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旅はまだ終わらない(旧構造有機化学研究室)

構造有機化学研究室(1992-2023)のホームページを引き継いだものです。

北見工業大学

2025-06-13 21:42:42 | 大学のこと

     

毎日、通勤で使っている地下鉄だが、車内で大学の広告を見かけることも少なくない。ただ、今回は少し驚いた。 あの「北見工業大学」の広告である。 九工大と同じ国立大学法人の工業大学であるが、多分、九州では知名度は低いと思われる。 そもそも、「北見」という場所を正確に知っている方も多くはないような気がする。 我々のような鉄道好きにとっては、あの「遠軽駅」がある石北本線沿線ということで、まあ、北見駅の場所もだいたいわかるが、そうでない方には普段はあまり聞かない地名である。 教育と研究に使われてもよい原資が、遠い九州の地の地下鉄車内の広告に使われている。 もちろん、宣伝するしないは自由だが、何か各大学が、小さくなりつつあるパイを国内で奪い合っているだけのような気もする。

From Face Book: KITAMI Institute of Technology

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Science Tokyo

2025-06-05 20:25:41 | 大学のこと

     

携わっている仕事の一つに「物質・デバイス領域共同研究拠点」があり、現在、令和6年度に関する報告書を作成している。 これは北大電子研、東北大多元研、東京科学大学(東京工業大学)研究院化生研、阪大産研、そして九大先導研の5研究所によるネットワーク型共同研究事業である。 ただ、東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して東京科学大学になったので、もちろん名称変更が随所に出てくる。 まあ、それは良いのだが、ついつい、他大学の例にならって、東京科学大としてしまうと、どうも略称としては認められていないようで「科学大」と書く必要があるようである。さらに、略称として「Science Tokyo」を推奨していると伺ったので、それに従っている。 ただ、「Science Tokyo」をChatGPTに聞いてみると、当たり前だが、「東京の科学」、「東京における科学」、「科学と東京」、「科学都市・東京」のようになる。 今後は名称の一般社会への浸透が必要なようである。

From Face Book: Science Tokyo

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国際卓越研究大学

2025-05-22 12:08:29 | 大学のこと

     

国際卓越研究大学の2回目の募集が始まったようである。 実は、1回目の募集時に大先輩の某先生(専門は化学ではない)が面白い話をしていたことを思い出した。 端的に言うと、よくもまあ国が勝手に「国際的に卓越した研究ができる大学」なんて決められますなあ、恥ずかしくないんだろうか? である。 まあ、言いたいことは、ハーバード大学、スタンフォード大学、UCバークレー校、MIT等、多くのノーベル賞受賞者を輩出し、世界中からトップレベルの研究者が集まり、世界トップレベルの研究を実施していれば、自分から名乗らなくても、誰もが「国際的に卓越した研究ができる大学」として認めているということである。 言いたいことはよく分かる。 例えば、国が「国際的に卓越したスポーツ選手である」と宣言しても、オリンピックで入賞さえもできないという感じだろうか。 何も宣言しなくても、オリンピックで金メダルを獲得すれば、「国際的に卓越したスポーツ選手である」と世界中から認められる。 まあ適確な指摘ではある。

From Face Book: Universities for International Research Excellence

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入試の思い出

2025-02-26 11:43:25 | 大学のこと

     

一般入試前期日程入試が昨日行われたようである。 もう退職したのでここで書いても問題ないが、在職中には、問題作成はもちろん、全体の取りまとめ役も数回、経験した。 その中で、一番緊張するのは、やはり試験時間中の受験生からの質問である。 もちろん事前に何度もチェックはしているのだが、受験生からの視点という要素が欠けていることはある。 試験中は、某会議室等で待機しているのだが、質問を持った監督者のノックの音は、今でも脳裏に残っている。 ただ、今年の入試倍率は、もう2倍をかなり割り込んでいるようで、あれだけの労力を費やして、選抜する意味があるのだろうか、疑問ではある。

     

From Face Book: Memory of the university entrance exams

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箱崎キャンパス跡地

2025-02-13 12:35:37 | 大学のこと

     

雲一つない好天に恵まれた休日、自転車でぶらっと旧箱崎キャンパスに寄ってみた。 

     

正門はそのままだったが、いつのまにか正門の左手が公園として整備されていた、また、狭かった大学前の通りも随分と広くなり、当時のごちゃごちゃした雰囲気もなくなっていた。 

     

     

     

旧工学部本館は保存されているが、それ以外は、ほとんど既に更地になっていたが、旧キャンパスのほぼ中央を横切る形で新しい道路が造られていた。 

     

こうやって、時間とともに、キャンパスの面影も消えていく。 

     

     

     

     
     わずかに残っている遺構

ただ、工学部75周年記念庭園跡は残っており、その場所に隣接していた「合成化学科」、「応用化学科」の場所は確認することができた。 

     
     合成化学科跡地

     
     応用化学科跡地

     
     記念講堂跡地

じっと佇んでいると、20代だった頃の風景が蘇ってきた。 また、旧応用化学棟の前には、入学式、卒業式で使用した記念講堂もあった。 

     
     先導研の前身である生産科学研究所跡地

1976年の入学式のことは、今でも憶えている。 もう50年も前のことになってしまった。

     
     当たり前だが、バス停からも「九大前」が消えた。

From Face Book: The former site of Hakozaki campus

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筑紫キャンパスの街路樹

2024-12-12 12:03:10 | 大学のこと

     

