14日に成立した同改革法。メインは高齢者医療の負担増。
06年10月から
→70歳以上の高所得者は医療費の窓口自己負担が2割から3割にアップ
08年4月から
→中低所得者でも70~74歳なら窓口自己負担が1割から2割にアップ
08年からは高齢者医療もある意味「みんな」負担増。しかも年金の所得控除が縮小される可能性があるので、自分は「高所得者」じゃないと思っていた人まで、高所得者に該当してしまうかも。
今後の検討課題のなかでおもしろいなと思ったのは、健康保険に免責額を設けるしくみ。1,000円まで免責とすると、1,000円はまず支払って、それを超えた分の3割を払うことに。
例えば、カゼをひいて医療費が3,000円かかった場合。現在なら3,000円×30%=900円を医療費として払っているが、免責が1,000円となった場合、1,000円+2,000円×30%=1,600円を払うことになる。つまり700円の負担増。
こうなったら、かぜくらいで病院に行かなくなるかも。今は病院に行っても、カコナール買ってもトータルでそんなに費用が変わらないので、病院にいってるけど、もし、コスト増が大きいなら、市販の風邪薬飲んで済ますことになるかも。何でもかんでも病院へ行くなんて日本だけだろうし、いい結果になるかも。
話は少し大きくなるんですが・・・
今回の改革案、みんな(特に高齢者)から少しずつ医療費を多くとろうという発想。でも、これって家計にたとえるとこんなことになりやしないかと。
例えば、スーパーで1円でも安い野菜や肉を求めて日々、節約している家計があったとします。1日10円節約できたとすると、10円×365日=3,650円。ただ、週末になると平日の疲れが出て、どうでもいい外食で3,000円×4回=12,000円。
かたや、上記のような節約にはエネルギーを使わないで、代わりに週末は平日の残り物で鍋なんて。結果、どうでもいい外食はしない。この2つの家庭、どっちが効率いいか?
ほかにもありますよね。スーパーの買い物は節約しているのに、車を買うときに10万、20万の差を気にしないこと。家なんかになると100万、200万ですよね。気をつけましょう。日頃、節約しているからこんなときぐらい・・・に注意。
どーも医療費改革や消費税アップの話を聞くと、こんなことを思い浮かべてしまいます。消費税を3→5%にアップ。これっていらない特殊法人つくったり、道路とか作ったら吹っ飛ぶはなし。医療費も税金も上げないといけないことは理解できるけど、まずは無駄を省いて欲しいものです。