旅はまだ終わらない(旧構造有機化学研究室)

構造有機化学研究室(1992-2023)のホームページを引き継いだものです。

雷山(4月30日) No139

2007-04-30 08:25:00 | 旅関連

          

好きなことの一つに登山がある。 登山と言っても、冬山登山のようなハードなものではなく、気楽に楽しめる軽登山である。 なかなか時間も取れないので、福岡、大分、佐賀県の山が多い。 3連休の合間、快晴に恵まれたので、福岡西部に位置する雷山に登った。 moulins氏と愛犬シシーの3人で出かけた。 

          

          

中腹に雷山観音といわれる千如寺があり、ここから登る。 今回は、回遊コースを取りたかったので、登りは正面からではなく、西側から登ることにしたが、縦走コースとは反対側ということもあり、登山者は、我々だけであった。 広々とした草原地帯を、春の風に吹かれながら歩くのは、ほんとうに気持ちが良い。 最後の急斜面も登りきると山頂である。 標高は955mである。 海岸線も近く、特に、今日などは視界も良好だったので、素晴らしい眺望であった。 

          

          

登山の醍醐味は、やはり、自分の2本の足で、大変な思いをして、頂上に到達する達成感である。 これは、経験した人でないとわからないし、車で登って来ても、決して味わえない。 そして、山頂で食べる昼食の味もこれまた最高である。 山頂で、知り合い2人と出会ったが、信じられないような偶然である。 登山者の9割は中高年であった、明らかに、おじさん、おばさんの天下である。 moulins氏のような十代の女性は皆無であった、もう少し、若い時から、登山の楽しみをわかって欲しいものだが。 最近、気になることの一つに、携帯電話普及により、山頂付近に、中継のための鉄塔が増えている。 大変な思いをして登ってみると、そこに、車道や車があったりすると、ちょっとがっかりしてしまう。 その多くは、鉄塔維持管理のための道路である。 時代の流れを考えると、しかたのないことなのだろうが、やはり少し不満である。 帰途は、清賀の滝(ここの水は美味しい)経由で下山した。
 
          


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屋外結婚式(4月29日) No138

2007-04-29 07:47:27 | 日々の出来事
          

今日から連休が始まるようだ、この時期、確かに暖かくなり、旅行や外出には適した季節とは思うが、何も皆が同じように休む必要はないような気がする。 福岡地方も晴天に恵まれた。 午前中は、大学から持ち帰った雑用を片付け、午後からSillyville氏と出かけた。 以前ここにも書いたが、秋に、40名ほど集まって、1泊で研究会(ミニシンポジウム)を開催する予定にしている。 土日に行うため、早めに予約する必要があることから開催場所を見に行った。 北九州地区での開催となるので、それほど選択肢はない、さらに予算の制限もあるので、北九州市若松区というところにある「かんぽの宿北九州」と、隣接する芦屋町というところにある「マリンテラスあしや」の下見をした。 都会の近くにありながら、両者とも海の眺めの良い高台に立地している。 ついでに、講演会を行う会議室も見せてもらった。 連休明けまでには、決めたいと考えている。 

          

帰りに、ぶどうの樹というレストランなどのある複合施設に立ち寄った、ここは、ぶどうに囲まれた場所でバーベーキューなどを楽しむことができるレストランもある。 今日は、コーヒーとパンで過ごした。 ふと、隣を見ると、ちょうど結婚式が行われていた。 私も、Sillyville氏にお世話になって、この5月で22年になる。 屋外での挙式のようであったが、今日などは、1年の中でも、ベストな日和だったかもしれない。 国際結婚のようであったが、外国の男性の方(イギリス人だそうだ)が、紋付姿だったので、失礼とは思ったが写真を撮らせて戴いた。 ふと、ここのパンフレットを見ると、やはり白人男性と日本人女性とのカップルの写真であった。 このような例をあちらこちらで見かける。 あえてコメントは挟まないが、不思議の国ニッポンである。 こうやって、また1日が終わった。 (07年4月28日の日記)

          


