大人向け特撮の墓場にまたひとつ墓標が増えたようだ。とりあえず、合掌。
ひとしきり冥福を祈った後で総括に移りたい。最終回は短縮もあって異常な駆け足だったが、よくまとめ上げたと思う。典型的な打ち切り最終回。
まあ、総括としては暗くてテンポの悪い1クール、それを引き継ぎながらも盛り上げることの出来た2クール、打ち切りのせいで駆け足だったが明るくてテンポも良かった3クールといった所だ。やはり総括してみれば序盤のテンポの悪さが決定的に足を引っ張ってしまったなぁ。
ここで「暗いウルトラマン」というのをあまりに打ち出しすぎてしまったのが最大の敗因ではなかろうか。やっぱりやりすぎはいかんよ、やりすぎは。
ま、でも個人的には十分楽しみました。昨年末に映画を見に行った甲斐があったというものです。(当blogの「ULTRAMAN」デザインですが、もうしばらく続けます。)
で、その後を引き継いだウルトラマンマックス。徹頭徹尾ネクサスの反動で出来ているような設定や展開で、良くも悪くも「子供だまし」。そのコンセプト自体は悪くないのだがシナリオにしても特撮にしても急ごしらえ感が漂うのはどうしたもんか。ちゃんと準備してやれば面白く出来たろうにと思える所がいくつもあった。急ごしらえ感が悪い印象の元だとすると今後十分に挽回できる可能性はある。
あとは30分をきっちり見せられる脚本や演出を用意できるかが今後の鍵。