旅はまだ終わらない(旧構造有機化学研究室)

構造有機化学研究室(1992-2023)のホームページを引き継いだものです。

退職して1年2ヶ月

2024-05-31 12:28:32 | 日々思うこと

     

退職して1年と2ヶ月が風のように過ぎ去った。 新しい職場に移り、もちろん大学人としての責任はほぼなくなったのだが、やはり、日本の大学全体の研究力の停滞、凋落傾向が止まらないことは気になるところである。 いろいろな先生方とお話する機会も少なくないのだが、その中で興味ある試算について伺うことができた。 2004年の法人化後、年に約1%の運営交付金の削減が行われ、1444億円、12%の減額である。 もし、この“たった”1444億円をケチらなかったら、この20年で、少なくともその約5倍強の社会への還元が可能になったとのことである。 何となくわかるような気もする。 この間、大学への研究費を中国は14倍、韓国は4倍、アメリカは2.3倍に増やしている。 当たり前だが、その結果が現状を物語っている。 やはり、トップに先見の明がない国は衰退していくようである。 

From Face Book: 1 year and two months have passed since my retirement.

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前期中間試験

2024-05-29 13:01:27 | 行事(大学関係)

     

福岡大学で文系の学生対象に化学の講義を行っているが、先日、中間試験を行った。 原子、分子の構造や電子の性質等について、誰でもわかるように説明したつもりではあったが、理解してくれたかどうかは?であった。 結果的には満点を取った学生も数名いたので、ちょっと安心した。 少し前までは、試験結果のコピーを講義終了後に貼っておけば良かったが、最近は、そうはいかず個別に点数を連絡している。 結構、時間がかかる。

From Face Book: The midterm exam

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第34回万有福岡シンポジウム

2024-05-26 09:28:10 | 行事(大学関係)

     

もうこの時期の風物詩ともなった「万有福岡シンポジウム」に参加した。 

     

     

     

今回が34回目であるが、実は第一回からほぼ毎回、出席している。 日本を代表する研究者によるまとまった話(50分)を複数聴くことができるのは、勉強になる。 特に定年後、もう自分で研究することもなくなってしまったので、ほんとうに講演を楽しめた。 

     

     

ただ、仕方のない事かもしれないが、だんだんと常連で顔見知りの先生方がいなくなっていくのはちょっと寂しい。

     

     

会終了後は、吉塚駅近くの店での二次会にも参加した。 年に一度、この機会にしかお会いできない先生方も多く、これまた楽しい時間を過ごすことができた。 

     

     

健康を維持して、また次年度も参加したいものである。

     

From Face Book: The 34th Banyu Fukuoka Symposium

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群馬大学太田キャンパス

2024-05-25 08:55:51 | 行事(大学関係)

     

所用で群馬大学太田キャンパスを訪れた。 これまで桐生キャンパスは数回行ったことがあるが、太田市にある新しいキャンパスは初めてである。 

     

     

浅草から東武鉄道利用となるが、他の私鉄と比べると乗る機会が少なく、ちょっと楽しみにしていた。 

     
     ちょっと古さを感じる「りょうもう号」

歴史のある特急「りょうもう号」を使うのは、東京スカイツリーが完成してから初めてとなる。 

     

     

     

都心部にある東武浅草駅は、立地上、ホームが曲がっており、そのため車両とホームの隙間が大きくなっている。 

     
     日光方面からのスペーシア

     

     
     車内は快適である

     

     
     大ターミナルの北千住

途中の北千住駅は、全国的にはそれほど有名ではないが4社5線が乗り入れている大ターミナルである。 新幹線や特急が乗り入れていないにも関わらず、1日、約160万人の利用客がある。 これは日本一でほぼ福岡市の人口と同じである。 

     

     

     

約1時間40分で太田である。 太田と言えば、もちろん「スバル」である。 

     

     

前身の「中島飛行機」発祥の地である。 住所にもスバル町がある。 

     

     

群馬大学の建物は、駅から歩いて10分ほどの場所にあり、太田市が力を入れて誘致したようである。 約3時間、滞在して太田駅に戻り、

     
     新型「リバティりょうもう」

     

今度は、新型車両の「リバティりょうもう」を利用した。 

     

     
     スバル最中

群馬大の先生から「スバル最中」が名物だということで購入し、流れゆく「上毛野」の風景の中、その程よい甘さを楽しみながら浅草に戻った。

 

From Face Book: Ota campus of Gunma university

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第12回物質・デバイス領域 活動報告会

2024-05-23 07:47:09 | 行事(大学関係)

     

現在の職務として担当している「物質・デバイス領域共同研究拠点」の第12回活動報告会が東工大の大岡山キャンパスで行われたので参加した。 

     

     

