日々是雑感

アニメや映画の感想を中心に雑多に述べていきます

みなみけ語りその2 使われなかった話 後編 

2013-04-15 09:51:00 | マンガ
「おまたせ」と「ただいま」で使われた最後のエピソードは192話「気まぐれ」。193話以降はおそらく時間的な問題でアニメ化できなかったのだと思う。後編はそんな193話以降の話をしたい。

193話「どういうものか」
南3兄弟の手際の良いキャラ紹介になっているけれど、トウマ視点になっていて三姉妹の出番がほとんど無いのはアニメ化するに当たっての一番の障害か。

194話「勝手なイメージ」
アニメ栄えしそうなところが多いので、見てみたいエピソードの一つ。その中でもっとも注目するのは、



マジギレケイコさん。ケイコ役の後藤沙緒里さんがこのマジギレケイコをどう演じるのか?もう一つ声優さんの演技に注目したいのは「与える側」のアキちゃん。これをアキラ役の葉山達也さんがどう演じるのか。リコ役高梁碧さんの京都弁を注目していた「帰ってきた」は11話で実現したけど、

これをやらなかったのは残念。

195話「さあ名探偵」
内田がちょっとした誤解から名探偵に祭り上げられてしまう話。内田がメインになりすぎていること以外はアニメ化への障害はあまり感じない。だがあまり目立ったところも無いので、取捨選択という時点で漏れてしまうかもしれない。

アニメ化したならば、台詞や演出で「金田一少年の事件簿」とか「名探偵コナン」とかのネタが入ってきそう。

196話「ただいま」(注)
「クラウディア」回。おそらくこのサブタイトルは「みなみけ ただいま」という4期が決まったことを受けて付けられたものなのだと思う。

脚本、コンテ、演出、そしてそれをまとめ上げる監督がこの話をどう捉えるかによって、印象が違ってくると思う。「ただいま」のスタッフならどうしてくるかな?

5期があるならどんな形であれ、この話をクライマックスに使ってくるだろう。

197話「もう1回」
これが10巻の最後。このサブタイトルは「もう1回アニメ化するよ」という気持ちを持って付けられたものなのか?

「どういうものか」とは逆にほぼ三姉妹のみで話が進む。アニメ化するならオセロの勝負をどう見せるかかな。






11巻もOAD付きなので、アニメの流れはまだまだ終わらない。次はドラマCDの話でもしようか。










(注)私がこの話を読んで一番最初に連想したのは「ゆるゆり」11話だった。それに影響されてこれを描いたのでは?というが私の勝手な想像。

太田監督、あおしま脚本のコンビならおそらくそういう形にしてくるだろう。



4月期アニメ新番コメント第2回

2013-04-08 07:30:00 | アニメ
では続き行きますか。

LINE TOWN
今後どうなるかは分からないけど、2つとも「ちょっといい話」でまとめようとしすぎているのが気になったかな。あと、スマホがマストアイテムになっている事も。でもこれは仕方が無いか。

絶対防衛レヴィアタン
冒頭で世界の危機を煽っていて、妖精さんが「この世界を守る防衛隊を作るんだ!」と息巻いて結局やったことといえば、とりあえずのキャラ紹介と近所のチンピラとのいざこざだけと何を主眼におきたいのか見えてこないからぜんぜん盛り上がってこない。

媚びまくりのキャラは「美少女ソーシャルゲーム」を原作にしているから仕方ないとしても、もう少し目的をはっきりさせてこっちをひきつける第1話を見せてもらいたかった。

比較対象が「ドリランド」では少し相手が悪すぎる気がするけど。

ジュエルペットハッピネス
今回のジュエルペットは正統派の少女向けアニメ的な雰囲気にしてきたな。

幸せ集めというはっきりとした目的、カフェ経営やイケメンとの淡い恋愛なんてのはまさに少女向けの王道。キャラクターもまさに王道を走っていてなにかすごく安心できそう。これは変な方向には走って欲しくないな。

どうでもいい話だがラブラがカフェのマスターならそれは「しろくまカフェ」だ!






