7月8日(月) 夏本番である。
朝から抜けるような青空がひろがっている。しかし心中は穏やかならず、昨夜やってしまったのである。あまり大きな声では言えぬが、昨夜映画を観て蕎麦屋で食事を済ましてのかえりに、玄関入ったところで足を滑らして顔を廊下の上り口に強打してしまった。いまさら酒は飲んではいなかったとは言うまい。たとえ真実飲んでいなくともだれも信用はしてくれないからである。とにかくオデコの左に一瞬にしてたんこぶ出来上がり、痛いより驚き、かつ笑ってしまった。
玄関の騒ぎを聞きつけて娘が居間から飛んできて「アレェ、大きなたんこぶ」といって保冷剤をタオルにくるんできてくれる。「そんなに飲んでいないのにね」とかみさんフォローしてくれる。
「年よ、足元が危なくなっているんだら」娘の一言で一件落着。今朝鏡をみるとたんこぶはキレイ引っこんでいるが少し赤みが残っている。たいしたケガでなく良かったと胸を撫で下ろした。あとメガネの弦が少し歪んでいるのが損害と言えば損害である。さっそく直しに行かねばなるまい。
昨日の今日でいささか気が滅入る。暑さも暑しで布団のうえで終日ごろごろして過ごす破目になった。オデコも少しではあるがずきずきと痛むので気持ちが一層沈んでしまう。
それでも休みで家に居る娘に釘を打つことは忘れない。「昨日の晩家にだれかいたのか」と聞き「そうか誰も他には居なかったのか。子どもたちに言うんじゃないよ」と。