     

報告会の前には、北大、東北大、東工大、阪大、九大の各研究所の方々との昼食会も行われ、意見交換もなされた。 

     

     

その後の報告会では、5件の共同研究受賞者講演、3件の特別講演、ポスター発表が行われた。 

     

     
     受賞者

     

     

夕方からの懇親会にも、もちろん参加した。 

     

     

それにしても、定年後にこのような機会に恵まれるとは考えてもいなかった。 やはり、先端的な研究や新しい取り組みに触れるのは楽しいものである。 よく考えると、参加されている先生方のほとんどは、私よりも若い方ばかりになってしまった。

     


From Face Book: The 12th meeting of Network Joint Research Center for Materials and Devices

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美しい夕日で想うこと

2024-05-21 18:44:54 | 日々思うこと

     

いつも利用しているスポーツジムから空港越しに素晴らしい夕日を見ることができた。 ここには、もう長年通い、筋トレの後、必ずトレッドミルを使って走っているのだが、だんだんと速度も時間も短くなってきた。 確かに、膝の手術が影響はしているが、40代、50代の頃の記録を見ると、もう明らかに当時の体力はないことは明らかである。 まあ、60代も後半なので、仕方がないのかもしれない。 美しい夕日を見ながら、人生の最終コーナーに差し掛かり、残された時間を有意義に過ごすことの大事さを改めて感じた。

     

From Face Book: A gorgeous sunset

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オープンキャンパス(筑紫キャンパス)

2024-05-19 11:00:33 | 行事(大学関係)

     

好天に恵まれた土曜日、筑紫地区のオープンキャンパスが行われた。 このキャンパスには学部はなく、大学院総合理工学府や研究所が中心である。 もちろん九工大でもオープンキャンパスは毎年行われているが、面白いことに訪問者層が随分と違う。 

     

     

     

九工大は高校生主体であったが、ここは、小さな子供連れの家族がほんとうに多い。 まあ、キャンパスが位置する春日市や大野城市は、福岡市の南側に位置しており、急速に人口が増えている自治体であり、そのため子供の数も多い。 

     

     

     

     

また、両自治体も非常に協力的で、出店等もしており、昨年は、何と約5000人も訪れたとのことである。 今年は、少し制限しようという話にはなっているようである。 

     

     

ちょうど、同じフロアのT研究室では、子供化学実験を行っており、多くのの子供たちで終日賑わっていた。 将来の化学者たちの姿は頼もしい。 

From Face Book: Open campus event at Chikushi Campus of Kyushu university

 

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加藤先生特別講演会

2024-05-18 11:03:38 | 行事(大学関係)

     

東京大学の加藤隆史先生の特別講演会が、伊都キャンパスの先導研で「分子集合体の魅力」という題目で行われたので参加した。 数十年前、水素結合を駆使した新しい液晶系の開発に関する論文を随分と読んだ記憶がある。 

     

約2時間の講演では、最新の分子集合系の研究に関することも多く、また圧倒的なデータ量に基づいたストーリーは非常に面白かった。 まあ、定年後、このような講演会で話を聴ける機会があることには感謝しないといけない。

     

From Face Book: The special seminar by Prof. Kato

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旅の日に想う

2024-05-16 14:25:13 | 日々思うこと

       

5月16日は「旅の日」である。 由来は松尾芭蕉が奥の細道に旅立った日ということである。 日本語の「旅」と「旅行」、ほぼ同じよう意味で使われる場合が多いが、個人的には、随分と異なったものとして捉えている。まあ、「旅行」はレジャーなので基本的には楽しいものである。 これに対して、「旅」は、時には、悲しく、寂しく、そして辛い気持ちを共有できるような気がする。 そんな旅が好きである。 近年の技術の進歩で、ほんとうに素晴らしい画像で世界各地を楽しむことができる。 それはそれで良いのだが、やはりその場所に立たないと絶対に体験できないものがある。 それは、その場所の空気感である。 風、匂い、人の熱気、遠くからの音などである。 私の場合、そんな空気感を探しに旅に出ていると言っても過言ではない。 そんな空間の旅とともに、人生も時間を探す旅である。 もう退職して高齢者になってしまったが、「旅はまだ終わらない。」 (写真は2年前に行ったザイオン国立公園)

From Face Book: Travel Day

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39回目の結婚記念日

2024-05-13 18:40:11 | 日々の出来事

     

ほんとうに早いもので結婚して39年の月日が流れた。 昭和、平成、そして令和の時代を過ごしたことになる。 結婚と同時にスタートした大学での仕事も、昨年の3月で無事終了した。 

     

     

     