現在、勤務している「筑紫キャンパス」であるが、この時期、キャンパス内の街路樹(紅楓、銀杏)が色鮮やかに染まる。 

     

     

     

このキャンパスができて、約40年、木々も成長したようである。 実は、九大は伊都ではなく、この場所(広大な米軍跡地)に移転する計画があったようだが、諸般の事情(60年代、70年代の学生運動に対する地元自治体の反発)等により、立ち消えになった。 

     

     

     

ただ、ここはJR大野城駅から5分、西鉄白木原駅も徒歩圏内ということで、交通の便は、伊都キャンパスと比べて圧倒的に良い。

     

From Face Book: Beautiful roadside trees in Chikushi campus

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東北大学史料館

2024-11-13 12:33:09 | 大学のこと

     

クロスオーバーアライアンス会議終了後、東北大学史料館を見学させて戴いた。 

     

     

     
     魯迅の像

この史料館は、1926年に東北帝国大学附属図書館閲覧室として建設された建物である。

     

     

     

担当の先生の説明もあり、東北大の成り立ちやその時代背景等がよく理解できた。 

     
     当時の図書館内

     
     当時の図書館で使われていた机

     
     アインシュタインのサイン(中央)

     

     
     佐賀出身の黒田チカ(東北帝国大学初の女子学生) 化学者

     
     東北大学創立時の建物の跡

資料館内には、貴重な写真や展示が多く、これまた勉強になった。 

     

     

その後、有名な「魯迅の階段教室」を見学した。 ここは仙台医学専門学校の講義室で、「近代中国の父」といわれる文豪魯迅が学んだ場所として広く知られている。

     

     

     

     

1904年の建築なので、120年の時を越え、当時の面影を残している。 昼食後、夕方のフライトで福岡に向かった。 

     

西に飛行するこの時間帯、美しい夕日を長い時間見ることができる。 

     

退職後、このようにいろいろ学ぶ機会があることに対しては有難いと思っている。

From Face Book: Tohoku University Archives

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旧態依然とした「就活」

2024-10-18 14:06:23 | 大学のこと

     

週に一度、通っている九工大の応用化学科だが、就職関連の掲示板を見ると、いつも愕然とするものがある。 所謂「就職説明会」である。 やっていることが、私が九工大に赴任した30年以上前と何にも変わっていない。 その間、就職担当も数回したのでなおさら強く感じる。 基本的には、卒業生がやって来て、所属している企業の良いとこだけを説明する。 それを、パンフレット片手に在校生が黙って聴く。 

     

もう、こんなことで、自分の将来を決める時代は、終わっているはずである。 この30年、世界のビジネス環境は劇的に変わっているのに、旧態依然とした「就活」が続いている。 こんな姿を見ると、アジア諸国からも追い抜かれつつある日本の産業が心配である。

From Face Book: An old-fashoned and obsolute job hunting

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2024後期スタート

2024-10-04 12:54:44 | 大学のこと

     

今日から九工大で後期に担当している「有機化学基礎」の講義が始まる。 早いもので、非常勤講師として2回目の担当となる。 昨年の春に退職したばかりではあるが、キャンパス周辺も少しではあるが変わっている。 

     

     

それにしても、樹齢の古い木々に囲まれた戸畑キャンパスは歴史を感じさせる大学らしい雰囲気である。 これだけは、なかなか真似できないものである。

     

From Face Book: The fall semester 2024 has just started.

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建物改築

2024-08-23 15:00:03 | 大学のこと

     

この筑紫キャンパスも移転し、約40年が経過するので、順次、建て替えが進んでおり、現在、隣接する建物(総合理工学研究E棟)の改築工事が行われている。 

     

おそらく、既に改築工事が終了しているC棟、D棟と同じようなデザインになるものと思われる。 

     
     C棟

     
     D棟

私のオフィスがある先導物質化学研究所も、改築の予定が迫っている。 ただ、所属している物質機能評価センターは多種多様な分析機器類を保有しており、それらの移設等は非常に大変である。 機器類の中には、移動に多大な費用を要するものや、移設できないものもあるようなので、ちょっと大変である。 それにしても、この酷暑の中、防音シートで囲まれた室内で工事をされている方は大丈夫だろうか?

