日々是雑感

アニメや映画の感想を中心に雑多に述べていきます

アニメ特撮 期待値上げ下げ

2009-05-24 10:54:00 | アニメ
今回は4月期のアニメ特撮新番組について、番組開始時から期待値がどう変動したのかを書いていきたい。

言うまでも無い事だけど、あくまでこれは個人的な感想以上の何物でもないので、こんな感じなんだなぁと読み流していただければ。

メタルファイト ベイブレード
鋼の錬金術師

変動しようが無いのがこの二つ。取り立てて期待もしていないので、失望する事もない。


咲―Saki―
けいおん!

この二つは狙いがちょっと露骨なところが鼻に付くけど、それも含めて期待通り。今後も変動する事はないだろうなぁ。

真マジンガー 衝撃!Z編
どう見ても今川監督作品です。色々な意味で期待通り。

トミカヒーロー レスキューファイヤー
「レスキューフォース」の頃のバランスがいささか崩れているように見える。期待値からはわずかに下げ。持ち直す可能性は十分にあり。

戦国BASARA
バカアニメと割り切って見てしまえば、十分に面白い。これは期待値上昇では今期一番。妙なところにリスペクトが入っているのも面白い。

夏のあらし!
戦時中の描写や話の組み方は意外にしっかりしている。だが、それを露骨なネタとかカメラワークとかその他諸々の新房監督色が台無しにしてしまっているのは惜しい。開始時の期待値からは一応上げ。

バスカッシュ!
だんだんCGロボット以外に見所がなくなってきた。期待値からは下がっているなぁ。

戦場のヴァルキュリア
期待しすぎたのが悪かったのか、下げ幅では今期一番。1話、2話は感情の流れが滅茶苦茶。3話で多少持ち直したが、4話と5話はここに特集記事を組もうかと思うくらいにツッコミ所満載。できもしない事をやろうとして自爆する典型になってしまった。

リアル戦争物を望んでいる訳ではないけれど、戦争というテーマを扱う事に対する真摯さというものが欠けている様な気がするのがなんとも・・・。余計な事を考えない方がいいのかなぁ?




今期はここまでまだ「ものすごい化け方」をした作品は無いなぁ。2クール、4クール物ならまだ始まったばかりだから、ここから突然化ける可能性も十分にありうる。その辺の期待を込めて筆を置きたい。

「みなみけ おかえり」ドラマCD

2009-05-15 22:03:00 | アニメ
前回の予告どおり「みなみけ おかえり」ドラマCDの感想です。
今回はかなり厳しい事を書くので御覚悟の程を。

とりあえず恒例の「続きを読む」からどうぞ。




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女の子だもん
男の子として生きると決意したマコトだが、みなみけのひな祭りに誘われたのでなし崩し的にマコちゃんになるという導入は悪くない。

着物(下着についてはどうなっているのだろう?)のネタだが、「大和魂」は無印最終話で使っちゃってるよ。でも、そこからいつものマコちゃんVS吉野になっていくのはまあ良い。サイズとか裾とかいう話ではネタとしては弱すぎるけれど。

だが一応評価できるのはそこまで。これ以降は完全に焦点がぼやけ、ダラダラになってしまった。ひな人形の話はただ出てきただけで何の広がりも見せる事無く終わるし、オチが速水の高級ジュースによる強制終了。吉野の追及すら完全放棄されてしまった。

こんなダラダラ話で9分46秒は長すぎるわ。思うにこれは「みなみけ ドラマCD」の「ごろごろ」と「立ちなさいよ」のように吉野の話と速水の話に分割して構成すべきではないか。

ぷしゅぷしゅ
シンメトリー展開が間延びを抑制するというのは以前書いた。だが、それは効率良く構成した場合の話だ。

だがこの話はダラダラと同じ様な入浴シーンを3回も繰り返した挙句、それが何の意味も効果もあげられていないのが致命的。もしこれが映像付きだったならそれぞれの入浴シーンというサービスになったろう。だが、残念な事にこれはドラマCDである。

しかもこの入浴シーンは解答編でもう一回繰り返されるのだからサービス的な意味すらない。問題解決後に面白いオチでもあるかと思えば何もなし。

これで時間が前の話を上回る11分25秒。シンメトリー展開が間延びを助長する完全な逆効果を生んでしまっている。焦点を絞り、余計な描写を切ればもっとましになったろうに。まさしく水で薄められて泡立たないシャンプーのようだ。

