。
原作においては発射から撃墜までをコマ割りとサイレントで緊張を高め、見開きで爆風をバックに立つ角松副長という、かわぐちかいじ得意のハッタリ演出である。
アニメにおいては発射から撃墜までのプロセスを丹念に追いかけ、最後のまとめもヴァンデクリフト少将が吹き飛ばされるところに変更している。
原作のハッタリ演出は漫画だからこそ成立する。逆にアニメのプロセス重視を漫画でやればくだらない解説をグダグダやるだけで間延びしてしまう。動きに乗せてセリフとあわせることで最高の効果を出せる演出である。
このようにアニメとして見せる部分は変えながらも、頑固に原作の流れを踏襲できたことは敬服に値する。そして、もし続けるということになってもこれならば続けやすい。
2、諸々の事情で・・・
流れが原作通りとは言っても、細かい台詞回しや演出などは変更がかかっていた。
その中で最も多かったものは諸方面に気を使ったと考えられるものだ。そもそも「みらい」出航の理由が新ガイドライン法案に基づく実戦を想定した演習という事からただの演習に切り替わっていた。
また、湾岸戦争の回想は「自衛隊の存在意義」から「最近の若者」に差し替えられていた。
こういった海上自衛隊に気を使った変更は仕方のないことではある。これ以上続ければあの国とかひいてはマスコミ自体に気を使わなければならないからなぁ。
3、まとめ
「よく、ここまで再現できたなぁ。」というのが正直な感想だ。左派的なイメージの濃いTBS系列が放映したこともあって、原作より反戦思想方向にシフトするのではないかと危惧したが、杞憂に終わった。
人物作画の崩れやメカCGの軽さなどもあったが、そんな中でもかわぐちかいじの演出+アニメならではの演出を維持再現できたと思う。
個人的に角松二佐は大塚明夫(アニメ「沈黙の艦隊」の深町洋役)で脳内変換していたのだが、終わってみれば稲田徹の角松はこれ以上無いほどのマッチングだったと思う。
だが、草加少佐を含めて日本軍の将校のCVが微妙だったのに対して、米軍側のCVがイメージ通りだったのはなんだかなぁ。特にハットン少佐がランバ=ラルだったのにはもう・・・
1、未完の原作のアニメ化
原作が未完、しかも原作が既刊18巻という相当なボリューム、さらに放映期間が2クールというどう考えてもむちゃくちゃな話である。
どう考えてもまともに終わるわけはない。この場合、できることは二つである。原作を無視して完全オリジナル作品として話を作るか、中途半端になっても原作どおりやるか。古橋監督は後者を選んだ。
唯一、大幅に演出を変更したのは「激突!」における大和46センチ砲弾をハープーンで撃ち落す原作においても屈指の名シーンである。
原作においては発射から撃墜までをコマ割りとサイレントで緊張を高め、見開きで爆風をバックに立つ角松副長という、かわぐちかいじ得意のハッタリ演出である。
アニメにおいては発射から撃墜までのプロセスを丹念に追いかけ、最後のまとめもヴァンデクリフト少将が吹き飛ばされるところに変更している。
原作のハッタリ演出は漫画だからこそ成立する。逆にアニメのプロセス重視を漫画でやればくだらない解説をグダグダやるだけで間延びしてしまう。動きに乗せてセリフとあわせることで最高の効果を出せる演出である。
このようにアニメとして見せる部分は変えながらも、頑固に原作の流れを踏襲できたことは敬服に値する。そして、もし続けるということになってもこれならば続けやすい。
2、諸々の事情で・・・
流れが原作通りとは言っても、細かい台詞回しや演出などは変更がかかっていた。
その中で最も多かったものは諸方面に気を使ったと考えられるものだ。そもそも「みらい」出航の理由が新ガイドライン法案に基づく実戦を想定した演習という事からただの演習に切り替わっていた。
また、湾岸戦争の回想は「自衛隊の存在意義」から「最近の若者」に差し替えられていた。
こういった海上自衛隊に気を使った変更は仕方のないことではある。これ以上続ければあの国とかひいてはマスコミ自体に気を使わなければならないからなぁ。
3、まとめ
「よく、ここまで再現できたなぁ。」というのが正直な感想だ。左派的なイメージの濃いTBS系列が放映したこともあって、原作より反戦思想方向にシフトするのではないかと危惧したが、杞憂に終わった。
人物作画の崩れやメカCGの軽さなどもあったが、そんな中でもかわぐちかいじの演出+アニメならではの演出を維持再現できたと思う。
個人的に角松二佐は大塚明夫(アニメ「沈黙の艦隊」の深町洋役)で脳内変換していたのだが、終わってみれば稲田徹の角松はこれ以上無いほどのマッチングだったと思う。
だが、草加少佐を含めて日本軍の将校のCVが微妙だったのに対して、米軍側のCVがイメージ通りだったのはなんだかなぁ。特にハットン少佐がランバ=ラルだったのにはもう・・・