結婚した1985年当時は、電子メールもネットもなく、もちろん携帯電話もなかった。 またデジカメもない時代だった。 そこから今日までの技術革新は凄まじいものがあり、生活は大きく変わってしまった。 その間、日本経済も絶頂期からバブル崩壊を経て、何となくシュリンクし続けている。 大学もこの40年で大きく変わり、これまた低迷し続けている。 

     

     

     

定年後は不思議な巡りあわせで、大学で再び仕事を始め、ほぼ毎日働いている。 体もあちらこちら油が切れつつあるが、まあ何とか過ごすことができている。 ほんとうに感謝しないといけない。 もう少し頑張って、二人とも元気で50年を迎えたいものである。

     

From Face Book:  Our 39th wedding anniversary

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研究所でのBBQパーティー

2024-05-11 14:41:24 | 行事(大学関係)

  

土曜日の午後、所属している研究所でBBQパーティーが行われた。 

     

     

     

各研究室のほとんどの学生も参加し、楽しい時間を過ごせた。 また、先生方ともいろいろな話ができて、これまた貴重なひと時となった。 

     

     

     

もちろん昼間から飲むビールの味は格別である。 

     

     

まだ、九大では、このような場所でも自由にBBQができるようである。

From Face Book: BBQ party at the institute on Saturday afternoon

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カルフォルニアスカイで思うこと

2024-05-09 14:41:58 | 大学のこと

     

連休も終わり、雲ひとつない青空に恵まれた1日となっている。 日差しはあるが、冷たい風が心地よい。 ちょうど、寒流からの冷たい風が吹く南カルフォルニアのベイエリアのような感じである。 さて、週に1回通っている戸畑キャンパスであるが、旧マテリアル棟の跡地で工事が始まっていた。 

     

看板によると「未来志向実証センター」ができるらしい。 まあ、予算を取るためにしかたなく付けた名称のような気もするが、一体何をする場所なのだろうか? 私が大学で職を得た頃から、大学院重点化や改組が本格化してきた、それに伴い、これまでになかった名前や何か聞こえの良い呼称、奇をてらった名称等が、大学内に跋扈してきた。 それらと反比例するかのように、日本の大学レベルの相対的低下が止まらない。 また、修士の学生は、学びの上で一番大事な時期に、就職活動で同じような格好で、同じような鞄を下げて右往左往している。 約30年前と全く変わっていない。 その間に世界は全く変わってしまっているのにマインドは当時のまま。 近い将来、どうなってしまうのだろうか。

From Face Book: What I’m worried about on such a gorgeous day.

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福岡空港新管制塔(4)

2024-05-07 09:24:58 | 鉄道と航空機

     

今年の10月に完成予定の福岡空港の新管制塔であるが、だんだんと管制塔の姿がわかるようになってきた。 周辺の建物と比べてもその高さがわかる。 ところで、旧管制塔のある現在の建物はどうなるのだろうか? ちょっと気になるところである。 仮に撤去されるとなると、自宅から滑走路の眺めがさらに良くなるのだが。

From Face Book: The new control tower of Fukuoka airport (4).

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久住連山の風

2024-05-04 10:57:49 | 日々思うこと

     

連休後半、天気にも恵まれたので、何となく山の風に吹かれたくなり、久住、星生、大船、三俣等の久住連山方面へ出かけた。 これまで、何度も登った山々であるが、膝を痛めてからは遠ざかってしまっている。 

     

     

     

今回も、遠くから眺めるだけだが、山々を望めるお気に入りの場所で昼食を食べたりしながら、遠い日々を思い出すことができた。 

     

     
     坊がつる賛歌

当時、一緒に登った人達の多くは、引退されたり、高齢になられてしまったが、この場所に立つと、不思議と名前や顔が鮮明に蘇ってくる。 再び、共に山頂に立つことはないが、多くの登山者を見ると、ひとりでもう一度登ってみたくなった。 

     

     
     昔と変わらない登山道入り口

     

まあ、人間社会で何が起ころうと、何事もなかったかのように静かに佇む山々、そして、地上から人間がいなくなっても、これまた何事もなかったかのように振る舞う山々、そんな山々から吹く風は、ほんとうに心地よかった。

     

From Face Book: The wind from Kuju mountains

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500円ランチ

2024-05-01 13:02:11 | 日々思うこと

     

週に一度、講義で伺っている福岡大学であるが、16階がレストランになっている。 先日、そこで昼食を食べたのだが、幕の内弁当が500円であった。 昨今の円安を考えると、3ドルちょっとということになる。 これを見たら、アメリカ人はひっくり返るだろうな。 

     

     

今、アメリカでは、この値段でペットボトル入りの水も買えない。 もう異常な事態としか言えない。 こんなに何もかもが安い日本で大丈夫なんだろうか?

     

From Face Book: 3 dollar lunch

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