明日7月1日より山笠が始まる。 行事打ち合わせの集まり(寄り)が行われた、毎年、同じような日程、内容だが、話し合うことはたくさんある。
ただ、皆、やま(山笠)が好きで集まっている仲間なので、時間が長引いても得るところも多く楽しい。 大学の委員会とは大違いである。
屋外での飲食が大好きだが、日本では季節的に外で食事等のできる期間が極端に短いため、そのような場所も少ない。 そんな中、お気に入りの場所がある。
天神の中心街にある「AUX BACCHANALES」である。 パリの街角のカフェにいるかのような本場の雰囲気を楽しめるというのが、ここのコンセプトだそうである。
パリは一度しか行ったことがないが、このような路上カフェがあらゆる場所にある。 この場所は、アーケードになっており、直射日光や雨の影響もなく、真夏以外は、何とか耐えられる。
この時期は、冷えたディアボロカシスを飲みながら過ごすのも悪くはない。
「一蘭」が、来年夏にニューヨークマンハッタンに初出店するということである。 すでに「一風堂」も2008年に同じマンハッタンに開店しており、あのニューヨークで博多ラーメンの競争が始まるのは興味深い。 しかしながら、ロサンジェルス近郊には、20年以上前から、 地元の味に負けない博多ラーメンを食べさせる店が数軒あった。 ただ、個人的には、「一蘭」、「一風堂」にはほとんど行かない。 どうも観光客向けのような気がする。 長浜ラーメン一筋である。
最近、身の回りで急増しているのが、「引きこもり」「登校拒否」等の学生である。 本学に赴任した頃は、一学年に一人いるかどうかであったが、最近は、どの研究室にも必ずいるような状況である。 明らかな激増である。 社会、家族の変化、個人の弱さなど原因は一つではないだろうが、早急な対策が求められる。 しかしながら、予算がないためか、学内に専門のカウンセラーなどいないに等しい状況である。 私が最も心配しているのは、このまま歳を重ねてしまったら、一体、どうなるだろうかということである。 今、国内で、何と約350万人が「引きこもり」状態で、実際、その高齢化も進んでいるらしい。 80を過ぎた両親と50代の引きこもりの息子が、年金で細々と生きているなんて姿は悲劇である。
また、あの男がとんでもない発言をしている。 そうあの鳩山である。 報道によると香港のフェニックステレビとのインタビューで、沖縄県の尖閣諸島について、「中国側から見れば(日本が)盗んだと思われても仕方がない」と述べたということである。 せっかくの二大政党制の可能性をぶち壊しただけでなく、「友愛の海」などととぼけたことを言って外交も無茶苦茶にしてしまっただけでも重罪なのに、その後も、馬鹿な言動は後を絶たない。 まあ、親から月に何千万円も小遣いをもらっていて、まともな感覚が育つわけがない。
長年、NHKの語学(英語)プログラムを複数聴いているが、その中で、昨年からスタートした「英会話タイムトライアル」が気に入っている。 他のプログラムとは違い、米国人二人で担当しているのだが、男性が非常に日本語が堪能で、微妙なニュアンスについて適格なアドバイスがある。 レベルは中学英語にはなっているが、学ぶことは多い。一例を挙げると、数日前、「今はクルーズ中なんです」の英訳が、「Actually, I’m on a cruise right now」となっていた。 なるほど、「actually」のニュアンスが、まさに「なんです」に相当するんだなあ、と理解できた。 これまで、すぐに「実は」「実際のところ」と訳していた。 NHKの語学番組と言えども、数年前の「ラジオ英会話」の講師はほんとうに酷かった。 テキストに書いてある日本語を読むだけで、あれなら、全く英語を知らない人でもできるような進め方であった。 しかし、これはお薦めの番組である。 これが1ヶ月420円である。
大阪大学が国際的に活躍する研究者を世界中から招くための制度を設け、新たに研究室を構えるため、「支度金」を最高8500万円用意し、給与も年600万円まで上乗せするということである。 ようやく大学独自の政策が出てきたようで歓迎したい。 特に、給与増額は非常に良いシステムであろう。 このような思い切ったことをやらないと、日本の大学の突破口は見つけられない。 よく官民格差と言われるが、少なくとも、博士号を持っている大学の教員の給与は、対応する民間と比較すると逆に少ない。
小雨が降る中、恒例の縄ないが行われた。 これは、山笠(やま)を舁く(かく)時に使う縄で、非常に大事なものである。
長い縄と短い縄を編み込んで作るのだが、なかなか説明されてすぐに習得できるものではなく、化学実験と同様、経験が必要である。
いよいよ山笠の季節である。
東流の棒締め
美味しい蕎麦が食べたくなったら、迷うことなく加辺屋に行く。 以前住んでいた場所のすぐ近くに本店があり、そこのお嬢さんとうちの次女が小学校で同級生だったこともあり、よくお邪魔した。
創業53年目を迎えたそば一筋の専門店で、材料の9割がそば粉の出雲そばは、文句なしに絶品である。 また少し甘めのそば湯も美味しい。 なお、写真は天神地下街店のものである。 とにかくお薦めである。
