日々のblog  牛込伸幸FP事務所

群馬県高崎市のファイナンシャル・プランナーの暮らしとお金のblog

幼児教育「無償で」文科省研究会が提言

2009-05-20 | Weblog
おはようございます。FP牛込伸幸です。

今朝、こどもたちを保育園へ送っていったのですが、
なんとカバンを忘れてしまいました。

しかも、気付いたのは到着して、車を降りるとき。
手ぶらで保育園へ行くなんざ…いい度胸です。

近所の、同年代のお子さんを持つお母さんとお話をしたり、
庭の野菜にこどもたちと水をあげたり…
そのうち、スッカリ忘れてしまいました(言い訳)。

やむなく、こどもたちを保育園に預け、また戻って届けることに。
慣れないことをするときは注意が必要ですね。

体勢に影響ありません(笑)。

■幼児教育「無償で」文科省研究会が提言

昨日の日経から。

この手の提言が実現するのは何年も先立ったり、
消えてなくなることが多いものです(笑)
でも、日本にとって少子化対策は重要課題。

「無償」の内容は、
想定するのは幼稚園。入園料と4時間相当の保育料を公費で賄おうというもの。

じゃあ、保育園はどうなるの?と気になりますが、
保育園は文科省でなく、厚生労働省の担当だから、
今回の提言には含まれていません。

ちょっと、教育費について、文部科学省の平均データを見てみましょう。

1年間にかかる費用の平均は、

幼稚園(私立)54万円 ※公立は25万円ですが数が少ない
小学校(公立)33万円
中学校(公立)47万円
高校(公立)52万円

※平成18年度「子どもの学習費調査」(文部科学省)

この調査には教材費や塾や習い事を含めています。
ただ、最近は塾と習い事はご家庭によって結構違いますよね。
ですから全体のトレンドを見るのに使ってください。

この調査からわかるのは、幼稚園は意外とかかるということ。
特に、わが家のように、保育園に通っていると、もっとかかります。
(保育時間が長いですからね)

よく話題に出るのは、小学校に入学したら、家計が楽になったということ。
この辺りを今回の提言のように、公費で一部負担することで、
少子化対策になると思いました。

ついでなので、大学の費用も、

1年間にかかる教育費

自宅通学の場合、
国立105万円、私立172万円

自宅外通学の場合、
国立177万円、私立247万円

※平成18年度「学生生活費調査」独立行政法人日本学生支援機構より

大学の負担の重さが少子化に影響していると思います。

スウェーデンやフランスは大学の費用を国がかなり負担しています。
スウェーデンは高福祉で有名ですが(その反面高負担でもある)、
フランスは少子化対策の一環で行った所、評判が良く、
少子化対策に一定の成果を上げたそうです。

国民から集めたお金をどう配分するか?
これが政治の大きな機能の一つだと思います。
今度の総選挙の自民、民主のマニフェストに注目したいですね。

PS.長くなりついでに

今朝の日経「保育園が足りない(下)」より。
保育園の数を整備するなどにかかる費用。
現在の認可保育所23,000ヶ所の公費負担分は約1兆円。
保育園の数を整備するなどにかかる追加の費用は約7000億円。

一方、今回の定額給付金の財源は2兆円。
一概に比較はできませんが、こういう問題もありますね。