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コールドストーン(4月28日) No137

2007-04-28 00:15:18 | グルメ
          

東京在住のcosmique氏お勧めのアイスクリームショップに出かけた。 Cold Stone Creameryというアメリカのショップで、数年前に日本に上陸したらしい。 本国では、1000店舗以上展開している企業である。 以前、横浜のランドマークプラザ内のショップに行ったのだが、あまりの行列に、写真だけ撮って帰って来た。 つい先日、渋谷のマークシティにもできたそうなので、cosmique氏と行ってみたが、ちょうど、昼時だったのか意外に行列が短かった。 そんなわけで、さっそくトライしてみた。 チョイスが非常に多く、また、50歳のオヤジが並ぶのは、気がひけたので、cosmique氏に任せることにした。 

          

各種アイスクリームと、好みのナッツやフルーツを、冷やした石版の上で混ぜ合わせるのである。 ワッフルコーンに入れてもらったのだが、これが、なかなか美味しかった。 通常のものより、複数のアイスクリームが、よく混ざり合っているのはわかるが、それにしても、良い味が出ている。 食べるのに夢中で、写真を撮るのを忘れてしまった。 適当に長い行列じゃないと、食べたい組み合わせを考える時間がないような気もする。 まだ、関東のみで、もちろん福岡にはない。 進出したら、結構、話題になるだろうな。 楽しみいしておこう。

          


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つくばエクスプレス(4月27日) No136

2007-04-27 08:18:22 | 鉄道と航空機
          

東京地方は晴天に恵まれた。 今日は、以前から乗りたいと思っていたつくばエクスプレスに乗ることができる。 つくばにある産総研を訪問するためである。 つくば地区は、公的研究機関から企業の研究所まで数多く集まった世界屈指の研究所群を形成している。 これまでは、鉄道がなく、主にバス利用であったが、特に東京方面へ向かう場合、首都高速が渋滞することが多く、なかなか予定が立てられなかった。 それが、秋葉原とつくばを結ぶ鉄道が開通し、交通の便は格段に改善された。 当然であるが、都心部は地下になるわけであるが、複雑な地下鉄網が、既に構築されており、新しい路線は、さらに深い場所にならざるを得ない。 そんなわけで、秋葉原の駅もとにかく深い。 エスカレーターを何度も乗り継いで、ようやくホームにたどり着く。 一番新しい地下鉄路線である大江戸線の駅も、総じて非常に深い。 やはり、地震のことを考えると、少しは心配である。 さて、福岡では、地下鉄3路線すべての駅のホームにゲートがあり、非常に安全なのであるが、東京では、ほとんど設置されていない。 おそらく、数社が相互乗り入れを行っているため、車両の規格が統一されていないためであろう。 このホームゲートが、つくばエクスプレスでは、全駅に設置されていた。 さて、南千住駅まで地下を走り、北千住でいったん地上に出る。 快速だと、約45分で、終点のつくばに到着する、非常に便利である。 途中は、これまで、鉄道がなく、都心に近いわりには、開発が遅れていたようであるが、この路線の開通を機に、マンションなどの建設が活発なようである。 通産省直轄の産総研におられるT先生とA研究員を尋ね、研究に関していろいろと情報交換を行うことができた。 設備の整った研究所である。 夕方、再び、つくばエクスプレスで東京に戻り、最終便で福岡に戻った。 少し疲れたが、明日は、1時限目に化学ⅠAの講義があるので、寝坊はできない。 こうやって、また1日が終わった。 (07年4月26日の日記)

          

 
         

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群馬とんぼ返り(4月26日) No135

2007-04-26 00:55:22 | 日々の出来事

          

群馬大学工学部のY先生と共同研究を行っているので、サンプルを持参するとともに、ディスカッションを行うために、桐生市に向かった。 東武鉄道を利用するために、浅草に移動した。 新宿から電車で30分程度なのであるが、街の雰囲気が全く異なる。高齢者の姿を多く見かける。 これも東京の面白い一面の一つだある。 特急りょうもう号を利用すると、2時間弱で群馬県新桐生駅に到着する、最初は、複々線であるが、それが複線になり、途中からは単線になってしまう、これも、東京への人口集中を顕著に表している。 途中、北千住駅を通るのだが、ここは、JR常磐線、地下鉄、千代田線、日比谷線、半蔵門線が乗り入れているほか、つくばエクスプレスの駅もあり、一大ターミナルになっている。 複雑な相互乗り入れが行われている。 鉄道好きの私にとっては、ゆっくりと見学したい場所だが、そうはいかない。 Y先生と、約2時間、研究について話し合い、とんぼ返りで桐生を後にした。 学生が合成した大事な化合物も渡してきた、結果が出るのが楽しみである。 さきほどの北千住で、りょうもう号を降りて、少しだけ駅構内を散策し、日比谷線で秋葉原に向かった。 総武線に乗り換え、隣の浅草橋に移動し、外資系の日本支社の社長T氏を尋ねた。 神田川沿いのビルで、研究の話をした後、近くの居酒屋で夕食を一緒にとった。 総武線でお茶の水まで行き、ここで快速に乗り換え、新宿に戻った。 かなり遅い時間帯であったが、新宿駅は、人で溢れていた。 移動に忙しい1日であったが、鉄道に乗る機会が多く楽しめた。 こうやって、また1日が終わった。 (07年4月25日の日記)

