今月号の「化学」に日本人の留学動向の記事が出ていた。 他でも頻繁に指摘されていることではあるが、日本人留学生の大幅な減少に関するものである。 1994年、95年のアメリカへの留学生は、実は世界一であった。 だいたい4万5千人程度で、中国や韓国より多かった。 ところが、2012年になると、2万2千人と半減してしまい、7位に後退してしまった。 中国は3倍強増の16万人、韓国も2倍増の7万人である。 台湾でさえ日本より多い。特に、人口を考えると、韓国の留学生の多さには目を見張る。 そして面白い相関関係がある。 スイスのMIDという機関が公表した各国の国際競争力について、日本は1996年に4位から一気に17位に転落し、その後、低迷が続いている。 これは留学生が減少し始めた時期と一致している。 もちろん、留学生数減少が、直接の原因とは言えないが、その背景にある内向き志向も含めた日本社会の不活性化の結果であろう。 ただ、ようやくこの危機的状況に気づいた国が、2020年までに、留学生を倍増させるということである。 大いに期待したい。
From Face Book: In 1995 the number of Japanese students studying in the US ranked at the top in the world, however, it decreased dramatically afterwards. In 2012 the rank backed to 7th following China, Korea and Taiwan. On the other hand the international competitiveness of Japan dropped sharply from 1996, just after considerable decreases in the number shown above.