うたのすけの日常

日々の単なる日記等

うたのすけの日常 夜間中学のこと

2011-02-16 05:55:27 | 一言

            頭が下がります

 昔といっても十数年前に、山田洋一監督の「学校」とい夜間中学を題材にした映画を観たことがあります。この映画、シリーズ物となって何作か創られ、小生全部観ているのですが、感心させられたり、涙したり、また大いに笑わされたりしたものでした。
 昨夜現在の夜間中学の実態をNHKが放映していました。結論から申せば各自治体が、予算の関係から縮小に走っているということでして、必要としている子供、或いは子供のころいろいろ事情があって、中学に通えなかった大人たちの向学心に、水を差す事態になっている現状を報告しておりました。
 公立私立と全国に数十校?あり、生徒たちの学ぶ姿に感動させられ、そしてなにより私立中学の先生たちが、ボランティアで教鞭をとっているといった事実に、世間にはこうした人たちがおられるのだということに驚くとともに、頭が自ずと下がる思いでした。

 中学時代、苛めにあって不登校に追い込まれたり、或いは貧しさから家計を担わねばならぬ境遇におちいった子供たちが、また大人たちが、読み書きも満足に出来ずにいて、そこから懸命に脱け出そうとする姿。まったくもって行政は何をしているのか、怒りより呆れてしまうのが先であります。
 それより現在中学では不登校の生徒たちにたいして、卒業時に何のためらいもなく、卒業証書を授与してしまう実態を明らかにしております。その結果夜間中学に入学しようにも、中卒の資格ありで、入学を拒否されてしまうことがあるといいます。
 教育を受ける権利は日本国民なら誰にでもあるはずです。そんなことは誰でも承知しているはずですのに、なんで行政はそんな姑息なことをするのでしょう。
 これが日本の教育の実体かと思うと、背筋に冷気が走る思いであります。
 こういうことに予算をたてられないほど、日本は貧乏なのですか。


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5 コメント

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Unknown (花てぼ)
2011-02-16 18:09:02
集まりからの途中、この話をして帰りました。私もテレビを見ていましたが、本当に腹が立ちました。直ぐ思われるのが、地方自治体による違いはあれ裕福な人、貧乏人にかかわらず、児童手当なるものを出していること、高校の授業料を無料にしようと(既に実行されていましたか?)することなど、こういうことは簡単に決めてしまって、どうして夜間中学を切り捨てるなどという発想が起こって来るのでしょうか。行政に全く「心」がないことに呆れます。
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Unknown (うたのすけ)
2011-02-16 19:32:38
今晩は。
全くもって心がないのですね。
小生そんなに偉ぶったことは言えませんが、
仰るように、子供手当ても何かと取り沙汰されているのですから、夜間中学の手当てにまわして欲しいものです。
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Unknown (志村 建世)
2011-02-16 21:07:55
この問題、杉浦ひとみさんの弁護士会でも扱っていて、映画と報告の会にも行ったことがあります。たいした予算でもない筈ですが、建前として「ない筈の問題」だから難しいのです。役所文化が変らないとだめですね。長妻昭も、その観点で努力したと思いますが。
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Unknown (志村 建世)
2011-02-16 21:15:55
以前に書いたブログがありました。
http://pub.ne.jp/shimura/?daily_id=20070825
このテレビ番組を見て、夜間中学へも教えに行きたくなりました。
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Unknown (うたのすけ)
2011-02-17 05:58:58
お早うございます。
報告の中で八十幾つになられるご婦人が、字が読めないということが、いかに悲しいことか、辛いことか、切実に語っておられる姿が印象的でした。どうしても家にこもり勝ちになると言います。電車バスに乗るのも大変とのこと。行き先の表示が読めない、駅名が読めないと。
この方今はキレイな字を書かれ、晴れ晴れとしたお顔でした。
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