          


         

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東京シンポジウム(4月25日) No134

2007-04-25 07:28:41 | 日々の出来事
               

出張で東京に来ている。 先月より、JR、私鉄、地下鉄が共通パスで使用できるようになったので、スイカ1枚で、全ての移動が賄える。 切符を買う必要がないのも、時間の節約になる。 以前、あれだけ込み合っていた切符の自販機前も、随分と空いていた。 こういった点も首都圏と地方との格差が広がっている。 午前中は、最近、新しいビルに本社を移したという万有製薬を訪問し、秋に行うシンポジウムの打ち合わせを行った。 万有製薬財団がスポンサーとなり、有機合成化学を主題としたシンポジウムを、毎年、5月に福岡で開催しているのだが、昨年より、秋にもう一度、違った形式の会を行うようになった。 今回、私がそのオーガナイザーになっている。 場所を決めたり、スピーカーを決めたり、これからが大変である。 その後、九段下から竹橋に移動して、本学の東京シンポジウムに出席した。 これは、法人化後、本学の宣伝も兼ねて、この時期、東京で行っている。 今回が3回目であった。 10階の会場から、皇居越しにビル街を望むことができた。 懇親会では、同じ大学でありながら、普段あまり話す機会を持つことができない先生方と接することもできた。 その後、近くの居酒屋に移動し二次会を行った。 雨が降り始めた中、ホテルのある新宿へ戻った。 福岡だと、電車も随分と空いている時間帯であるが、4分間隔で運転している電車もすし詰め状態であった。 部屋では、メールのチェック、返信に忙しい時間を過ごした。 こうやって、また1日が終わった。 (07年4月24日の日記)

               


          

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とんでもない大学院改革(4月24日) No133

2007-04-24 01:13:08 | 大学のこと
          

今日の新聞に、政府の教育再生会議の大学院改革として、内部進学(4年生から同じ大学の修士課程に進学すること)を3割に抑えるという素案が掲載されていた。 その根拠として、人材交流の低下や大学院の国際競争力の低下等が挙げられているが、現場の人間として、全く理解できない、かつ現実離れした数値目標である。 また、背景の一つとして、多分、米国の大学院事情もあるだろう。 現在、米国の大学院の出身者は、国籍も含めほんとうに多岐に渡っている、これには、ほんとうに驚くとともに、改めて、米国の多様性、流動性には感心させられる。 しかしながら、このような米国の現状を表面のみ真似をしてもうまくいくわけはないのは明らかである。 国立大学(法人)、特に、地方の大学院では、内部進学が100%近いのが現状である。 個人的には、確かに、もう少し、流動的であっても良いとは思っているが、それを、数字で縛るのは、ある意味、本末転倒である。 我々の大学の場合を考えてみると、4年生と修士課程の計3年間、同じ研究分野に身を置くことには、それほどマイナスの要素はない。 もちろん、修士課程から、他大学や他分野に移ることにも、それなりのメリットがあることは否定しないが、それを強制するのもおかしい。 また、現実面を考えてみると、仮に、定員の7割を外から募集することになると、地方の大学では、間違いなく、ほとんどの大学院で定員割れを起こすだろう。 さらに、入試問題の一般化を図ると、今度は、逆に、それぞれの大学、学部の個性がなくなるであろう。 学生の立場になっても、修士課程から、強制的に、異なる場所へ移されることになってしまう。 もし、このような数値目標が実施されれば、教育再生どころか逆に、大学院の衰退を招くことは明らかである。 どうして、こんな簡単なことがわからないのか、全く信じられない。 怒りよりも呆れてしまう。 


