バレンタインデー
天気予報では日中曇りで夕方から雨か雪と、あまり芳しくない予報でしたが、朝から結構日射しもあり、青空もひろがっております。かみさん「毛布でも干すわ、ベランダ空けとくのも勿体無い」と押入れの襖をがたがたさせはじめます。小生温まっている部屋の温気が逃げ出すので、「予報は曇りですよ」と言いますが、「さぼすだけでも」といって容赦なくガラス戸を開けて、厚手の毛布を二枚ベランダに運び出します。
ところでこの「さぼす」なる言葉、わが家では昔から使っていますが、その意味はちょっとした晴れ間に少しでも蒲団などに陽を当てるといったことなのです。この言葉どこの家庭でもそんな意味で使っているのでしょうか。
午後かみさんの買い物に付き合います。娘は今日休みなので別段買物はないのですが、足慣らしも兼ねてのスーパー参りであります。店内一巡、蜜柑と煮豆、永谷園の松茸の味お吸いもの、これは小生専用でして、とろろ昆布を一緒にしてお湯を注ぎ頂きます。いとも簡単美味しく出来上がります。あとは娘の支度に加えて一品、寒ブリの刺身を籠に入れて買物終わりであります。
夕食を終え、「ご馳走様」と一足はやく二階に戻ろうとしますと、娘が「あっ、忘れるとこだった。じじちゃん、これっ、」と言って部屋の隅からチョコレートを持ってきて寄こします。ビニールの袋にお酒の小瓶がセットされた一品であります。
これ、あたしと娘たちからとは言わないので、ホワイトデーのお返しは娘だけで今年はいいのかな、なんてつまんないことを考えながら「ありがとよ」と言ってあらためて二階に戻りました。
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