稀勢綱遠のくとあります
先場所の一場所ぐらい13勝したからといって、稀勢の里綱取り場所と騒ぎ立てるのがおかしいと思っていたので、それみたことかと腹の立つこと夥しい。もし今場所優勝できなくても14勝挙げれば横綱云々とは土台おかしな話なのである。
序盤戦で既に2敗、いつものパターン、まだまだ彼には綱取りは早いのである。ましてや負けた相手は共に平幕力士で、栃煌山の時もそうだったのだが、昨日の相手千代大龍にも勝てるとは見てなかった。残念だが致し方ないことと思っている。彼はこのまま大関で終わるかも知れない。そんな力士はごまんといるのである。貴ノ浪しかり魁皇そして千代大海・武双山・雅山しかりである。彼らは何れも人気力士として相撲人生を全うしたのだ。
彼も自然体で相撲をとり、向うから綱が舞い込んで来るのを待てばいいのである。焦ることはない、どんと構えて一番一番勝負に勝って行けばよろしい。それでたとえ大関どまりであっても、横綱で引退して何の話題も残せない横綱よりは、名大関としてその名を欲しいままにした方がよっぽどよろしいのではないか。そう考えてしまう昨日の千代大龍戦だった。