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今週の1曲(18)(4月23日) No132

2007-04-23 00:06:24 | 音楽
          

今回は、バッハの大作マタイ受難曲である。 ある論評によれば、このマタイ受難曲は、バッハの最高傑作にとどまらず、あらゆる音楽作品の頂点と言われる至高の名作だそうである。 抜粋版しか聴いたことはないが、この評価ももっともである。 ほんとうに聴きごたえがあるというのは、このような作品を言うのであろう。 さて、これは、新約聖書「マタイによる福音書」のキリストの受難を題材にしたものであり、彼のライプチヒ時代に作られている。 第一部29曲、第二部39曲から成る壮大なスケールの音楽であり、聖句、アリア、コラール等より構成されている。 ほんとうに厚みのある音楽で、とても、ながらでは聴くことができない。 カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団のものが名盤とされている。 その他、メンゲルベルグ指揮、ヴェルナー指揮のものも良いそうだが、私が持っているのは、コープマン指揮アムステルダム・バロック管弦楽団のものである。 違いは、いつものようによくはわからないが、決して悪くはないと思っている。 先日のとある受験関係の講演会で聞いたのだが、ながら勉強で、効率がむしろ上がるのは、バロック音楽だそうである。 何となくわかる気がする。


          

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山笠の集い(4月22日) No131

2007-04-22 05:28:34 | 日々の出来事
          

午後から、曇ってきた、日曜から月曜にかけては、全国的に雨のようである。 昨日は、いろいろ面白い銘柄の焼酎を楽しんだせいか、朝は、少し二日酔いの感があった。 ただ、やはり焼酎のほうが、他の酒類と比較すると後には残らないようだ。 夕方からは、山笠(もちろん博多祇園山笠である)関係(西流の奈良屋二区町内)の集まりがあった。 連休が明けると、気持ちは山笠に向かい、6月から本格的な準備に入り、7月からの本番に備える。 役員、その他重鎮の方々は、ほぼ、1年中、山笠の準備に追われているようだ。 周りから見ると、まだ、3ヶ月もあるのにと思われそうだが、こうやって集まって山笠の話しを介して、気分を盛り上げていくと同時に、仲間の団結も強めていく。 当然、男だけの会合であるがこれが非常に楽しい。 ほんとうに、山笠の仲間はいろいろな意味で信頼のおける男衆であると思う。 また、職業や年齢も非常に幅が広く、よく考えると、今の時代、仕事関係以外で、さらに様々な年齢構成の人達と、酒を飲む機会などほとんどないのかもしれない。 心地よい酔いの中、今年の山笠へ向かって、気持ちが盛り上がって来た。 そうそう、今年は我々の町内は西流の当番町(いずれ詳しく説明する)にあたっているので、普段の年より、役割も多くなる。 こうやって、また1日が終わった。 (07年4月21日の日記)


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1年生研修(4月21日) No130

2007-04-21 00:51:51 | 日々の出来事
          

金曜日の1時限目は、化学ⅠAの講義である。 8時50分開始なので、普段より早めに大学に出勤した。 この科目は、新1年生に対するもので、非常に基本的な内容であり、高校の化学と大学の化学との橋渡し的なものである。 巷で言われているが、確かに新入生の学力が低下しているのは否定できず、このような一般化学科目の重要性が増してきている。 午後からは、その1年生と一緒に、市内のホテルで研修を行った。 数年前から始まったものであり、まあ、オリエンテーションの延長みたいなものであるが、以前と較べ、このようなケアが必要になってきている。 表現は悪いが、大学側が、このようにお膳立てをしないと、何にもできない学生が増えてきている。 また心の悩みで相談する学生の数も急増している、これは何も本学に限ったことではない。 研修の後半は、大学院の学生による各研究室の紹介をパネルで行った。 内容を理解することは無理だろうが、研究の雰囲気だけでも味わって欲しい。 夜は、大学時代のバドミントン関係の友人との飲み会があった。 ほんとうに、久しぶりに博多に帰って来た友人のために、数人集まった。 十数年ぶりの再会で、楽しい時間を過ごすことができ、当然のように飲みすぎてしまった。 我々の年代は、仕事も家庭も、一番大変な時期なので、こうやってなかなか集まる機会を持つことが難しくなってきている。 ふと、学生時代に戻ったようで、何となくリフレッシュできた。 こうやって、また1日が終わった。 (07年4月20日の日記)

