退職して1年と2ヶ月が風のように過ぎ去った。 新しい職場に移り、もちろん大学人としての責任はほぼなくなったのだが、やはり、日本の大学全体の研究力の停滞、凋落傾向が止まらないことは気になるところである。 いろいろな先生方とお話する機会も少なくないのだが、その中で興味ある試算について伺うことができた。 2004年の法人化後、年に約1%の運営交付金の削減が行われ、1444億円、12%の減額である。 もし、この“たった”1444億円をケチらなかったら、この20年で、少なくともその約5倍強の社会への還元が可能になったとのことである。 何となくわかるような気もする。 この間、大学への研究費を中国は14倍、韓国は4倍、アメリカは2.3倍に増やしている。 当たり前だが、その結果が現状を物語っている。 やはり、トップに先見の明がない国は衰退していくようである。
From Face Book: 1 year and two months have passed since my retirement.