まだまだ続きます。あと、「ヤマト」はコメントの対象からは外します。

4月期アニメ新番コメント第1回

2013-04-06 16:23:00 | アニメ
さて、4月期のアニメ新番コメント始めますか。少し長くなりますがお付き合いくださいませ。

トレインヒーロー
「ヒカリアンのパクリ」だと言ってる人がやたら多いけど、タカラトミーが玩具提供についている時点で的外れじゃないか。

オープニングでスタッフの名前がぜんぜん出てこず、エンディング(オープニングのカラオケバージョン)で出てくるわ出てくるわの中国人名、日中合作だそうで。もともと日本のフルCGアニメの技術はそんなに高いわけでもないのに、韓国ならともかく中国と合作なんてやったらどうなるかは火を見るより明らか。お話も突っ込みどころ満載で逆の意味で楽しみになっちまった。

それにしてもかの中国高速鉄道を臆面も無く「中国躍進の象徴」なんて言い出したのには、いかな私でも「おい!おい!おい!」と突っ込んじまったよ。

銀河機攻隊 マジェスティックプリンス
「プリンス」なんて付くから女性向けのBL的なものをを想像しちまったよ。

別に平井キャラにどうこう言うつもりは無い。それを意図的に崩したのも文句を言う筋合いじゃない。だが演出やCGが安っぽくて古臭いのは何とかならないもんか。

作り手と中のキャラだけがわかっているような世界観、なんかよくわからんまま覚醒して敵を撃退しちまう悪い意味でのいい加減さ。

「シリーズ構成:吉田玲子」
あ、納得。設定が判ってくれば化ける可能性もあるけど・・・。

デュエルマスターズビクトリーV3
「ブイスリャ~!」禁止。
デュエマは15分の独立枠になってから見始めたんだけど、30分枠に拡大してもそう長さを感じなかった。シリーズ構成:荒木憲一、監督:加戸誉夫のコンビなら磐石か。

団地ともお
とうとうNHKもノスタルジーアニメに手を出してきたか。ほとんどの人にとってノスタルジーを感じさせるのは田舎の風景じゃなくてこういった都会のちょっとした風景なんだよね。

それはともかく思ったのはノスタルジーというのが見所で2分割はやはり少しだれてしまう。「今日の5の2」の4分割や「うちの三姉妹」の3分割くらいだとちょうど良いんだけどなぁ。

探検ドリランド~1000年の真宝~
前作「探検ドリランド」はかわいらしく、さりとて媚びすぎないキャラ、あの時間帯であることを逆手に取ったような展開、声優陣、東映アニメーションの本気の作画動画といった見所満載のまさに「化けた」作品だった。

今回は時間帯を土曜午前というおそらく本来想定された時間に場所を移しての新シリーズ。それにあわせてなのかシリーズ構成も「ポケットモンスター」、「イナズマイレブン」、「バトルスピリッツ」といったホビーアニメの経験豊富な冨岡淳宏になった。

ハンターカードとかゲームの「ドリランド」により近い世界のようだ。話はまさに少年向けアニメの第1話といった感じ。思うにドリランドはデジモンの継承者がねらい目なのかな。

ナビゲーターのハルカにまともな出番が会ったり、次回は前作キャラが1000年前の話をしそうだったりというのが次回以降の注目点。

それにしても召喚パフォーマンスが思いっきりバトスピとかぶっているように見えたのは私だけか?