          


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七変化カリキュラム(4月20日) No129

2007-04-20 11:54:21 | 大学のこと
          

新学期も始まって1週間が過ぎた。 新入生もようやく大学のシステムに慣れた頃だろう。 さて、新年度には、時間割表やシラバス等が配布され、今後の4年間のカリキュラムを知ることができる。 このカリキュラムであるが、まあほんとうに頻繁に変わるのである、と言うよりも変えさせられているのが現状である。 せっかく議論して変えたカリキュラムが、一回り、つまり4年と続かないことも珍しくはない。 時には、異なる三種類のカリキュラムが同時に進行していることもあり、特に、教える学年を変更したような科目は、こちらもわけがわからなくなる。 さらに、留年生は、あくまでも入学した時のカリキュラムに従う必要があるため、これまたややこしくなってしまう。 学部で教えている内容など、非常に基本的なものであり、ほとんど、50年以上昔に見つかったようなことばかりである。 それにも関わらず、いろいろと理由をつけて変えている、そうしないと、文部科学省に、何にもしていない、怠慢である、時代の流れを見ていない、などと思われてしまうようだ。 別に、変えるべきではないと言っているわけでは決してない。 問題は、変えることが前提であり、そこにはコンセプトもビジョンもあまり関係ないということである。 すなわち、何を変えるべきで、何を変えてはいけないのか、というような基本的なことの議論が、そこにはない。 10年も続かなかったゆとり教育など、一体、何だったのだろうか。 まさに、日本の将来に対する大変な汚点であろう。 その上、誰も責任などとらないのである。


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疲弊する大学教育(4月19日) No128

2007-04-19 09:18:16 | 大学のこと
          

化学の研究には、様々な分析装置が必要であるが、国の緊縮財政と重点投資の政策のため、現在、国内ではとてつもないアンバランスが生じている。 どんどんと予算がつくところでは、聞いたところによると、しかたなく機器を更新したり、同じような機器を複数台購入し、結果的に、まだ使える機器や新品同様の機器が、部屋の片隅に眠っている。 一方、地方の中小大学では、古い機器をだましだまし使っているが、もう限界であり、結果、まともな教育もできなくなってきている。 日本の技術力の高さの要因の一つは、中間層の優秀さと思うのだが、今、その根底が、音を立てて壊れていっているのが、ほんとうに実感される。 競争的資金や重点配分など耳障りは良いが、そのまま、教育機関である大学に持ち込むべきではない。 このような状態が続くと、地方中小大学は疲弊し続け、それとともに、まともな教育を受けることができなかった膨大な数の若者が社会に出ていくことになることは明白である。 将来の工業界を考えるとぞっとする。 教育の観点から見ると、1億のお金を1ヶ所に投資するより、100万円を100ヶ所に投資したほうが、結果的に教育効果は上がることは間違いない。 このままだと、アジア諸国に追い抜かれる日はすぐそこである。


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再開発された学生街(4月18日) No127

2007-04-18 09:34:53 | 日々の出来事
          

肌寒い日が続く。 午前中は、学生2名と、質量分析測定のために九州大学の先導物質化学研究所を訪問した。 質量分析とは、ある化合物の分子量を測定することであるが、今回は、少し変わった分子であるので、特殊な装置を使用する必要があった。 最近は、高分子量のものも、随分と正確に測定できるようになっている、このような分析機器の進歩には目を見張る。 そんなわけで九州大学の箱崎キャンパス(福岡市東区)に行ったのだが、すでに工学部がすべて伊都キャンパス(福岡市西区)に移転してしまっているため、工学部の建物が空き家になっており、また、当然学生の数も少なかった。 久しぶりに生協で昼食を食べたが、以前のような長蛇の列もなかった。 キャンパス周辺の再開発が進み、以前の面影は全くなくなっていた。 お世話になったラーメン屋、飲み屋もなかった。 新しいビルが増え、随分と垢抜けた町になったようだ、もう、ジャージに丹前、ぞうり履きで歩く学生など居ないのだろうな。 そう言えば、まだ銭湯などあるのだろうか? 余談であるが、この地区の銭湯では、昼の早い時間は、やくざとおかまが多かった。 数年先、移転が終わると、全く違う街に変わってしまうだろう。 午後は、九州地区の機器分析ネットワークの会議のため、今度は、九州大学の筑紫キャンパスへ(福岡県春日市)移動した。 こうやって、また1日が終わった。 (07年4月17日の日記)

