晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

乗らない中での星見・・

2020年03月11日 17時49分31秒 | 天文ネタ

流石に新型コロナウイルス禍最中では好天日こそ何回か有ったが星見には出掛けなかった。 一昨日、この日より悪天続きになるとの予報を知り、出動することとした。

一昨夜(9日)月も明るく透明度も低い状態で3等級がやっとの空であり、軽い星見にするべく先日、整備した旭精光13㎝ニュートン鏡での観望として、21時10分より開始した。

先ずは月に向け眩しい月面を暫く観望する。又、ファインダーとの光軸を合わせていなかったので調整もするが、取り付け角度に無理が有ったようで調整範囲を超えており十字線のセンターではなく別位置での合わせとした。(これで結構モチベーションは下がった) カストルの分離状態を観ても温度順応は未だ出来ていないようで冴えない見え方。シリウスリゲルに向けてもパッとしない。 

未だ半時程しか経っていないのに、手動での追尾や導入が面倒臭くなり、ここで選手交代をしてもらう。 ここはパッと出せる位置に置いていたタカハシFC-76+ビクセンGP架台を出す。

この鏡筒が出番の際は、大抵、調子や見え方に納得出来なかった鏡筒の次に回ってくることが殆どで、私の中で、この鏡筒が観えない時は他の鏡筒を持ってきても駄目と云う程、信頼を於いている鏡筒である。 しかし、その割に所有鏡筒の中で出番は一番少ないと云う鏡筒でもある。 理由としては、口径的に中途半場な位置に有り、チョイ見に使うにはタカハシFC-60を使うことになるし、少し本腰を入れる場合は口径10㎝以上の鏡筒を使うので、何とも私にとっての口径3インチは難しい位置にあるようだ。 

この鏡筒はレンズ白濁で曇り除去と再コートを施しているものだが、初めて使うアポクロマートであり、ファーストライトの際,これ程シャープに星が観えるものなのかと、その時の驚きは今も強く印象に残っている。これ程観えるものならば少々お金が掛かってもと云うことで再生作業を依頼した経緯がある。曇り除去、再コート後のこの鏡筒は文句なしで能力を遺憾無く発揮している。

交代してから先ずはカストルに向けるが、何時もながら期待を裏切らないシャープな像を見せてくれた。この鏡筒やFC-60を使う場合のアイピースはナグラーズーム3-6mmのみの星見となる。私のように略、100倍以上を常用するものには手軽で観え味も良く最高のアイピースである。 冬場の気流では中々の難物であるぎょしゃ座θ星も確りと分離出来(主星と伴星の光度差が大きく気流に左右される)大好きな牛飼い座ε星プルケリマも軽々と綺麗に分離し伴星の色合いも楽しめた。後は月面を暫く観望し23時頃にお開きとした。

今回の星見で、旭精光13㎝ニュートン鏡の今後を如何するか,偶にでも使うのであれば再鍍金は絶対に必要と感じた。(反射率が低過ぎて星の光がショボ過ぎる)只、手動追尾は私には余りにも苦手で、一寸見に使うには大きく重過ぎ、その場合に使う器材は5~6㎝の鏡筒や手軽なミザールテック製K型架台ビクセンAP赤道儀があるので出番は厳しいだろうな・・・