goo blog サービス終了のお知らせ 

観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

中国はソ連と違って自分の力を知らない

2017-08-06 11:59:47 | 政策関連メモ
日中首脳「対話重ねる」 東シナ海連絡網協議を加速(日経2016/9/6)

>安倍晋三首相は5日、訪問先の中国・杭州で習近平国家主席と約30分間会談した。関係改善へ向け様々なレベルで対話を重ねることで一致。日本側の説明によると、東シナ海での偶発的な軍事衝突を避ける「海空連絡メカニズム」の協議を加速する方針も確認した。首相は中国の東シナ海と南シナ海での活動で自制を求めたが、平行線をたどった。

検索上位に続報が見当たらないのですが、これがどうなったかは気になりますね。日本と中国は継続的に東シナ海でイザコザがありますが、偶発的な衝突で互いに後に引けなくなって破局が一番困るんですよね。アメリカは尖閣も安保対象と明言していますし、万一のことがあったら誇張でなく世界が吹き飛ぶ恐れがあります。安倍首相は恐らくですが、これを懸念して今度の内閣改造で対中融和メッセージを出したんでしょう。筆者も誤解していたところがあるかもしれませんが、AIIBとか一帯一路とかで中国の要求を呑むとか中国の主張する通りに領土問題を決着させるとかそういうことではないと思いますので、メッセージを誤って受け取るべきではないと思います。中国はどうも自身が世界の命運を握る大国であるという自覚が足りないようです。自覚があったら偶発的衝突をカードにして危険なゲーム(まさに!)をするはずがないんですよね。やっていいこととやっていけないことを区別できない人に世界を滅ぼす力を与える訳にはいきません。北朝鮮が温度差はあれど中露も含めて世界から批判されているのは、まさにやっていいこととやっていけないことの区別がつかない人が世界を滅ぼす力を手に入れようとしているからです。

米中に必要な危機回避のための対話のメニカズム(WEDGE 岡崎研究所 2014年8月21日)

>2014年7-8月号の米Foreign Affairs誌に、James B. Steinberg前米国務副長官及びMichael O'Hanlon米ブルッキングス研究所上席研究員が連名で論説を寄せ、米中両国は、冷戦時代に米ソ間に存在したような軍首脳同士の間にホットラインを設定し、危機的状況下で迅速に対話出来るようなメカニズムを作るべきである、と述べています。

これも今どうなっているか分からない感じですが、作っていないんでしょ?東シナ海と南シナ海での衝突がもっとも懸念されているようですが、南シナ海では中国が自国の領土を主張し軍事拠点を造っています。それに対しアメリカが航行の自由作戦で国際法を守れと言ったり(国際法的には埋め立てても領土になりません)、ベトナムが勇気ある抵抗をしたりしている訳ですが、万一偶発的衝突をきっかけに核戦争が起こってしまったら世界が破滅してしまうでしょう?中国のやり方はそれが嫌なら俺達の言うことを聞けだと思いますが、そんなやり方は冷戦時代のソ連もやっていなかったと思います。世界は中国一国で成り立っている訳ではないのであって、中国にも言い分はあるでしょうが、使ってはいけないカードを妥当な理由も無く行使しているように見えます。領土拡大の主張(東シナ海でも南シナ海でも実効支配していなかったから、既成事実を積み重ねているのは認めないとなりません)+圧倒的な武力+強い意志を兼ね備えている国ほど危険な国はないんですね。ヒトラーはオーストリア併合を皮切りにズデーテンを併合しポーランドに侵攻したところで英仏が宣戦布告したのが第二次世界大戦の始まりです。当時ドイツは核を持っていませんでしたが、世界はひっくり返りました(日本も理由はどうあれ(中国ではなく日本がロシアを追い出したんじゃないかという疑問はありますが)漢民族が実効支配していた満州(張作霖政権・張学良政権)において謀略と軍事力によって無理やり満州国を建設しており、それが日中戦争に繋がっています)。今は核のある時代ですから、力による現状変更の試みは非常に危険なんですね。ソ連はキューバ危機でも引いていますし、自分が世界を滅ぼす力を持っていることは自覚していたと思います。中国もそろそろ自分の力を自覚する時期に来ています。盧溝橋事件(ウィキペディア)は諸説ありますが、偶発的衝突が日中戦争に繋がったとも言われます。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。