うたのすけの日常

日々の単なる日記等

うたのすけの日常 想い出話

2013-07-13 09:03:00 | 日記

                    今朝のこと 

 5時過ぎ、早朝の草取りを終えてしばし休息。新聞にざっと目を通してテレビの天気予報に目をやる。今日も各地で猛暑日になりそうだが、当地は幸い昨夜も予報では雷雨落雷警報が出ていたが何事もなし。
 おまけに今朝はいやに涼しく、食事をすまして2階でゴロリとなって寝そべる。何とも言えぬ爽快感が体中に行きわたるようである。連日の酷暑の合間に、たまにはこんなこともあっていいだろう。そのうちふと軍歌が口にでる。♪ああ堂々の輸送船 さらば祖国よ栄えあれ 千切れるほどに振った旗 遠い雲間にまた浮かぶ?♪……なんてたどたどしく続く。かみさんもそれに和して歌う。「想い出すわあ、終戦間際、矢田部航空隊の特攻の若い子たちが、出陣を前に遊びに来て、お父ちゃんやおかあちゃんがご飯を炊いて食べさしてたわ。」「みんな無事におうちへ帰れたのかしらね。うちじゃ叔父さん2人出征して、沖縄とニューギニュヤで戦死しちゃって。まだ結婚前の若い身空で……」と言葉が途絶える。
 
今朝の新聞に、憲法自民が「慎重」に転換の見出し。どうやら国民の間に96条改正の支持が5割に満たないこともあって、参院選の作戦上不利とみた結果かも知れない。

 「うちだってそうだよ。」とオレは言う 線路際にあった店を強制疎開で打ち毀され、やっと行先を見つけて商売を再開したものの、空襲が激しくなってオレは福島へ学童疎開、ねぇちゃんは小さい妹たちをつれて茨城へ縁故疎開。東京には勤労動員されて軍需工場で働く兄と姉、そして両親と家族は3カ所に離散。そしてB29の餌食、敗戦後の苦難は押して知るべしである。
 「こんな修羅場を目の当たりにしちゃあ、真っ当に生きろなんて説教はそっくりお返ししますぜ」なんてセリフが出る。「オトウサンの得意のセリフが出た」とかみさんが笑う。
 そんな朝のいっときであった。