From Face Book: Reconstruction of the buildings

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改組、改組、また改組

2024-08-09 12:22:15 | 大学のこと

     

聞いたところでは、2年前まで在籍していた九工大で改組が予定されているとのことである。 世界の中で、日替わり定食のように大学の組織をいじくっているのはおそらく日本だけである。 私も40年弱、大学に籍を置き、何度となく改組を経験してきたが、間違いなく言えるのは、改組して良くなったことなどほとんどなかったということである。 と言うよりも、あまりにも一つの組織の期間が短く、その評価などできないのが現実である。 まあ、考えてみれば当たり前で、これまで一度たりとも、「現組織のどこに問題点があり、だからどこを改良すべきである」という議論をしたことはない。 とにかく、「変えろ、変えろ、目新しい名前を持ってこい」である。 さらに、この改組作業のために、多くの教員の研究や教育の時間が割かれている。 こんなことばかりやっている間に、欧米だけでなく、アジア諸国からも追い抜かれつつある。 まあ、悲しく哀れな必然である。

From Face Book: Reorganization again and again

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就職内定

2024-06-02 09:12:02 | 大学のこと

     

政府が要請するルールでは今年度は、6月1日から採用面接や筆記試験が解禁されたとのことであるが、某ニュースによると、先月の15日時点で内定率はすでに78%らしい。 理系であれば、大学の中で最も重要な卒論研究や修論研究が完全に空洞化してしまっている。 九工大在職中に、数回、就職担当教員を経験したが、就職が決まっている学生を卒業不可にしたところ、企業側から、「おたくの大学は卒業できないような学生をうちの会社に推薦したんですか!」と言われたこともある。 おそらく、ほとんどの先生方は、そんなことを言われるくらいなら、単位を与えて卒業させた方が良いと思うだろうし、学生側も、就職が決まっている以上、まず卒業できるので遊んで過ごした方が楽と考えるのも仕方がない。 そもそも、この30年、世界の企業形態は大きく変わってしまっているのに、同じようなスーツ、同じような鞄を下げて、就職説明会に集まる姿は、30年前と何にも変わっていない。 こんなことで大丈夫だろうか?

From Face Book: Getting the job offer before graduation

 

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カルフォルニアスカイで思うこと

2024-05-09 14:41:58 | 大学のこと

     

連休も終わり、雲ひとつない青空に恵まれた1日となっている。 日差しはあるが、冷たい風が心地よい。 ちょうど、寒流からの冷たい風が吹く南カルフォルニアのベイエリアのような感じである。 さて、週に1回通っている戸畑キャンパスであるが、旧マテリアル棟の跡地で工事が始まっていた。 

     

看板によると「未来志向実証センター」ができるらしい。 まあ、予算を取るためにしかたなく付けた名称のような気もするが、一体何をする場所なのだろうか? 私が大学で職を得た頃から、大学院重点化や改組が本格化してきた、それに伴い、これまでになかった名前や何か聞こえの良い呼称、奇をてらった名称等が、大学内に跋扈してきた。 それらと反比例するかのように、日本の大学レベルの相対的低下が止まらない。 また、修士の学生は、学びの上で一番大事な時期に、就職活動で同じような格好で、同じような鞄を下げて右往左往している。 約30年前と全く変わっていない。 その間に世界は全く変わってしまっているのにマインドは当時のまま。 近い将来、どうなってしまうのだろうか。

From Face Book: What I’m worried about on such a gorgeous day.

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改築と引っ越し

2024-04-24 12:45:04 | 大学のこと

     

現在、筑紫キャンパスにいるが、このキャンパスも40年以上が経過し、多くの建物が改築時期に差し掛かっているようである。 先導研の建物に隣接している二つの総合理工学研究棟の改築が終わったようで、引っ越しが行われている。 

     

     

     

私も九工大時代、オフィスを4回、実験室を3回移動したが、その大変さは身に染みている。 

     

     

私のオフィスがある建物の改築も予定されており、もしかしたら、また引っ越しを経験することになるかもしれない。 まあ、今回はPCと書類だけなので、そんなに大変ではないとは思うが、できれば避けたいものである。

     

From Face Book: Moving out and moving in 

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消えつつあるコンパ

2023-12-13 20:43:12 | 大学のこと

     
(写真は九州大学旧箱崎キャンパスにあった”三畏閣”、コンパ会場として利用されていたが、移転に伴い解体された)

今日のニュースで「合コンは死語?」という話題に目が留まった。 そう言えば、研究室内でも「コンパ」という言葉が使われなくなっているのも事実である。 歓迎会とか送別会に置き換わっている。 我々が学生生活を過ごした昭和後半では、クラス、部活、サークル等、あらゆる場で「コンパ」が日常化していた。 

     

特に、新歓コンパでは、多くの学生がアルコールの洗礼を受ける場でもあった。 私も、冷やのコップ酒3杯を、自己紹介を挟みながら飲まされ、人生で初めて、天井が波打ったことを憶えている。 その後のことは、なんとなく記憶はあるのだが、目が覚めると植え込みの中で寝ていた。 確か、靴も片方がなかった。 会場(六本松のまるます?)からその植え込みまで、途中、大きな通りを横断したはずだが、その記憶はない。 よく事故に会わなかったものである。 よく考えると、ほとんど未成年の新入生の新歓コンパ、今だったら、テレビの前で、大学関係者は謝罪会見を行い、翌日の新聞では批判である。 当時は、マスコミも、大学も、親も、警察も問題視することさえなかった。 そんな昭和も遠い過去になってしまった。

     

From Face Book: So-called “Compa” is fading away.

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