宗像に、福岡中洲のすし屋と関係が深く美味しい蕎麦が食べられる店があるらしいので行ってみた。 ナビに従って行くと、途中から車一台がやっと通れる畦道になったが、その先に目的の店があった。
蕎麦は、福島県会津産新そば使用し、そば粉を冷水だけで打つ”生粉打ち”の蕎麦である。 細かいことはわからないが、
チェーン店で食べる蕎麦と比べると、こしがありながらも弾力的な部分もあり美味しかった。 だしを魚介類からとっているらしく、その味も随分と違った。
山笠まで2週間となり、博多の街が最も活気がある時期である。 今でこそ、“山笠のぼせ(やまのぼせ)”の一員となっているが、初めて15日早朝の追い山を実際に見たのは、大学1年生の時である。 あの当時は山笠というよりも、前日の14日の夜から徹夜で、飲んで騒げるという非常に不純な動機で、結果的に追い山を見ることになったというのが正直なところである。 東の空が少し明るくなった頃、あの怒涛のような勢いの山笠を初めて見て、あんな世界もあるんだなあ、というのが最初の印象である。 と同時に、ただ朝まで飲んでいただけの自分がちょっとだけ嫌になったのも事実である。 とにかく、自分とは違う世界で参加できるなんて全く思ってもいなかった。 それが、結婚を縁に山笠に触れるようになり、それから30年、どっぷり浸っている。 この心地よさは、言葉では伝わらない。 ほんとうに人生の中の巡り合いとは不思議なものである。 写真は、昨年の台上がりのものである。
今日、6月19日は福岡大空襲の日である。 1945年の今日、B-29爆撃機、約240機による無差別絨毯爆撃である。 この1日で、約1000人の市民が犠牲になっている。 終戦の年で、日本全国でほとんど反撃能力が壊滅していた時期の空襲であった。 あの焼け野が原から、世界トップクラスの経済大国になった日本、そして日本人の強さを、もう一度、見直すことが大事なような気がする。 あれから68年、どんどんと記憶から遠ざかっている。
一般の方が読んだら、驚き、呆れる話を一つ。 私の研究室の構成は、教員、大学院学生、学部学生である。 同じ部屋で一緒に研究を行っているのだが、実は、皆、名前だけ所属組織が違う。 まず、4年生は工学部応用化学科である。 大学院生は、工学府物質工学専攻応用化学コース、そして私の所属は、憶えてもいないのだが、工学研究院物質工学研究系応用化学部門である。 さらに、来年度からは、博士後期課程の改組で、博士後期課程の学生の所属は、工学専攻物質工学領域となるらしい。 言葉の遊び以外の何物でもない。 すなわち、4年生は「応用化学科」、修士課程の学生は「応用化学コース」、博士課程の学生は「物質工学領域」、そして教員は「応用化学部門」所属ということである。 研究室メンバー、皆違う。 それにしてもよく考えたものである。 「学科、コース、領域、部門」 それだけの話である。 こんなくだらない名前の変更に、多大な労力を使い、改組して良くなった良くなったと騒いでいるのが、日本の大学の現状である。 ちなみに、外国での学会発表や論文投稿では、こんな奇妙な名称が通じるわけもなく、常に、Department of Applied Chemistryである。
最近、夏季が昔に比べ暑くなり、また都心部にビルが増えすぎたせいか、ビアガーデンには、あまり行かなくなった。 そんな中、従来のビアガーデンとは趣の異なった場所がある。 すし幸と言うお店がやっているビアガーデンである。
中央区港にある本店ビルの屋上がそうで、一見、ビニールハウスのような場所ではあるが、港に面しておりローケーションは悪くない。 何よりも寿司屋が営業しているので、肉類だけでなく、海鮮類、にぎりずしも食べることができる。
ビールも飲み放題で自分でサーバーから注ぐことができる。 まだ、それほど暑くない今頃がお薦めである。 また、飲み過ぎ、食べ過ぎてしまった。
ノルウェーでは、これまで男性だけが対象だった1年間の徴兵を女性にも適用する法案が採択され、早ければ2015年にも実施されるようである。 どのような背景があるのかは知らないが、女性議員数も、日本に比べ圧倒的多い国での立法なので、我々には理解できない状況があるのだろう。 さて、このニュースに対して社民党のF党首や、私の“大好きな”文化人、知識人のコメントを聞いてみたいものである。 彼らは、よく高度福祉社会国家の見本として北欧諸国を、そして軍事同盟のない見本としてスイス、オーストリアを掲げることが多いようである。 しかしながら、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン(2010年まで)、スイス、オーストリアは、すべて徴兵制度がある国であり、正式な軍隊(国防軍)を保持している。 私の“大好きな”文化人、知識人の定義によると、上記の国は、すべて戦争準備国家であり、右傾化した国家ということになる。 そんな国ではないことは明らかである。 ただ、彼らは、歴史から、自分達の国家が侵略されれば、自由も人権も、まして福祉なども跡形もなく壊れ去るということを知っている。 平和、平和と叫んで、紙に書いておけば、皆、尊重すると思っている無知さ、武力保持と言えば、すぐに戦争だ、戦争だと喚く軽薄さ。 もっと、世界を学んで欲しいものである。