自然とデザイン

自然と人との関係なくして生命なく、人と人との関係なくして幸福もない。この自然と人為の関係をデザインとして考えたい。

政治は国民、市民のためのはずだが、実は自分のための政治?

2017-09-01 21:37:30 | 自然と人為

 最近のテレビはカープが勝つのが楽しみだが、どのチャンネルを回しても「面白くないバカ騒ぎな番組」ばかりだと思っていたら、8月29日の朝6時半ごろテレビをつけたら、戦争でも始まったのかと思うほど、「北朝鮮ミサイル」が日本上空を通過したと特別番組になっている。BSを含めてどのチャンネルも全てだ。新幹線まで止まっていると言う。
 どの番組のアナウンサーも解説者も大の大人なのに、「馬鹿な緊急報道」をおかしいという人はいない。この太平の平時でさえ、個人的な批判はできないのだろう。それと公の問題に個人を主張することは、政治には許されても国民には許されないのが、この国の仕来たりなのだろう。それにしても、この国のお偉いさんは「大人げない緊急システム」をつくり、放送までさせて恥ずかしくないのか。

 前回も「日米韓の軍事演習は仮想敵国を想定して実施されるが、このことにより仮想敵国は態度を硬化し、いずれの国においても国民の愛国心を高揚させる。『国を守るため』の軍備が常識とされているが、軍と産業は結びつき、強くなろうとするのが常であり、軍の発言力が強くなり他国との対立がエスカレートすると、いずれの国の国民も自国を応援し、馬鹿を見るのも国民である。」と気になっていたが、こんな状態だと軍や国を批判していると、そのうち『非国民』だと言われそうだ。

 核兵器は広島、長崎以来使えない兵器となっている。そうではないのか! 戦争の抑止力というが、核兵器も軍も抑止力だと国民や市民は心の底からそう思っているのか。しかも平時に24時間監視体制をしていても撃ち落とせるものでもないし、撃ち落とせば新たな問題を生み緊張を高めるだけだ。これは国民に不安を与えて関心をそちらに向けさせるだけの緊急体制に過ぎない。政府は影響力を誇示したいと、馬鹿なことに力を入れるものだ。自衛隊の災害救助や支援には国民は感謝している。感謝される組織で働くことこそ名誉であり、恐れられる自衛隊はいらない! いずれの国も国の支配者は国民の愛国心を煽り、自分のための政治に軍を利用する。北朝鮮も日本も三代目が支配者だが、国民の為ではなく、自分のための政治をしているという自覚すらないのかも知れない。

 右翼は国粋主義だと思っていたが、日本の右翼はアメリカべったりだ。「アメリカ・CIAが育てた大物右翼と自民党右派」「黒幕たちの戦後史」に戦後政治の裏側が書かれ、「釈放されたA級戦犯容疑者のなかには、岸信介ら元閣僚、官僚、財界人、軍人の他、笹川良一や児玉誉士夫ら超国家主義団体の指導者たちもいた」が、彼らがアメリカの日本支配に協力し、アメリカべったりの日本の政治経済の骨組みを作ったのだろう。日本の支配者に国民を支配させ戦争への道の可能性を作らせないためにも、「個人の尊厳」と「他者の尊重」は同じだが、いずれも大切にする日本人が育たなければならない。

参考: Jアラートにみる政府によるメディアコントロール、大本営と同じ構図、北朝鮮問題を考える6の視点
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初稿 2017.8.31 追加更新 2017.9.3