気持ち悪い
まじめにバレー部の主将している速見ってのは珍しい。だが何か速水らしくないと感じてしまうのはなぜだろう。

時間的には7分42秒と大分少なくなっているものの、間延びをひどく感じてしまう。それは保坂の話、マキとアツコの話、速水の話、三姉妹の話が接点をほとんど持たないままバラバラに展開してしまっているせいだ。

だがこの話で一番強く言いたいのはなぜ今更「子供たち」なんて話をもちだしたのか、という事だ。

「子供たち」という話自体は原作第8話「バレー部に入ろう」でのネタではある。が、それを大きく広げていったのは「無印」、しかも鴻野貴光という一人の脚本家の手による物だということは脚本家列伝ですでに触れた通りだ。

「カレーの歌」でも保坂ネタを補完する為のオリジナルでも「子供たち」なんて話は一切出てこなかった。原作重視を標榜しているはずの「おかえり」がそれを持ち出す理由がどこにあるのだろうか?

諭吉せんせい
諭吉先生、王子様、バカサイドと内田ネタの羅列に感じられた部分はあったが、全体的にはストーリーの幹がしっかりしていたので間延びを感じる事はなかった。

逆に「これは!」という見所も無いのですが。
それにしてもチアキの「ま、内田だから」はなにげに酷い。

もやもや
向こうの南さんの「どうでもよさ」は良く出ていた。突き詰めて言ってしまえばどうでもいい南三兄弟がどうでもいい会話を繰り広げていただけなんですが。

出ちゃったから
あらすじを書くと、
チアキがふじおかを使っているとふじおかから綿がはみ出しました→カナが直そうとして失敗しました→ハルカが直しました、以上。

それ以上の展開やオチが無く、迷走も間延びもしようがない。ほんとに日常の風景を淡々と描いただけ。焦点がぶれていない(というか合わせるべき焦点が無い)分、話が散漫にならなかったのは良かった。

それぞれの
調理実習でクリスマスケーキを作る・・・、もしかして「メシアガレ」、「アマアマ」、「メリクリ」なんかにインスパイアされましたか?

「おかえり」ならではのリコの妄想、苦労性のケイコ、バカ野郎のカナ、報われない藤岡といった中学生組の要素をクリスマスケーキ作りという一本の幹に上手く組み合わせている。

いささか藤岡の残念がる理由に無理がある(別に早退した訳ではないのだから)とか、カナがハルカとチアキにケーキを持って帰るというネタが広がっていかなかったなどちょっと残念な部分もあったが、このドラマCDの中では一番良くできた話だと思う。

受け取ろう
相変わらず、保坂の使い方が下手。弁当、ナツキとの関係、マキとアツコ、速水といった保坂がらみの要素をただごった煮にしただけで焦点が絞りきれていない。

保坂は本来オチ要員ではない。投げっぱなしを狙うときでない限り、保坂の暴走には誰かがツッコミを入れてやる必要がある。このドラマにおいては誰かのツッコミを締めに置いて、投げっぱなしオチを防いだ方が良かったのではないか。

ごった煮の上に投げっぱなし。グダグダシナリオになる典型パターン。

なんで
カナとチアキでチャンネル争いが始まりました→トウマが仲裁に入ってさらに問題がこじれました→結果、テレビのリモコンが壊れました

あらすじは以上。
間延びも迷走もしてないけど、意外性も無い。








まず一つ言いたいのは「おかえり」で投入した要素をなぜほとんど使わなかったのかという事だ。天使と悪魔もヒトミも使いやすいネタのはずなのに。それだけ自分たちの独自要素というのを出したくなかったのだろうか?

マコちゃんと保坂はネタを詰め込んで「これでいいんでしょ?」と言っているような感じを強く受けた。全体的にも引き伸ばしてグダグダになるか、短くまとまっているけれど起伏も意外性もない話になるかのどちらか。「それぞれの」は要素とストーリーのバランスが取れていて、リコの妄想という「おかえり」独自要素を唯一投入できた話だった。

キャラ把握の弱さ、独自要素を恐れる姿勢など悪い方向での「おかえり」が出てしまったと言うのがこのドラマCDの総括と言う事になるのかな。これが「おかえり」シナリオの限界とは思いたくないのだが・・・。

「みなみけ」「今日の5の2」音楽編(第3回) 

