うたのすけの日常

日々の単なる日記等

うたのすけの日常 後期高齢者の日めくり その526

2012-08-08 06:17:36 | 日記
8月8日                 内科へ

 けっこうな暑さがつづいていますが、血圧の状態はすこぶる良くいささか高揚した気分であります。その代り庭の雑草は伸びきっています。庭は公道に面していないので、それを幸いに秋風が吹くころまで目をつぶることにしました。なるたけ庭に目を向けぬことに心がけます。
 そんなわけで今朝は1番の診察を期待して自転車を飛ばしましたが、既に2人先客がいました。新聞を読む間もなく直ぐに呼ばれ、診察室前の椅子に腰を下ろして待ちます。看護婦さんが「うたのすけさん、お早うございます。」と寄ってきて、「今日は中学生が夏休みの職場見学にきていますが、よろしいでしょうか」と言います。「構いませんよ」と答えて診察室に入りました。
 なるほど、マスクに白衣の男の子が先生の後ろに立っています。中学生には見えぬ長身の子でした。診察はいつもの流れで、血圧を測り胸背中と聴診器を当てられます。先生か中学生に「この方の上半身の傷跡に気付いたかい」と問います。彼は言葉を濁します。もう一度よく見てと小生またぐるりと椅子を1回転させました。
 「お腹の傷は腸管破裂の手術痕だよ、そして背中の傷は結核の手術痕で肺の1部を切り取ったのだよ」との説明であります。なるほど、看護婦が言ったのはこのことかと納得であります。
 隣の部屋で採血します。主に肝臓検査のためですが。先ほどの中学生が採血の模様を見ています。看護婦さんが言います。昔は高校生の職場見学だったのですが、今は早いのよね。今から将来の進路を色々勉強して、それなりの高校を決めるのねと。
 たいしたもんだと小生感心です。振り返ってわが身を思えば、中高一貫の学校だったとはいえ、この子の年頃に何を考えていたのかと、いたく恥入りました。将来の目的と言えば愚にもつかぬ小説を書いたり、学校をサボっては映画館通いや、盛り場探索とろくなものではありませんでした。
 その点今の子たちは凄いの一言であります。夏休みで遊び盛りなのに将来を見据えて職場見学に励むとは恐れ入りました。