          


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デジャブな一日(4月17日) No126

2007-04-17 00:47:26 | 日々の出来事
          

桜の季節も終わったのに、低気圧の接近のため、今日は風が強い雨の日となった。 今日は、大変な1日であった。 朝、いつもの電車に乗ったのだが、途中で動かなくなった。 車内放送によると枝光駅(北九州市内:つまりこれから向かう方向である)で人身事故のため、運転を見合わせているとのこと。 40分程度、古賀駅(福岡県古賀市)で停車した後、ようやく動き始めたが、あとはお決まりのカタツムリ走行であった。 要するに、前にずらっと電車がつかえており、さらに、各駅停車、快速、特急、貨物が同じ線路を使っているため、なかなか進まない。 予定より、1時間30分遅れて到着した、その頃には、雨の風も強くなってきた。 踏んだり蹴ったりである。 そんなわけで、午前中は、あまり仕事が進まず、14時には、化合物ライブラリーのことでお客さん、16時30分からは、JABEE関係の会議と、慌しく過ぎ去った。 さて、帰りもいつもの電車を利用したのだが、またしても、途中で動かなくなった。 車内放送によると竹下駅(福岡市内:つまりこれから向かう方向である)で人身事故とため、運転を見合わせているとのこと。 ←この文章、さっきも書いたぞ。 それも、朝と同じ古賀駅での停車である。 こんなことが起こるのだろうか。 ようやく動き始めたが、あとはお決まりのカタツムリ走行であった。 ←この文章、さっきも書いたぞ。 博多駅まで、あと一歩のところで、これまた停車、すなわち、駅のホームが一杯なのである。 意外だと思われるかもしれないが、このような場合の電車の遅れの大きな理由は、止まるホームがないということである。 すなわち、いくらダイヤが乱れていると言っても、ホームに止まっている電車を、定刻より早く発車させるわけにはいかない。 そんなわけで、駅の前で立ち往生するのである。九州新幹線開業後は、在来線のホームの数が減るそうであるが、今日のような事故と時は大変であろう。 ただ、昔のように、車掌に罵声を浴びせるオヤジは少なくなったようだ。 何でも肯定的に受け止めるので、停車時間を利用して、本を読んだり、仕事もすることができ、無駄にはしなかった。 そうそう、合間を縫って写真も撮ったりした。 こうやって、また1日が終わった。 (07年4月16日の日記)

          


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グレゴリアンチャントの流れる茶房(4月16日) No125

2007-04-16 10:37:47 | グルメ

          

名峰由布岳の麓に湯布院温泉がある。 そこに趣きのある喫茶店がある、天井桟敷という名の茶房である。 江戸時代末期の造り酒屋を移築改造した建物は、外見だけでなく、内装も申し分ない。 古く年季を感じさせる大きな梁をそのまま生かし、かつ中2階を造るなど、ほんとうに落ち着ける場所を提供している。 また、決して大きくはない木枠の窓から眺める前庭の風情もこれまた最高である。 そして、極めつけは、店内に流れているグレゴリアンチャントである。 純日本的な佇まいと、1200年前の聖歌との組み合わせが、心の安らぎを与えてくれる。 温泉街特有の浮ついた雰囲気の中で、一際輝いている。 残念ながら、中2階の席に座ることはできなかったが、飲み物などを運ぶ手動の箱型昇降機(?)は、面白かった。 自家製ヨーグルトやモン・ユフなどがお勧めのようだが、コーヒー一杯で、何もしない時を過ごすほうが良いだろう、このような場所で聴くグレゴリアンチャントも、また格別である。 由布岳を仰ぎ見る露天風呂を楽しまれた後にでも訪れてみてはどうだろう。 絶対に後悔はしない。

           

          

          

天井桟敷 
大分県由布市湯布院町大字川上2633-1
TEL 0977-84-2970



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