土曜夜、日曜、週遅れなどは次回以降に。

みなみけ語りその1 「使われなかった話 前編」

2013-04-05 21:43:00 | マンガ
7巻から10巻まででアニメ化されていないエピソードは22ありました。
そのうちいくつかをピックアップして、なぜアニメ化されなかったのか、5期があるとすればどんな形でアニメ化されるのかなんてことを妄想したい。

(「~話」の表記は斜体の部分は原作、本文中は特段の指摘が無い限り「ただいま」の話数)

129話「慣れるな」、130話「忘れてた」
この2つが

オープニングにあるから使われると思ったんだけどなぁ。季節感ということを考えると2つとも夏のエピソードなので入れる場所が無かったのかな。

164話「あげる」

この場面↓

が1話で使われているので

完全に捨てられたというわけではないんだけど、妄想ではないリアルちびカナは無印7話「いろいろな顔」オリジナルエピソードのみだし、2号と藤岡の顔合わせもあるのでこの辺は惜しかったかな。

年末の話なので11話か12話のどちらかに入れるしかなかったのが一番のネック。

167話「もらって」
お正月、節分と12話がやたらばたばたしていたのとバレンタインエピソードのストックがこの話しかなかった事もあるだろうけど、やはり「大人が大人にあげるチョコ」がTV放送的にNGだったか。 

ここまではっきり出ちゃうとねぇ・・・
「はい おみやげ」はやり逃げ感があるからなぁ。内田ユカという名前が唯一登場する「誰だっけ」もこのせいでできないのだろうし。

もしやるなら内田のチョコが欲しくてチアキのクラスの前をうろうろしていたという川島君の登場があるだろう。

174話「謎です」
吉野視点で登場キャラ(カナ、チアキ、マキ、内田、保坂)を手際良く紹介しているので最初のエピソードとしてうってつけなんだけど、やはり吉野視点というのがネックになったか。

175話「もめたら」
この話はドラマCD化された話の中で唯一アニメ化されなかった(注)話。今期は季節感もあるし、各話ごとかなりテーマを絞っていたからそんなことでもれてしまったのかも。

178話「しまらない話」
タイトル通り「しまらない話」。9巻のドラマCDで三姉妹の部分をチアキの落語調の語りと共に描いている。1話冒頭の「おや、女神かな?違った。ハルカ姉さまです」はこのドラマCDのネタ。

後半部には保坂も登場する。もともと前をしめていない男なのでオチにも使える。ちなみに保坂登場回でアニメ化されていないのは「謎です」とこの話の2つだけ。

意外と使いにくい話だったのかも。




これ以降の話は後編で。


(注)「しまらない話」は除く

みなみけ ただいま総括

2013-04-03 08:41:00 | アニメ
「ただいま」は使わなかったか・・・。「ここだけの話」を最後に持ってきて普通に〆てきたな。最後の全員集合の場面でリコがトウマのことを「女の子」と認識する場面があってちょっと「あれっ?」と思ったけど、すぐフォローが入ったので安心。原作では服などでちょっと整合性が付かない場面もあったけどそこらへんを上手く調整してるな。保坂オチと思わせつつ、三姉妹でまとめるオチも良い感じ。

では総括。
「ただいま」を「無印」リスペクトだという人がやたらと多いけれど、初回の頃からその言葉にずっと違和感を感じ続けていた。それは最終話を見終えた今でも変わらない。

シリーズ構成が鴻野貴光だから?「先生と二宮君」があるから?どれもこれも根本的なことではないだろう。

無印の良さというのは原作を巧みに再構成した上で各脚本家の個性を生かしたオリジナルを積み上げていったことにあると思っている。だが「ただいま」はその点が薄い。その辺を一番色濃く継承したのは「今日の5の2」であり「ゆるゆり」ではないか。

では「ただいま」とは何かと問われれば、初回コメントの通り「第4の『みなみけ』だ」と答える。

その特長とは「無印」のバラエティ感、「おかわり」の30分1エピソードを意識した構成、「おかえり」の原作最重視の姿勢、「今日の5の2」の1年ということを意識した季節感など各期の良い所を取り、それをハイテンポでまとめ上げた物と言う事になろうか。

このあとは4月期のアニメ新番コメントに加えて、この「みなみけ ただいま」に関連した話をしていこうと思っている。




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