2009-05-10 15:04:00 | アニメ
ここからは細々としたものをピックアップして取り上げていきます。キャプは画で見たほうが分かりやすい時に使う感じ。(といっても結構入りそうな気がする)

アフェリエイトリンクも今のうちにまとめてセットしておきます。







月夜に愛秋
 
こういうパフォーマンスを見ると、さすがに単独ライブをやるだけの事はあって場慣れしてるなぁ、と感じる。最後にふじおかを客席に投げるところで、ちゃんと前のVTRのネタを使っている所も良かった。

茅原さんは「5の2」OVAではツバサを演じたそうだけど、OVAの発売当時(2006年)ならともかく今の時点で、原作完全準拠のツバサを演じさせるだろうか?何せ原作のツバサといえば「リョータの友達Aのような立ち位置」(「5の2」ふぁんぶっくの対談における鴻野貴光さんの発言より)にすぎないのに。(一応言っておくと、これはできるできないの話ではなく、事務所その他がやらせるだろうかという話である)

むしろ今なら「カズミ:茅原実里」という選択肢もあったのではないか。

桜色ラブレター
曲的には「報われない藤岡の歌」。ライブの曲順も「月夜に愛秋」→「一雫」と来てからのこの曲なので流れ的にも良い感じ。

あえてこの曲をピックアップしたのはこの演出。これは良かった。

No Problem
確かに会場全体の様子よりも映像そのものをアップで見たかったという意見には納得。

歌としては「無印」の保坂を描いた曲。1コーラスで終わったけど、そのまま続いていたらほんとに鱈抱きそうで怖い。(2月だから季節的にもちょうど合うし)

男性客がほとんど(と思われる)のライブで男が胸はだけて盛り上がるなんてそうはないぞ。さすが実写保坂決定と太鼓判を押されただけの事はある。

学園天国
この曲はほんとにあちこちでカバーされていて、阿久悠という作詞家がいかに偉大だったのかを再認識させられるよなぁ。

「5の2」と同じスタチャ×XEBEC作品である「ヒロイック・エイジ」のドラマCD(下のアフェリエイトリンク)でもこの曲をカバーしてるんだけど、いったい誰の趣味だ?

に、してもこれをエンディングにしなかったのは好判断だと思うぞ。小学校に悪党番長はさすがにいないだろう、中学はともかく。(「わたしが進学する中学には番長などいないことを祈る」←ちょっとだけ続くみなみけ1.5話のチアキの発言)

MAKOTONOKO
曲的にはこれも「無印」のマコト(マコちゃん)を描いた歌。

「おかえり」ふぁんぶっくによると、森永さんがイメージとして衣装さんにオーダーしたのが「『オーメン』のダミアンみたいな感じ」だったそうだ。

そのオーダーに困ったのは想像に難くない。けど何よりも、その例えが素で出る森永さんがすげぇ。(どうでも良い話で恐縮だが、私の頭の中でマコト以外の森永理科さんといえば「ガジェットトライアル」のユーリだ)

でもこの曲って絶対ライブ向きじゃないよな。生ツッコミをしようにも、この場にいない内田やトウマといったキャラも入っているからやりにくいし。





まだまだ言いたいことは有るんですが、とりあえずこの位で。次回からは以前の流れを引き継いで、「おかえり」のドラマCDとDVD添付のミニドラマを。 

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「みなみけ」「今日の5の2」 音楽編(第1回)
「みなみけ」「今日の5の2」 音楽編(第2回)

お大事に・・・

2009-05-07 19:38:00 | マンガ
かわぐちかいじ右腕骨折につき、『ジパング』(しばらく)休載のお知らせです。
http://morningmanga.com/news/76

さる4月14日のこと、『ジパング』作者・かわぐちかいじ氏が、なんと右腕を骨折されるという大事件が起こりました。原因は、自転車の転倒事故とのことでした。

あらららら・・・。

読者の皆様には誠に申し訳ございませんが、5月末の再開を目指し、かわぐち氏には治療に専念していただきます。どうか再開を期待してお待ちいただければ幸いです。
クライマックスを迎えたこの時期に休載かよと思う気持ちはありますが、今までほとんど休載もせずに週間連載をやってきたのが奇跡みたいなものなので、今はゆっくりと休んで下さい。再開を心待ちにしております。

それにしても左手であそこまで描き込みができるのか・・・。